2025.11.28

【聖ラブサバイバーズ】27話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

第26話では、ハルの提案が拒絶され、さらに元カノ・小谷慧子の影がちらつくことで、夫婦の信頼関係が崩れ去る様子が描かれました。第27話では、疑惑の真相を突き止めたハルが、夫・王子と正面から対峙し、ついに「ある場所」へと足を踏み入れる決定的瞬間が訪れます。

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【聖ラブサバイバーズ】第27話をネタバレありでわかりやすく解説する
【聖ラブサバイバーズ】27話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【聖ラブサバイバーズ】27話のネタバレまとめ

【聖ラブサバイバーズ】第27話をネタバレありでわかりやすく解説する

香水とSNSが繋ぐ「裏切り」の証拠

物語は、ハルが友人たち（秋菜と冬実）に事の顛末を話しているシーンから始まります。ハルは、王子がEDであることまでは理解を示していましたが、その後に自分が提案した「他の男としてもいい？」という言葉が、なぜあそこまで彼を怒らせたのか、そしてその裏で浮気が発覚したことに混乱していました。

ハルは友人たちに、決定的となった証拠について語ります。久しぶりに再会した元カノ・小谷慧子から漂っていた香水の香りが、あの日、王子の部屋に残っていた香りと同じだったのです。さらに、王子が妙に優しくなった時期と、二人が接触していた時期が一致していることにも気づきます。

決定打となったのはSNSでした。小谷慧子のインスタグラムのストーリーに投稿された手作りカレーの写真と、王子が作ってくれたカレーが完全に一致していたのです。ハルの友人たちは「匂わせ露骨…っ！」と憤りますが、ハルにとっては、自分に向けられた優しさだと思っていたものが、実は元カノの影によるものだったという事実に打ちのめされます。

泥酔して帰宅した夫への尋問

自宅では、ハルが一人で夫の帰りを待っていました。そこへ、王子が酔っ払って帰宅します。彼は手にお酒を持ち、「俺も言い過ぎ…」と少し反省したような態度を見せますが、ハルの表情は真剣そのものでした。

ハルは王子を座らせ、「正直に答えて」と切り出します。そして、単刀直入に核心を突く質問を投げかけました。「小谷慧子…元カノとセックスした？」。

この言葉に王子は「はあああ！？」と声を荒らげ、驚愕の表情を浮かべます。しかしハルは怯まず、香水のこと、そしてSNSに投稿されていたカレーのことを突きつけ、「EDって嘘なの…？」と涙ながらに訴えました。

言い訳と「逆ギレ」で終わる話し合い

王子の弁解は、ハルにとって納得のいくものではありませんでした。彼は「たまたま（インスタに）出てきて、美味しそうねってDMが来て、簡単そーだなって作っただけで」と、あくまでSNS上でのやり取りであり、肉体関係はないと主張します。しかしハルにとって、連絡を取り合い、影響を受けて料理を作っている時点で、二人は「繋がっている」ことと同義でした。

ハルが「ヤッてるじゃん！！」と感情をぶつけると、王子は冷たい目つきに変わります。「俺が言ったこと信じてないのかよ」と、自分のEDの告白を疑われていることに失望し、「もういいわ、浮気疑おーが好きにしろよ」と話し合いを放棄して部屋に戻ろうとしました。

「いい妻」の卒業と本当の冒険の始まり

突き放されたハルは、いつものように黙って傷つく自分を想像します。この冷たい目で排他される恐怖に怯え、自分の欲求を押し殺してきたこれまでの自分。しかし、今のハルは違いました。「んなわけあるかーーーーっ！！！」。ハルは心の中で激しく叫び、夫の理不尽な態度に屈することを拒否します。

「わかった、好きにする。私の好きなように」。そう呟いたハルは、家を飛び出し、自ら部屋（ホテル等）を手配して、以前から秋菜が利用していた女性用風俗『恵比寿ボーイズ倶楽部』を呼びました。ドアが開き、「ウィッス、恵比寿ボーイズ倶楽部でーす」とチャラついた様子のキャストたちが到着します。夫への罪悪感や「いい妻」であろうとする呪縛を捨て、ハルはついに「本当の冒険」の扉を、自分の手で開いたのです。

【聖ラブサバイバーズ】27話を読んだ感想（ネタバレあり）

第27話は、ハルがついに覚醒するカタルシスのある回でした。これまでは王子の顔色を伺い、自分の気持ちを後回しにしてきたハルですが、今回の「逆ギレ」にはさすがに我慢の限界を超えたのでしょう。王子の言い分（DMしただけ）が真実だとしても、妻が不安に思っていることに対して「好きにしろ」と投げ出す態度は、夫婦としてあまりに不誠実です。あの瞬間のハルの絶望と、そこから這い上がるような「んなわけあるか！」という心の叫びには、読んでいて思わず拳を握りしめてしまいました。

そしてラストシーン、ついにハルが風俗を利用する展開にはドキドキが止まりません。家を出て自ら部屋を取り、キャストを呼びつけるという行動力は、これまでのハルからは想像もできないものです。これは単なる浮気ではなく、ハルが自分自身の尊厳を取り戻すための戦いのように見えます。「私の本当の冒険が始まったのです」というモノローグは、これからの波乱万丈な展開を予感させると同時に、ハルが新しい世界で何を見つけるのか、期待と不安が入り混じる素晴らしい引きでした。