2025.11.28

【聖ラブサバイバーズ】28話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

第27話では、夫・王子と元カノの浮気疑惑が浮上し、話し合いも決裂。「好きにしろ」と突き放されたハルが、ついに家を飛び出し、女性用風俗を利用するために部屋を取ったところまでが描かれました。第28話では、その直後の展開と、ハルを支える友人たちの衝撃的な事情が明らかになります。

Contents

【聖ラブサバイバーズ】第28話をネタバレありでわかりやすく解説する
【聖ラブサバイバーズ】28話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【聖ラブサバイバーズ】28話のネタバレまとめ

【聖ラブサバイバーズ】第28話をネタバレありでわかりやすく解説する

家出の果ての大暴露大会と「デリバリー」

王子に啖呵を切って家を出たハルでしたが、実はすぐに風俗店を利用したわけではありませんでした。行く当てのなかったハルは、友人の冬実（ふゆみ）の家に転がり込み、3日間居候していました。冬実の夫の提案で「女子会」が開かれ、ハルはそこで王子とのこと、EDのこと、浮気疑惑のことなど、全てをぶちまけます。

そんな「大暴露大会」の最中、インターホンが鳴り、「ウィッス、恵比寿ボーイズ倶楽部でーす」と3人の男性が現れました。実は、ハルの話を聞いた秋菜（あきな）が、ハルを励ますために気を利かせて「最適な男」を呼んでいたのです。しかし、場所は冬実の家。家族もいる手前、さすがにここで遊ぶわけにはいきません。さらに、秋菜が予約をキャンセルし忘れていたという手違いもあり、一行は急遽、秋菜の部屋へと移動することになりました。

秋菜の恋わずらいと「推し」への課金

移動の最中、秋菜の複雑な心境が語られます。効率主義だったはずの秋菜ですが、風俗店のキャスト「ナオキ」に本気で恋をしてしまっていました。お店のレビューを見て、他の客にも同じことをしていると知って嫉妬したり、帰った後に虚しくなったりと、完全に情緒不安定になっています。

以前、映画館でディープな行為（体外式ポルチオ刺激）までした仲なのに、今さらお金を払ってセックスするのが恥ずかしいと感じる秋菜。それでも「会いたい」という気持ちが勝り、今回彼を呼んだのでした。ただの性欲発散ではなくなった秋菜の恋心は、ハルたちを少し呆れさせつつも、どこか憎めない乙女心を覗かせます。

完璧な妻・冬実の「闇」と不倫の告白

場面は戻り、冬実の家での会話です。ハルは当初、冬実を巻き込むことに反対していました。冬実は「まともな幸せ生活」を送っていると思っていたからです。しかし、冬実は静かにそのイメージを否定しました。「全然まともなんかじゃないよ」。

冬実は、一見優しそうな夫から受けている「モラハラ」の実態を明かします。仕事にネチネチと口を出されるだけでなく、手術の話が出た際には「もう子供いらないから子宮取れば？」という、耳を疑うような心無い言葉を投げつけられていました。女性としての尊厳を踏みにじられた冬実は、「私だって自由になれる夜は、他に会いたい人がいる」と語り、以前話していた若手俳優と本当に不倫関係にあることを告白します。完璧に見えた冬実もまた、深い闇と秘密を抱えていたのでした。

「デリバリー最高！」癒やしの飲み会

それぞれの重い事情を共有し、結束を深めた3人は、秋菜の部屋でキャストたちを迎えます。やってきたのは、秋菜の指名したナオキ（27歳）、大学生のハクト（21歳）、そして配達員をしているという漆原夏生（30歳）の3人です。特に漆原は「ガチ本名っぽい」「職業もガチ」というリアルな雰囲気を持つ男性でした。

最初は緊張していたハルですが、彼らとの時間は予想以上に楽しいものでした。無理にセックスをするわけではなく、「家で飲むだけコース」として、ワインを飲みながら他愛のない話で盛り上がります。男性たちは聞き上手で、ハルの仕事の話も優しく聞いてくれました。夫との殺伐とした関係に疲弊していたハルにとって、肯定され、優しくされる時間は何よりの薬でした。美味しいお酒と料理、そしてイケメンたちの接待。ハルは心からの笑顔で、「何これ癒やされる、デリバリー最高なんだけど！！」と叫び、ひとときの幸せを噛みしめます。

【聖ラブサバイバーズ】28話を読んだ感想（ネタバレあり）

第28話は、重い展開が続いていた中で、久しぶりに女性陣が心から笑っている姿が見られてホッとしました。「デリバリー」という言葉が、ここでは単なる性風俗の隠語ではなく、「心の癒やしを届けてくれるサービス」として描かれているのが印象的です。王子との関係でボロボロになっていたハルにとって、否定せず、ただ楽しませてくれる彼らの存在は、まさに救世主だったのでしょう。

一方で、冬実の告白には戦慄しました。「子宮取れば？」という夫の発言は、モラハラを通り越して人として許せない暴言です。これまでハルの相談役として冷静だった冬実が、実は一番過酷な状況にいたのかもしれないと思うと、彼女が不倫に走るのも無理はないと感じてしまいます。また、秋菜の「推し活」のような風俗利用も、現代的な切なさを感じさせました。形は違えど、みんな何かしらの欠落を抱え、それを埋めようと必死にもがいている。そんな3人が集まって笑い合うシーンは、女性同士のシスターフッド（連帯）を感じさせる名場面でした。

ついに「デリバリー」の味を知ってしまったハル。このまま沼にハマっていくのか、それともこれが王子との関係を見直すきっかけになるのか。新たな男性キャラクターたちの登場も含め、今後の展開がますます楽しみです。