【聖ラブサバイバーズ】31話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

第30話では、ハルが漆原(うるしばら)という風俗店のキャストと一線を越え、その行為の中で「守られている」という安心感や快楽を知るという衝撃的な展開がありました。 第31話では、事後の余韻と漆原の意外な優しさ、そして自宅に戻ったハルを待ち受ける「罪悪感の欠如」という恐ろしい現実が描かれます。
【聖ラブサバイバーズ】第31話をネタバレありでわかりやすく解説する
「体が喜んでる」漆原がくれたもの
情事の後、シャワーを浴びながらハルは自分の変化に戸惑います。 数時間前に出会ったばかりの男性と体を重ね、あんな声を出し、快楽に溺れてしまった自分。 しかし、そんなハルに対し、漆原は別れ際に優しく声をかけます。 「体が喜んでるのも大事にしてあげな」 。 その言葉は、ずっと自分の欲望を押し殺し、否定してきたハルの心に深く染み渡りました。
さらに漆原は、「これやるよ。仕事の万が一用に持ってたけど」と言い、何かを手渡します 。 それは避妊具(コンドーム)でした 。 漆原は「古いゴム危ないから、今持ってんのは捨ててこれ使いな」と、ハルが持っていた古い避妊具(以前、王子とのために買ったもの)を気遣い、新しいものを渡してくれたのです 。
「また俺でも」再会の合言葉
漆原は、ハルに選択肢を与えます。 「旦那でもいいし、他の男でもいいし、また俺でも」 。 彼はハルを縛ることなく、誰とでも自由に楽しめばいいと背中を押します。 そして、もし街中で偶然再会した時のために、ある「合図」を決めました。 「万が一再会して、俺初対面のふりしたら合図だから」 。 それは、二人の関係が秘密でありながらも、確かに繋がっていることを示す特別な約束でした。
帰宅と「罪悪感ゼロ」の恐怖
自宅に戻ったハルを待っていたのは、まるで子犬のように無邪気な表情の王子でした。 「おかえり…」と迎える王子の姿は、いつもと変わらず可愛らしく、愛すべき夫そのものです 。 しかし、ハルはその姿を見ても、胸が痛むどころか、驚くほど心が凪いでいることに気づきます。
「子犬みたいな可愛い王子に、一ミリも罪悪感がない。やばい」 。
不貞を働いた直後であるにもかかわらず、ハルの心には罪悪感が微塵も生まれませんでした。 むしろ、漆原との行為によって満たされた体と心は、余裕すら感じさせています。 「体が喜んでいるのを大事にする」という経験は、ハルの中の倫理観や夫婦としてのタガを、完全に外してしまったのかもしれません。
【聖ラブサバイバーズ】31話を読んだ感想(ネタバレあり)
第31話は、ハルの変貌ぶりに背筋が凍るような感覚を覚えました。 一般的には、浮気の後には激しい罪悪感や後悔が押し寄せるものですが、ハルの場合はそれが「ゼロ」なのです。 これは、これまで彼女がいかに我慢を強いられ、心が「カラカラ」に乾いていたかの裏返しでもあります。 漆原という水を得て、ようやく息を吹き返した魚のように、ハルは生きる活力を取り戻しました。 しかし、その活力が「不倫」によってもたらされたものである以上、この先の展開が穏やかであるはずがありません。
漆原のキャラクターも非常に魅力的でした。 強面でぶっきらぼうに見えて、実は細やかな気遣いができる大人の男性。 「古いゴムは危ない」と新しいものを渡すシーンは、彼のプロ意識と優しさが凝縮されていて、ハルが惹かれるのも納得です。 「初対面のふりをしたら合図」という秘密の共有も、背徳感を煽り、二人の関係をより深いものにしているように感じました。
罪悪感を失ったハルは、これからどうなってしまうのでしょうか。 王子との生活を続けながら、外の世界で快楽を追求するのか、それとも…? 「やばい」というハルの最後のモノローグが、破滅へのカウントダウンのように響きました。
【聖ラブサバイバーズ】31話のネタバレまとめ
- 漆原は帰り際、ハルに「体が喜んでいるのを大事にしてあげな」と優しい言葉をかけた 。
- 漆原は、ハルが持っていた古い避妊具を心配し、自分が持っていた新しいものをプレゼントした 。
- 漆原は「旦那でも他の男でも、また俺でもいい」とハルの自由を肯定し、再会時の秘密の合図を決めた 。
- 自宅に帰ったハルは、出迎えてくれた可愛い王子を見ても、不倫に対する罪悪感が全く湧かなかった 。
- ハルは自分の中に罪悪感がないことに気づき、「やばい」と危機感を抱きつつも、その変化を受け入れ始めていた 。
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