【聖ラブサバイバーズ】32話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

第31話では、漆原との行為を終えたハルが、夫・王子に対して「一ミリも罪悪感がない」という自分に気づき、静かに何かが壊れていく様子が描かれました。 第32話では、そこから時間が経過し、ハルの仕事における成功と、かつて自分に憧れてくれていたある男性との再会が描かれます。
【聖ラブサバイバーズ】第32話をネタバレありでわかりやすく解説する
「聖先生」としてバズったハル
ハルと秋菜、冬実の3人は、再び女子会を開き、シャンパンで乾杯していました 。 お祝いの理由は、ハルのネット連載が100万ビューを突破し、書籍化の話まで舞い込んだことです 。 実はハル、仕事がなくなったどん底の時期に、匿名で「聖(ひじり)」という名前でブログを開設していました 。 自身の体験(セックスレス、不倫、風俗など)を赤裸々に綴った「聖なる私のラブ+サバイブ」というブログが、インフルエンサーに拡散されて大バズりし、一躍人気作家になっていたのです 。
夫との関係と「潤滑油」
成功を祝う友人たちから、一番気になる「王子との関係」について聞かれます 。 ハルは「相変わらずレスではあるんだけど、もうこのままでいいかなって」と、以前のような悲壮感はなく、あっけらかんと答えます 。 そして、「ちょっとでも性欲解消されたら、罪悪感ないのか!とか自分でもツッコミどころ満載なんだけど、なんでか歯車回り出すって感じあるよね」と語ります 。 漆原との関係が、夫婦生活を維持するための「潤滑油」として機能していることを、ハルは実感していました 。
偶然の再会と「輝いている」という言葉
ある日、ハルはカフェで仕事をしていると、一人の男性に声をかけられます。 「ハルさん…!」 。 それは、かつて同じ雑誌で仕事をしていたデザイナーの渋谷啓斗(しぶや けいと)でした 。 昔は文系オドオド男子だった彼ですが、今は超人気デザイナーとなり、洗練された「仕事出来男(できお)」に変貌していました 。
渋谷はハルに、「あなたの書くものずっと追ってました。今すごく輝いてますよね」と熱い眼差しを向けます 。 さらに、別れ際に連絡先を交換した後、すぐに「今日は本当に会えて嬉しかったです。今度はもっとお話ししたいです」というメッセージを送ってきました 。 かつて自分を慕ってくれていた年下男子からの好意に、ハルは戸惑いながらも悪い気はしません。
王子のバンド合宿とすれ違い
一方、自宅では王子がバンド「サフラジェット」の再結成に向けて動き出していました 。 事務所の推しもあり、電車広告が出るなど盛り上がっているようです 。 しかし、ハルが「チケット出足悪くて必死」と茶化すと、王子は「YouTube世代には勝てんよ」と自虐します 。
王子は「明日から合宿になった」と告げ、慌ただしく準備を始めます 。 ハルは「えー急だねー」と驚きますが、王子の心はすでに音楽の方へ向いているようです 。 ハルが外の世界で輝き出し、新たな男性(渋谷)との予感を漂わせる一方で、王子もまた自分の世界へと没入していく。 夫婦でありながら、二人の見ている景色は決定的にすれ違い始めていました。
【聖ラブサバイバーズ】32話を読んだ感想(ネタバレあり)
第32話は、ハルの大逆転劇が見ていて痛快でした。 自分の辛い体験を武器に変え、作家として成功を掴む姿はたくましいの一言です。 「罪悪感がない」ことに悩みつつも、それが夫婦関係の潤滑油になっていると割り切るハルの姿は、ある意味で非常に現代的でリアリティがあります。 倫理的には問題があるかもしれませんが、心が壊れてしまうよりはずっとマシだと思わせてくれる説得力がありました。
そして、新キャラクター・渋谷くんの登場! 昔を知る年下男子で、今はハイスペックイケメンになっているなんて、少女漫画の王道展開ですね。 漆原とはまた違う、知的で爽やかなアプローチに、ハルの心がどう動くのか気になります。 王子がバンド活動で家を空けるタイミングでの再会というのも、何かが起こるフラグとしか思えません。 仕事も恋(?)も順調なハルと、再結成に賭ける王子。 二人の距離が物理的にも精神的にも離れていく中で、物語がどう転がっていくのか楽しみです。
【聖ラブサバイバーズ】32話のネタバレまとめ
- ハルは自身の体験を綴ったブログ「聖なる私のラブ+サバイブ」が大ヒットし、書籍化が決まる人気作家になっていた 。
- ハルは漆原との関係を「夫婦生活の潤滑油」と捉え、罪悪感よりも精神的な安定を感じていた 。
- ハルはカフェで、かつての仕事仲間である人気デザイナー・渋谷啓斗と再会した 。
- 渋谷は昔からハルのファンだったと明かし、「輝いている」と好意的なメッセージを送ってきた 。
- 王子はバンド再結成の活動が本格化し、明日から合宿に行くとハルに告げた 。
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