【妻よ、僕の恋人になってくれませんか?】1話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

第1話では、ごく普通のサラリーマンである太田巧が、妻である美月との冷え切った関係に直面する様子が描かれます 。結婚して10年が経ち、二人の子供に恵まれながらも、夫婦の間には静かな溝が広がっていました 。この物語は、そんな日常の中に隠れた切実な悩みから始まります。

【妻よ、僕の恋人になってくれませんか?】第1話をネタバレありでわかりやすく解説する

誘いを断られた切ない夜の現実

物語の舞台は、夜のマンションの一室です 。主人公の巧はお風呂や歯磨きを済ませ、準備を整えてから妻の美月に声をかけました 。彼は勇気を出して『今日どうかな…?』と夜の生活を提案しますが、美月の反応は芳しくありません 。

彼女はスマートフォンを操作しながら、「今日ちょっと疲れてて……ゴメンねっ?」と明るく、しかしきっぱりと断ります 。巧にとって、この拒絶は今年に入ってから通算で30回連続のことでした 。共働きで育児に追われる生活の中で、二人の間には会話こそあるものの、異性としての触れ合いが失われている現実が浮き彫りになります 。

憧れの上司が抱える衝撃の悩み

仕事中、巧は自分の理想である川島部長のことを考えていました 。部長は仕事ができるだけでなく、家庭も大切にする完璧な人物として知られています 。ところが、飲みに行った席で部長から意外な言葉をかけられました 。

実は部長も、妻から離婚をほのめかされているというのです 。部長の妻は、『あなた私に興味ないでしょう?』と寂しそうに笑ったといいます 。子供が独立した後の二人きりの生活が想像できないという悩みを打ち明けられ、巧は大きな衝撃を受けました 。

家族を繋ぎ止めるものの脆さ

部長は、自分たちの会話が子供のことばかりになっていた事実に気づき、深く納得してしまったと語ります 。『子は鎹(かすがい)』という言葉がありますが、子供という共通の目的がなくなった時、夫婦の絆がバラバラになってしまう危うさが語られました 。この話を聞いた巧は、他人事ではない恐怖を感じ始めます 。

扉越しに聞こえた残酷な本音

帰宅した巧は、部屋から漏れてくる美月の電話の内容を耳にします 。相手は学生時代の友人である「みっちゃん」のようです 。友人から夫婦仲について尋ねられた美月は、「ないかなーたぶん」と夫との営みに対して否定的な返答をしていました 。

さらに美月は、巧のことを男性として好きなのではなく、『大きい子供』を世話しているような感覚だと話します 。家族という枠組みの中で、巧は異性としての魅力を失い、ケアの対象に成り下がっていたのです 。この言葉を聞いた巧は、寝室で一人、枕に顔を沈めて絶望を噛みしめました 。

友人からの助言と自分への反省

翌日、巧は同僚の工藤に現状を打ち明けます 。工藤は、『もっかい惚れさせて彼女にしろよ』と、既婚者であることを忘れてもう一度妻を口説くよう助言しました 。この言葉に勇気をもらった巧は、自分の行動を見つめ直す決意をします 。

帰宅した巧は、美月が残したメモを見つけました 。そこには、朝にイライラしてしまったことへの謝罪と、巧を気遣ってお刺身を用意したことが書かれていました 。巧は、美月が毎朝5時に起きて家事と育児をこなし、さらに仕事へも行っているという過酷な現実を改めて再認識します 。

甘えていた自分との決別

美月は夕方に帰宅してからも、前日の残った家事を片付け、家族のために食事を作っていました 。巧は彼女の苦労を知っていたつもりでしたが、実際には自分が子供のように甘えていただけだったと猛省します 。『妻に母親のように守られてどうするんだ』と、自分を強く奮い立たせました 。

動き出した関係と新たな誓い

翌朝、巧は美月がやるはずだった洗い物や洗濯を自発的に終わらせました 。突然の変化に驚く美月でしたが、久しぶりに彼女の柔らかな笑顔を見ることができ、巧は確かな喜びを感じます 。『夜の洗い物は俺がやるから』と宣言し、彼は仕事でもノー残業で帰宅して家事を手伝う決断をしました 。

急いで帰宅した巧は、お風呂上がりの美月と鉢合わせます 。慌てて逃げる息子を追いかける彼女の姿は、学生時代よりも色っぽく、巧の心を強く揺さぶりました 。美月の魅力に改めて気づいた巧は、彼女をもう一度『僕の恋人』にしてみせると心に誓います 。こうして、冷え切った夫婦関係を修復するための挑戦が幕を開けました 。

【妻よ、僕の恋人になってくれませんか?】1話を読んだ感想(ネタバレあり)

結婚10年目という、多くの夫婦が直面するであろう「慣れ」や「役割化」を、非常にリアルかつ切なく描いていると感じました。特に巧が、理想の上司だと思っていた部長から離婚の危機を聞かされる場面は、幸せそうに見える家庭の内情は誰にもわからないという怖さがあり、強く心に残っています。

また、美月が電話で語った「大きな子供を世話しているみたい」という台詞は、世の中の多くの妻が抱いている切実な本音かもしれません。家族として大切ではあるけれど、異性としてのドキドキが消えてしまうという描写には、胸を締め付けられるような痛みを感じました。

それでも、巧が自分の非を認め、美月の過酷な日常に感謝する場面には希望が持てます。単に優しくするだけでなく、具体的な行動として家事を分担し始めた巧の変化が、今後どのように美月の心を溶かしていくのか非常に楽しみです。最後に見せた美月の美しさと、巧の力強い決意が重なり、二人の関係がどう再構築されていくのか期待が高まります。

【妻よ、僕の恋人になってくれませんか?】1話のネタバレまとめ

  • 結婚して10年になる巧と美月の間には、夜の営みが全くない冷え切った関係が続いています 。
  • 美月が友人に、巧のことを「男性としてではなく、大きい子供として世話をしている」と話しているのを盗み聞きしてしまいます 。
  • 美月の過酷な一日のスケジュールを知った巧は、自らの甘えを反省し、率先して家事を手伝い始めます 。
  • 巧は、妻である美月をもう一度一人の女性として惚れさせ、『僕の恋人』にすることを強く心に誓いました 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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