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SNSで話題【白石家】12話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

11話では、学校での執拗な嫌がらせが続く中、莉子たちが美咲の家へ遊びに行くことを一方的に決めてしまいました。美咲は自分の家族が殺人鬼であることを隠したい一心で拒絶しますが、その声は届かず、絶望の中で帰宅するシーンで幕を閉じました。

【白石家】第12話をネタバレありでわかりやすく解説する

第12話は、帰宅した美咲を迎える家族の様子から物語が動き出します。表向きはどこにでもある穏やかな家庭の風景ですが、その実態はあまりにも凄惨な狂気に満ちていました。

血塗られたエプロンと父の優しさ

美咲がリビングに足を踏み入れると、父の正雄が満面の笑みで「美咲、おかえり」と声をかけます。彼は歯科医としての仕事の後、自らキッチンに立って家族のために食事や準備を進めているようでした。正雄は、お腹が空いているであろう娘を気遣い、お菓子も用意したことを優しく伝えます。

しかし、その微笑ましい光景を台無しにしているのは、彼のつけているエプロンでした。白い生地にはおびただしい量の返り血が付着しており、正雄が先ほどまで何をしていたのかを如実に物語っています。彼は自分のエプロンが汚れていることに気づくと、「ああ、また汚しちゃった」と困ったように笑い、後で妻の雅子に叱られることを心配していました。命を奪うことを、まるで料理の失敗と同じように軽く考えている彼の精神性は、まさに『殺人鬼』そのものと言えます。

リビングに拘束された「お客様」

食卓のすぐ側には、白石家を訪れた「お客様」がいました。それは、椅子に縛り付けられ、猿ぐつわをされている一人の見知らぬ女性です。雅子は優雅に紅茶を運びながら、美咲に挨拶をするよう促しました。この家では、生け贄のような存在がリビングにいることは日常茶飯事なのでしょう。

正雄は、なぜこの女性がここに連れてこられたのか、その理由を淡々と語り始めます。彼の言葉によれば、この女性は生後5ヶ月にも満たない自分の娘を外に放置したまま、男と遊び回っていたそうです。放置された赤ん坊は無残にも車に轢かれ、無残な肉の塊へと変わってしまった、と正雄は冷徹に説明しました。

彼は、罪のない命を粗末にした者には『適切な指導』が必要だと信じて疑いません。女性への報復として行われたのは、歯科医の技術を悪用した残酷な処置でした。女性の口は金属のワイヤーやステープラーのようなもので何箇所も縫い合わされ、もはや叫ぶことすら許されない状態に変えられていたのです。

暴かれた秘密と兄の怒り

家族の狂行を目の当たりにしても、美咲はただ静かに立ち尽くすことしかできません。彼女は家族から心配そうに体調を尋ねられますが、「少し疲れただけ」と答え、自分の部屋へ逃げようとしました。しかし、鋭い観察眼を持つ母・雅子が、美咲の不自然な様子を見逃しませんでした。

雅子は、美咲が上着を頑なに脱ごうとせず、何かを隠していることに気づきます。彼女は娘に対し、有無を言わせぬ口調で「その上着、脱ぎなさい」と命じました。震える手で美咲が上着を脱ぐと、そこには莉子たちに切り裂かれ、ボロボロになった制服の姿がありました。

娘の惨状を目にした瞬間、白石家の空気は一変します。それまでの穏やかな笑顔は消え失せ、家族全員が冷酷な復讐者の目へと豹変しました。兄の健一は美咲を優しく抱きしめると、耳元で「誰がこんなことをしたのか教えて」と静かに、しかし激しい怒りを込めて囁きました。美咲を守ろうとする兄の愛情と、いじめっ子たちに向けられた『殺意』が混ざり合い、物語はついに凄惨な報復劇へと突入していきます。

【白石家】12話を読んだ感想(ネタバレあり)

第12話は、白石家という家族が持つ独特の『歪んだ正義感』が最も強く表現された回だったと感じます。正雄が語った「子供を見捨てた母親」への制裁は、あまりにも残酷ですが、彼らなりのルールに基づいていることが分かります。単なる無差別殺人ではなく、彼らの中では「教育」や「更生」という名目が立っている点が、救いようのない恐ろしさを引き立てていました。

一番心を打たれたのは、美咲がボロボロの制服を見せた時の健一の反応です。彼は反社会的な人格の持ち主ですが、妹への愛情だけは本物のように見えました。美咲を抱きしめながら犯人の名前を聞き出そうとする姿には、頼もしさと同時に、莉子たちがこれから辿るであろう悲惨な運命への予感が重なり、複雑な気持ちになります。いじめという閉ざされた世界が、白石家という巨大な暴力によって破壊される瞬間が近づいており、これまでにないほどの緊張感に圧倒されました。

【白石家】12話のネタバレまとめ

  • 正雄が血まみれのエプロンで美咲を出迎え、日常的な殺人を暗示させる。
  • リビングには育児放棄をした女性が拘束されており、口を金属で縫い合わされる凄惨なお仕置きを受けていた。
  • 正雄は「罪なき命を奪った者」への制裁を正当化し、娘にもその光景を見せる。
  • 雅子に促されて美咲が上着を脱ぐと、いじめで切り裂かれた制服が露わになった。
  • 美咲の傷跡を見た家族全員が激怒し、特に兄の健一は犯人への報復を誓った。
  • 家族の愛情が、いじめっ子たちに向けられた明確な『殺意』へと変換された。

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コマさん(koma)
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野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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