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【パサパサこうや】元ネタはセキチクシティ?根拠を徹底解説

ずっちー

こんにちは。コミックコミュニティ、運営者のこまです。

ぽこあポケモンをプレイして、パサパサこうやの街の元ネタが気になって調べているところですか?「セキチクシティ説とグレンタウン説、どっちが本当なの?」「道路タイルが似てるって本当?」「BGMの原曲って何?」といった疑問を持っている方、けっこう多いみたいですね。私もプレイ中にずっと気になっていて、ゲーム内のニンゲンのきろくをくまなく集めながらいろいろ調べてみました。その結果をこの記事にまとめています。

この記事では、パサパサこうやの元ネタがどこなのかを、ゲーム内の証拠をもとにしっかり解説しています。ぽこあポケモンの世界観やストーリー、BGMの原曲、さらにはグレンタウン説が否定された理由、現実世界のビジュアルモデルとなったゴーストタウン説まで、気になるポイントをまるっとカバーしています。パサパサこうやの街づくりや攻略、復興を楽しんでいる方にも役立つ内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を読むと以下のことが理解できます
  • パサパサこうやの元ネタがセキチクシティである根拠と証拠
  • グレンタウン説が否定された理由と両説の比較
  • パサパサこうやのBGM原曲とポストアポカリプスな世界観
  • ぽこあポケモン全体の街とカントー地方の対応関係

パサパサこうやの元ネタを徹底検証!有力説から否定説まで

「パサパサこうやの元ネタはどこ?」という疑問は、ゲーム発売直後からプレイヤーの間で大いに盛り上がった話題のひとつです。発売前の段階ではグレンタウン説も飛び交っていましたが、実際にプレイしてみると答えはほぼ確定してきます。道路タイルの一致から施設配置、ゲーム内のテキストに至るまで、複数の角度からセキチクシティ説を裏付ける証拠が次々と見つかっています。このセクションでは、主要な説をひとつひとつ丁寧に検証していきます。

ぽこあポケモンとはどんなゲームか

まず前提として、ぽこあポケモン(英題:Pokémon Pokopia)がどんなゲームなのかをざっくりおさえておきましょう。2026年3月5日にNintendo Switch 2専用ソフトとして発売された、スローライフ&サンドボックスゲームです。開発はゲームフリークとコーエーテクモゲームス(オメガフォース)のタッグで、発売は任天堂と株式会社ポケモン。使用しているゲームエンジンはコーエーテクモの内製エンジン「カタナエンジン」です。

タイトルの「ぽこ あ」はイタリア語の「poco a poco(少しずつ)」が由来で、英題の「Pokopia」はPokémon+Utopia(理想郷)の造語です。なんかこのセンス、好きですよね。街が「少しずつ」復興していくゲーム性を、タイトルそのものが表現している感じがして、プレイする前からワクワクしました。

主人公はニンゲンに変身したメタモンです。ニンゲンの姿になることで道具を使えるようになり、他のポケモンの技をコピーできるという設定が面白いところです。人間がいなくなった後の荒廃した世界を舞台に、ポケモンたちの街を一から復興していくポストアポカリプス的な設定になっています。グラフィックとサウンドのコンセプトは「チル&ポップ」で、見た目はかわいいんですが、背景にはかなり深いストーリーが隠されているんです。

ゲームジャンルはスローライフ&サンドボックスとはいえ、動物の森のような牧歌的な作品とは少し異なります。廃墟からスタートして、素材を集め、建物を建て、ポケモンたちを呼び込みながら街を豊かにしていく。その過程でゲーム内の記録を拾い集めると、この世界に何が起きたのかが少しずつわかってくる構造になっています。プレイしているうちに「あれ、これただのほのぼのゲームじゃないかも……」と気づく瞬間があるんですよね。それがこの作品の大きな魅力のひとつだと思います。

タイトルの豆知識:「ぽこ あ ポケモン」の「ぽこ あ」はイタリア語。「poco a poco」はクラシック音楽の楽譜にも登場する表現で、「少しずつ、徐々に」を意味します。街が少しずつ復興していくゲーム性にぴったりのタイトルですね。また英題「Pokopia」のUtopia(理想郷)という言葉も、荒廃した世界から理想の街を築くというテーマをうまく表現しています。

パサパサこうやの街の基本情報

パサパサこうやの街は、ぽこあポケモンのゲーム最初のロケーション、いわゆる「始まりの町」です。正式名称は「パサパサこうやの街」(パサパサ荒野の街)。モジャンボはかせが長年ひとりで暮らしていた土地で、主人公のメタモンが洞窟の中で目覚め、はかせと出会う場所でもあります。

その名の通り、草むらさえろくに生えない乾燥した荒れ果てた土地で、地形ブロックのほとんどに「ひからびた〜」という名前がついています。枯れ木や枯れ草ばかりで、モジャンボはかせ曰く「子供の頃からずっと雨など降っていない」とのこと。チュートリアルを兼ねたメインストーリーでは、この乾燥した大地を潤すことが序盤の大きな目標になっています。

メタモンの技「みずでっぽう」で水をかけると地面が元の潤いを取り戻す仕組みになっていますが、マップが広大なため全域を改善するには膨大な時間がかかります。ここがサンドボックスゲームとしての骨太さを感じさせる部分で、地道に水やりを続けていると、じわじわと緑が増えていくのが本当に気持ちいいんですよね。

ただ、実はこの街、「荒野」という名前に反して北と北東以外は磯に囲まれた海辺の町なんです。隆起した地形が中心部を覆う谷間の構造になっていて、脆岩を壊して進むとオーシャンビューが広がります。最初は気づきにくいんですが、これが後々の元ネタ考察にもつながってくる重要ポイントです。「え、こんなところに海があるの?」と気づいたときのちょっとした驚きは、プレイヤーなら共感してもらえるんじゃないかと思います。

パサパサこうやの街の主なエリア構成

街は大きくいくつかのエリアに分かれています。中心街にはポケモンセンターの残骸や街だった名残があり、サンドバッグなどの道具も多く落ちています。東ゲート側にはドンヨリうみべの街へ続く道があり、モグリューと出会えます。北ゲート側には水車や街灯が残っていますが、水源は枯れています。西ゲート側にはイワークが埋められていた洞窟があり、ゴツゴツやまへ続く道、そしてまっさらな街への橋跡地もあります。南側の広大な砂浜と磯部にはR団の施設が存在し、伝説のポケモン・カイオーガの出現地点でもあります。

パサパサこうやの街 主なエリア一覧

エリア名特徴・見どころ
洞窟メタモン出現地点。モジャンボはかせの寝床「はかせのオタカラ」がある
平原ゼニガメと初めて出会う開けた場所。端の階段上に墓がある
中心街ポケモンセンターの残骸や街だった名残。サンドバッグなど道具も多い
東ゲート側ドンヨリうみべの街へ続く道。モグリューと出会える
北ゲート側水車や街灯が残るが水源は枯れている。キラキラうきしまの街方面
西ゲート側イワークが埋められていた洞窟。ゴツゴツやまへ続く。まっさらな街への橋跡地もある
南側の海岸広大な砂浜と磯部。R団の施設が存在。カイオーガ出現地点

荒廃した世界観が生まれた背景

パサパサこうやをはじめとするぽこあポケモンの世界が荒廃している理由は、ゲーム内に散らばる「ニンゲンのきろく(人間の記録)」を集めることで少しずつ明らかになっていきます。人間が「避難」した記録があり、大規模な災害が示唆されているんですね。ただし、何の災害だったのかが明確に語られることはなく、断片的な情報をプレイヤー自身がつなぎ合わせる構造になっています。

ポケモンたちも変容しており、色素が薄れたピカチュウや苔むしたカビゴンなどが登場します。一見のどかなスローライフゲームなのに、背景を掘り下げると「あ、これかなりハードな世界だ……」ってなるやつです。人間がいなくなってどれくらいの時間が経過したのかも明確には語られていませんが、建物の朽ち具合やポケモンたちの変容ぶりから、相当な年月が経っていることが伝わってきます。

ファンの間では「ポケモン版ポストアポカリプス」「やさしいポストアポカリプス」として高く評価されていて、この世界観の作り込みがゲームの大きな魅力のひとつになっています。パサパサこうやの荒廃したビジュアルも、この世界観を最初に体感させてくれる重要な舞台装置と言えますね。

特に印象的なのが、ゲーム内のニンゲンのきろくに残された日常的なやりとりです。かつてここに暮らしていた人間たちの会話の断片が、廃墟の中にぽつりと残されている。その対比が、この世界の喪失感をじんわりと伝えてきます。スローライフゲームとしてのんびりプレイしていると、ふとその記録を読んで「ああ、ここにはかつて人の暮らしがあったんだな」と感じる瞬間があって、それがなんとも言えない余韻を生んでいます。

また、パサパサこうやのストーリーで登場するR団の施設も、この世界観の背景を考えるうえで興味深い要素です。R団はロケット団を連想させる名称の組織で、「入団チャレンジ」と呼ばれるアイテム納品クエストが発生します。これは一見するとサイドコンテンツに見えますが、実質的にメインストーリーの最終章という扱いになっています。人間がいなくなった後の世界に、なぜロケット団の遺物が残っているのか——そこから広がる考察も、このゲームの楽しみ方のひとつですね。

注意:ニンゲンのきろくやR団クエストの内容はストーリーの核心に触れます。ネタバレを避けたい方はストーリーを進めながら自分で確かめることをおすすめします。この記事では考察に必要な範囲にとどめて紹介しています。

セキチクシティ説が最有力な理由

さて、本題のパサパサこうやの元ネタですが、現時点ではカントー地方の「セキチクシティ」であることがほぼ確定しています。「説」というよりも「確定」と表現しているメディアやプレイヤーが多いほど、根拠が揃っています。単に「雰囲気が似ている」という曖昧な話ではなく、視覚的・構造的・テキスト的な複数の証拠が積み重なっているのが特徴です。

ここでは5つの根拠に分けて解説していきます。それぞれの根拠が独立して成立するだけでなく、互いを補強し合っているという点が、セキチクシティ説の強みです。

根拠①:道路タイルの完全一致

最もわかりやすい証拠が、道路タイルのデザインです。パサパサこうやの街の道路タイルが、『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』(通称:ピカブイ)に登場するセキチクシティの道路タイルと完全に一致しています。波のようなタイルデザインやピンクの民家の存在など、視覚的な共通点が非常に多いです。ピカブイのスクリーンショットとパサパサこうやを並べて比較している動画や画像がネット上に多数投稿されており、一目見ただけでも「あ、これ同じだ」とわかるレベルの一致ぶりです。道路タイルのデザインは街ごとに異なるため、これが一致しているというのは非常に強い証拠と言えます。

根拠②:施設配置の一致

道路タイルだけでなく、街の施設配置も一致しています。ピカブイのセキチクシティでは段の上にポケモンセンターがあり、左手に民家が2軒、さらに左にセキチクジムがあります。ぽこあポケモンのパサパサこうやでも、ポケセンの左側に家2軒の痕跡があり、床の構成が酷似しています。ポケセン裏手のフレンドリィショップ跡地に対応する場所には建物はないものの、池が存在しているのも一致点のひとつです(ピカブイでも柵の向こうに池がある)。さらに、ポケモンセンターを起点に北上すると、かつてサファリゾーン(GOパーク)へつながる道があった位置に噴水が確認できるという点も、ピカブイのマップと見事に対応しています。

根拠③:地形・地理的立地の一致

地形面でも整合性があります。南側に砂浜と海がある、西側にまっすぐなサイクリングロードに対応する構造がある、東に山へ続く道があるなど、カントー地方のマップと照らし合わせると見事に一致しています。ハートゴールド・ソウルシルバーのセキチクシティのマップと比較しても、水場の位置が概ね一致しているという報告もあります。西側にはまっさらな街への橋跡地がありますが、これはカントー地方においてセキチクシティの西にルートが伸びていることと対応しています。

根拠④:ジムリーダー「アンズ」の名前が記録に登場

ゲーム内で見つかる「ニンゲンのきろく」の中に、セキチクシティのジムリーダーである「アンズ」の名前が登場します。アンズは『ポケットモンスター 金・銀』でキョウの娘としてセキチクシティのジムリーダーを務めたキャラクターで、初代のジムリーダーは父親のキョウです。「遠い昔セキチクジムのジムリーダーを務めた」という記録が残されていることで、本作の時系列は少なくとも金・銀シリーズ以降であることも確定しています。これはゲームの世界観考察において非常に重要な情報で、単なる「元ネタ」の証明を超えて、ぽこあポケモンの時系列を明確にする手がかりにもなっています。

根拠⑤:忍者コーデの存在

パサパサこうやの街で手に入る「ニンジャコーデ」のレシピも、セキチクシティ説を補強する面白い証拠です。このコーデは、忍者であるキョウやアンズにゆかりのあるセキチクシティのジムを想起させます。ニンジャコーデは、ドンヨリうみべにつながるゲートのそばの壊れた家の中にある「ニンゲンのきろく」を調べることで入手できます。忍者の街・セキチクシティの跡地にニンジャコーデのレシピが残されているというのは、開発陣の細かいこだわりを感じさせる演出ですよね。

パサパサこうや=セキチクシティを裏付ける5つの根拠まとめ

  • 道路タイルのデザインがピカブイのセキチクシティと完全一致
  • ポケモンセンターや民家の配置・施設構造が酷似
  • 南側の海・西側のサイクリングロード構造など地形が一致
  • ニンゲンのきろくにジムリーダー「アンズ」と「キョウ」の名前が登場
  • 忍者ゆかりの「ニンジャコーデ」が入手可能

グレンタウン説はなぜ否定されたか

発売前の段階では、「荒廃した街」というイメージからグレンタウン(火山の噴火で被害を受けた街)ではないかという予想がプレイヤーの間で飛び交っていました。確かに、乾燥した廃墟感や「かつて何かがあった場所」という雰囲気から、ポケモン世界の中でも特に印象的な廃墟感を持つグレンタウンを連想した方は多かったと思います。

グレンタウンは初代ポケモン赤・緑から登場する街で、噴火で荒廃した島に位置しています。ロストスーパーの廃虚があったり、かつての町の面影を持ちながら人が去ってしまった雰囲気があったりと、廃墟的な世界観を持つ場所としてファンの印象に残っている街です。そのため、ぽこあポケモンのような「人が去った後の廃墟」という設定から連想するのは自然な流れだったと言えます。

ただ、実際にプレイすると地形が大きく異なることが判明しました。グレンタウンはグレンじまという孤立した島に位置する小さな街ですが、パサパサこうやは陸続きの広大な地形を持ち、複数の街への道がつながっています。また、前述のとおり周囲を磯に囲まれた特徴的な地形や、セキチクシティとの施設配置の一致などはグレンタウンとは明らかに合いません。

ネット上でも「グレンタウンにしては地形が合わない」「施設配置がセキチクシティと一致しすぎる」という意見が大勢を占め、この説は事実上否定されています。発売前の「予想止まり」で終わった説と言えますね。セキチクシティ説と比較したとき、根拠の数と精度で圧倒的な差があります。

セキチクシティ説 vs グレンタウン説 比較表

比較ポイントセキチクシティ説グレンタウン説
道路タイルの一致✅ 完全一致(ピカブイ)❌ 一致なし
施設配置の一致✅ ポケセン・民家・池の配置が対応❌ 対応関係なし
地形の一致✅ 南に海・西にサイクリングロード構造❌ 島の小さな街で地形が全く異なる
テキスト上の証拠✅ ジムリーダー「アンズ」「キョウ」の名前が記録に登場❌ 関連する記録なし
現在の評価✅ ほぼ確定❌ 発売前の予想止まり・否定済み

パサパサこうやの元ネタをさらに深掘り!BGMと世界観考察

元ネタがセキチクシティであることを確認したうえで、もう少し掘り下げてみましょう。BGMの原曲や、現実世界のモチーフとなった「ゴーストタウン」説など、さらに面白い考察がいくつかあります。また、ゲーム内の地形や地理的な整合性についても、改めて詳しく見ていきます。ここではそれらをまとめて解説していきます。

道路タイルと施設配置の一致点

改めて、道路タイルと施設配置の一致点についてもう少し詳しく見ていきます。特に参考になるのは、ピカブイ(Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ)のマップ画像との比較です。ピカブイはNintendo Switch向けに2018年にリリースされたポケモンシリーズのタイトルで、カントー地方を3Dグラフィックで描いた作品です。セキチクシティのビジュアルが鮮明に再現されており、パサパサこうやとの比較に最も適した作品として、プレイヤー間でも広く参照されています。

ピカブイのセキチクシティは、段差のある地形にポケモンセンターが立つ構造が特徴的です。パサパサこうやの中心街にも、まさにその「段の上にポケセンの残骸」という構造が見られます。また、ピカブイでゲートを入ってすぐにある「池」は、パサパサこうやでもほぼ同じ位置に確認できます。

さらに、ポケモンセンターを起点に北上すると、かつてサファリゾーン(GOパーク)へつながる道があった位置に噴水が確認できるという点も、ピカブイのマップと一致しています。サファリゾーン跡地に対応する位置には、広々とした空間も存在しています。これだけ細かく対応しているのは、開発陣が意図的に再現したと考えるのが自然ですよね。

また、ピンクの民家の外観デザインや、街の所々に残る塀や石畳のデザインもピカブイのセキチクシティを彷彿とさせます。荒廃しているためそのままではわかりにくい部分もありますが、復興が進んで建物を建て直していくと「あ、確かにこれセキチクシティだ」という感覚が強まってきます。街づくりを楽しんでいる方にはぜひ意識しながらプレイしてほしいポイントです。

ピカブイのセキチクシティとパサパサこうやの主な一致ポイント

  • 段差の上に位置するポケモンセンター(残骸)
  • ポケセン左側に民家2軒の痕跡
  • ゲート付近の池(柵の向こうに池がある構造)
  • 北上した先のサファリゾーン跡地に対応する広場と噴水
  • 波状デザインの道路タイル
  • ピンク系の民家デザイン

ジムリーダーの名前が登場する記録

ゲーム内に散りばめられた「ニンゲンのきろく」は、この世界の過去を知る上で非常に重要なアイテムです。テキストベースで記録された断片的な情報は、ぽこあポケモンのストーリーを深く楽しむためのカギになっています。パサパサこうやで見つかるニンゲンのきろくには、セキチクシティのジムリーダーであるアンズとキョウの名前が登場します。

キョウは初代赤・緑から登場するセキチクシティのジムリーダーで、アンズは金・銀でキョウの後を継いでジムリーダーになった娘です。「遠い昔セキチクジムのジムリーダーを務めた」という記録の内容は、この街がかつてセキチクシティだったことを明確に示すと同時に、ゲームの時系列が金・銀以降であることも示しています。

特に注目したいのは「遠い昔」という表現です。金・銀シリーズからさらに「遠い昔」ということは、ぽこあポケモンの舞台は金・銀よりもずっと後の未来であると考えられます。人間が去ったこの荒廃した世界は、決して近い未来の話ではなく、ポケモンシリーズの長い歴史の果てに存在する世界なのかもしれません。

プレイしながらこのきろくを見つけたとき、「あ、やっぱりここセキチクシティだったんだ」と確信した方も多いのではないでしょうか。ゲームの世界観への没入感をぐっと高めてくれる演出だと思います。また、このきろくがパサパサこうやの街という最初の場所に置かれているのも、開発陣の意図が感じられる配置ですよね。プレイ開始早々に「ここがセキチクシティの跡地である」という証拠を提示しているわけですから。

さらに、ニンジャコーデのレシピが入手できるニンゲンのきろくも、ドンヨリうみべにつながるゲートのそばという、わりと見つけやすい場所に配置されています。忍者の里であるセキチクシティの跡地で忍者コーデが手に入るというのは、元ネタを知っているプレイヤーほど「ニヤリ」とできる演出ですよね。

地形・地理的立地の整合性

地形と地理的立地の整合性も、セキチクシティ説を支える強力な根拠のひとつです。カントー地方のマップ全体と照らし合わせてみると、パサパサこうやの位置関係がきれいに一致していることがわかります。これは単に「ひとつの街が似ている」という話ではなく、ぽこあポケモン全体のマップ構造がカントー地方の地理と整合していることを示す証拠でもあります。

具体的には、パサパサこうや(セキチクシティ)から北上して東に抜けるとドンヨリうみべの街(クチバシティ)に到達するなど、カントー地方の地理と整合しています。また、西側にはまっさらな街への橋跡地がありますが、これはカントー地方においてセキチクシティの西にルートが伸びていることと対応しています。

ハートゴールド・ソウルシルバーのセキチクシティのマップと比較しても、水場の位置が概ね一致しているという報告もあります。特に「ヤドンのあくびイベント」で登場する水源の位置も、旧作のセキチクシティにおける水場の配置と矛盾しない形になっているのが興味深いですね。

また、パサパサこうやのストーリーを進めると、カイオーガが眠っていたのが「近海の底」であることが明かされます。セキチクシティの南は海に面しており、近海に伝説のポケモンが眠っているという設定は地理的にも自然です。こうした細かい設定のひとつひとつが、カントー地方の地理を忠実に反映しながら作られていることを示しています。ひとつひとつの根拠はシンプルですが、これだけ多角的に一致するとなると、偶然とは言えないですよね。

ゴーストタウン説というもう一つの視点

セキチクシティ説が「ポケモン世界における元ネタ」であるのに対し、現実世界のビジュアルモデルとしての考察も存在します。それが「アメリカ西部のゴーストタウン」説です。あくまで公式が明言しているわけではありませんが、プレイしながら感じるビジュアルの雰囲気が、アメリカ西部の廃墟を連想させるという声は多いです。

乾燥した気候、風力発電の風車(風車小屋)、崩れかけた建物、人が去った後の寂寥感……これらのビジュアルは、かつてのゴールドラッシュで栄え、その後人々が去ったアメリカ西部のゴーストタウンを強く連想させます。19世紀後半から20世紀初頭にかけて栄えた西部の採掘町は、鉱脈が尽きると人々が去り、荒野の中に廃墟だけが残る「ゴーストタウン」となりました。パサパサこうやの街も、かつては賑わいがあったのに今は誰もいない荒野の廃墟という点で、そのイメージに重なります。

ゲームのアートディレクターが「チル&ポップ」をコンセプトとしながらも、こういったリアルなビジュアル参照を組み込んでいる可能性は十分あると思います。実際、風車のデザインや枯れ木の配置、朽ちた木製の建物の質感などは、ポケモンシリーズのこれまでの作品よりもずっとリアルで、現実の廃墟写真を参考にしたような描写になっています。

あくまで世界観・ビジュアル面でのモチーフという話であり、地理的・構造的な元ネタはセキチクシティで確定しています。ただ、この両面から語れるのがパサパサこうやの面白さでもあって、「ポケモン世界の廃墟」と「現実世界の廃墟」が重なり合った重層的な作り込みがされているんじゃないかな、と個人的には感じています。そういう多層的なモチーフの組み合わせが、ぽこあポケモンという作品を単なる「ポケモンのスピンオフ」に終わらせない深みを生んでいると思います。

ゴーストタウン説のポイント:アメリカ西部のゴーストタウンとパサパサこうやに共通する要素として、乾燥した荒野の地形・風車小屋・朽ちた木造建築・人が去った後の静けさなどが挙げられます。地理的な元ネタはセキチクシティですが、ビジュアルデザインの参照先としてゴーストタウンが意識されていた可能性は十分あります。

BGMの原曲とアレンジの関係

パサパサこうやの街のBGMについても、元ネタを考察するうえで欠かせない話題なので詳しく触れておきたいと思います。音楽全体のテーマは「チル&ポップ」で、作曲は赤羽大夢さんとJieun Kimさんが担当しています。ゲーム全体を通じてポケットモンスター赤・緑の楽曲フレーズが多用されており、カントー地方へのオマージュが音楽面でも表現されています。

BGMには昼・夜・雨バージョンが存在し、街の環境レベルを上げていくと、静かで物寂しいBGMが徐々に賑やかになる仕様があります。これがまた感動的で、街の復興とともに音楽も豊かになっていくのを体感できます。廃墟感漂う序盤のBGMが、少しずつ活気を取り戻していく感覚は、言葉にするのが難しいくらいの達成感を生んでくれます。

ゲーム音楽Wiki上の情報によると、発展後のパサパサこうやのBGMは赤緑「ハナダシティのテーマ」のアレンジとされています(「セキチクシティ(昼)」の欄に赤緑「ハナダシティのテーマ」アレンジと記載)。これは原作のポケモン赤・緑において、セキチクシティのBGMがハナダシティと同じ曲が使われていたことに由来しています。パサパサこうやのBGMが「セキチクシティのBGM」ではなく「ハナダシティのテーマのアレンジ」として記録されているのは、まさにこの原作の仕様を踏襲しているからです。元ネタがセキチクシティである根拠が、BGMの面からも補強されているわけです。

また、昼バージョンと夜バージョンでアレンジが変わる点も、ぽこあポケモンの音楽面の豊かさを示しています。夜のパサパサこうやに流れる静かなBGMは特に好きで、復興が進んでいない序盤に夜になると流れる物悲しいアレンジは、この世界の寂寥感をうまく表現していると思います。雨バージョンはストーリーイベントとも絡んでいて、カイオーガの登場シーンで流れる雨のBGMは特に印象的です。

ゆめしまのBGM原曲対応(参考)

  • こうやのゆめしま:赤緑「トキワへの道-マサラより」アレンジ
  • うなばらのゆめしま:赤緑「シオンへの道-クチバより」アレンジ
  • いわやま・かざんのゆめしま:赤緑「ハナダへの道-おつきみ山より」アレンジ
  • そらのゆめしま:赤緑「マサキのもとへ-ハナダより」アレンジ

ゆめしまのBGMもすべて赤緑の楽曲がベースになっており、カントー地方へのオマージュがゲーム全体に一貫して込められていることがわかります。

パサパサこうやの元ネタまとめ

改めてまとめます。パサパサこうやの元ネタは、カントー地方のセキチクシティです。道路タイルの完全一致、施設配置の酷似、ジムリーダーのアンズとキョウの名前が記録に登場すること、地形・地理的立地の整合性、BGMの原曲まで、複数の根拠がこれを裏付けています。グレンタウン説は発売前の予想止まりで、実際にプレイすると地形の違いや証拠の乏しさから否定されています。

さらに、現実世界のビジュアルモチーフとしてアメリカ西部のゴーストタウンが参照されている可能性もあり、「ポケモン世界の廃墟×現実の廃墟」という重層的なモチーフが組み合わさっているのがこの街の魅力です。単に「元ネタはここ」という話にとどまらず、そこに複数のインスピレーション源が重なり合っているのが、パサパサこうやというロケーションの奥深さだと思います。

ぽこあポケモンは全体として荒廃した未来のカントー地方を舞台にしており、パサパサこうやに限らずすべての街にカントー地方の元ネタがあります。ドンヨリうみべの街はクチバシティ、ゴツゴツやまの街はニビシティ、キラキラうきしまの街はタマムシシティ・ヤマブキシティが対応しています。元ネタを意識しながらプレイすると、また違った発見があって楽しいですよ。

このゲームの世界観をさらに深く楽しみたい方は、ニンゲンのきろくをすべて集めることを強くおすすめします。パサパサこうやだけでも複数のきろくが散らばっており、それぞれがこの世界の過去と、セキチクシティとしての歴史を語ってくれます。スローライフゲームとしてのんびりプレイしながら、ふと立ち止まって記録を読む——その体験がぽこあポケモンの最大の魅力のひとつだと思っています。

ぽこあポケモン 全街の元ネタ一覧

ぽこあポケモンの街元ネタ(カントー地方)
パサパサこうやの街セキチクシティ
ドンヨリうみべの街クチバシティ
ゴツゴツやまの街ニビシティ
キラキラうきしまの街タマムシシティ・ヤマブキシティ
まっさらな街(マルチプレイ用)マサラタウン相当

なお、この記事で紹介した情報はゲーム内容に基づく考察・解説であり、あくまで一般的な目安としてお読みください。最新情報や公式発表については、株式会社ポケモン公式サイトをご確認ください。また、ゲームの詳細な仕様についての最終的な確認は、公式の情報をもとにご判断ください。

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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