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【朝の光の中で(MONTAGEM HIKARI)】元ネタはある?曲名・歌詞・AIボーカルを徹底解説

ずっちー

こんにちは。コミックコミュニティ、運営者のこまさんです。

TikTokやYouTubeショートをスクロールしていたら、気づけば頭の中でずっとループしてる……そんな経験、最近ありませんか?「朝の光の中で ah」というフレーズが何度も繰り返されるあの曲、一度耳にしたら本当に忘れられないですよね。あの独特の浮遊感のあるビートと透き通ったボーカル、癖になる人が続出しているのも納得です。

この記事にたどり着いたあなたは、おそらく「朝の光の中で」の元ネタや原曲が何なのか気になって検索してきたんじゃないかなと思います。「絶対どこかで聴いたことある気がする」「サンプリング元があるはずだ」と思って調べても、なかなか答えにたどり着けなかった方も多いはずです。実際、X(旧Twitter)でも「絶対元ネタあるのにRemix元いくら探しても出てこなくて悲しい」という投稿が共感を集めているくらい、多くのリスナーが同じ経験をしています。

この記事では、曲名や本家はどこなのか、歌詞の全文と意味、誰が歌っているのかというボーカルの正体(AIなのか幾田りらなのかという疑問を含めて)、アーティストであるBellyJayとはどんな人物なのか、ジャケットのキャラクターがゼンレスゾーンゼロのアリスに似ているという話、さらにMontagemやPhonkというジャンルのこと、TikTokでどう広まったのか、Slowed版などのバリエーションまで、気になるポイントをまとめて解説しています。

「元ネタを探しても見つからない」という経験をした方にこそ、最初に読んでほしい記事です。ぜひ最後までお付き合いください。

この記事を読むと以下のことが理解できます
  • 「朝の光の中で」の元ネタ・原曲が存在するかどうかの結論
  • 正式な曲名・アーティスト・AIボーカルの真相
  • 歌詞全文とその意味・考察、ジャケットイラストの元ネタ
  • TikTokでの流行経緯・チャート成績・Slowed版など関連バリエーション

「朝の光の中で」の元ネタを探している人へ:まず知っておきたい基本情報

「元ネタを探して探して、それでも見つからなかった」という方がとても多いこの曲。まずは曲そのものについての基本的な情報から整理していきます。正式なタイトルや制作者、サンプリング元があるのかどうかという最大の疑問への結論も、このセクションで明らかにしていきます。「あの曲、なんて名前なんだろう?」という素朴な疑問から、「なぜ元ネタが見つからないのか」という核心まで、順を追って解説しますね。

曲の正体はMONTAGEM HIKARIである

「朝の光の中で」というフレーズで広く認識されているこの曲の正式タイトルは、「MONTAGEM HIKARI(モンタジェム・ヒカリ)」です。制作したのは、BellyJay(ベリージェイ)という音楽プロデューサーで、2026年1月14日にデジタル配信としてリリースされました。TikTokで爆発的に広まったことで「朝の光の中で」というサビのフレーズがそのまま楽曲の通称・愛称として定着しており、正式タイトルを知らずにフレーズだけ覚えている方も非常に多いようです。

ジャンルはブラジリアンファンク(Baile Funk)とPhonk(フォンク)を掛け合わせたスタイルで、楽曲の長さは約1分30秒とショート動画向けにコンパクトにまとめられています。レーベルは「0to8」に所属しており、Spotify・Apple Music・YouTube Musicなど主要な音楽配信プラットフォームで聴くことができます。作詞・作曲はBellyJay本人(Belly Jay P. Ipanag名義)によるもので、日本語の歌詞が含まれているにも関わらず、作り手は日本人ではないというのも話題になった点のひとつです。

タイトルの読み方については少し混乱している方もいるかもしれません。「MONTAGEM」はポルトガル語の単語で、正しい読み方は「モンタジェム」です。「モンタージェン」や「もんたげむ」は誤読になりますので、人に話すときや検索するときは「モンタジェム・ヒカリ」と覚えておくと良いかなと思います。また、「HIKARI(ヒカリ)」はもちろん日本語の「光」をそのままローマ字表記したものですね。

楽曲はシングル曲としてのリリースではなく、4曲収録のEP形式で配信されています。オリジナル版のほか、Slowed・Ultra Slowed・Sped Upという速度違いのバリエーションが最初からパッケージとして用意されていたのも、SNSでの拡散を意識した戦略的なリリース形態だなと感じます。

【MONTAGEM HIKARI 基本情報まとめ】

項目内容
正式タイトルMONTAGEM HIKARI(モンタジェム・ヒカリ)
アーティストBellyJay(ベリージェイ)
リリース日2026年1月14日
ジャンルPhonk / ブラジリアンファンク(Baile Funk)
楽曲の長さ約1分30秒
レーベル0to8
作詞・作曲Belly Jay P. Ipanag(BellyJay本人)
配信形態デジタル音楽配信(EP・全4曲)
配信プラットフォームSpotify・Apple Music・YouTube Music など

サンプリング元がない理由と誤解の背景

この曲について最も多く検索されている疑問、それが「元ネタは何か?」という問いです。結論からはっきり言うと、「朝の光の中で(MONTAGEM HIKARI)」には元ネタとなる原曲・サンプリング元は存在しません。BellyJay本人(Belly Jay P. Ipanag名義)による完全オリジナル楽曲です。この事実を知ることが、この記事で最も伝えたいことのひとつです。

「絶対どこかの曲をサンプリングしてるはず」と多くの人が感じてしまう最大の理由として、まず楽曲名にある「Montagem(モンタジェム)」という言葉の意味が挙げられます。これはポルトガル語で「編集・組み立て」を意味する言葉で、ブラジルのBaile Funk文化においては、既存の音源を切り貼りして再構築する音楽スタイルの名称として使われてきました。つまり、「Montagem」という単語自体に「何かの素材を組み合わせたもの」というニュアンスがあるため、楽曲名を見ただけで「きっと元ネタがあるはず」と思い込んでしまうのは、ある意味で自然な反応なんですよね。

さらに、楽曲のサビ「朝の光の中で ah ah ah」の繰り返し構造や独特のメロディラインが、「どこかで聴いたことがある感」を強く呼び起こします。これはリフレイン(繰り返し)効果による中毒性の高さに加えて、日本語という馴染みのある言語が使われていることで、無意識に「既知の何か」として脳が認識しようとするためではないかと思います。聴いた瞬間に「あれ、どこかで……?」となる感覚は、多くのリスナーが共有しているようです。

Yahoo!知恵袋では「MONTAGEMHIKARIというfunkの曲の元ネタ、元の曲が分かる方」という質問に対し、「原曲はなく、ボーカルの声はAIらしい」というベストアンサーが採用されています。また、X(旧Twitter)上でも「絶対元ネタあるのにRemix元いくら探しても出てこなくて悲しい」という投稿に多くの共感が集まっており、「元ネタ探しの旅」に出た人がほぼ例外なく空振りに終わっているということがわかります。それだけ「オリジナルに聞こえない」くらいの完成度と既視感があるということでもあるので、ある種の褒め言葉にもなっているかもしれません。

一点補足しておくと、「Montagemというジャンルスタイルを名乗っていながらサンプリング元がないのは矛盾では?」と思う方もいるかもしれません。ただ、近年はMontagemというワードが「ジャンルのラベル」として機能するようになっており、必ずしも既存音源を使用しているわけではなく、Montagemの持つリズム構造やサウンドデザインの特徴を踏まえたオリジナル制作でもこの名称を使うケースが増えています。「MONTAGEM HIKARI」はまさにそのパターンで、スタイル名としての「Montagem」を採用したオリジナル楽曲だというわけです。

「元ネタが見つからない」のは当然のことです。
この楽曲にサンプリング元は存在せず、BellyJayによる完全オリジナル制作であるため、何を探しても出てこないのは必然です。「Montagem」という名称からサンプリング楽曲だと誤解されやすいですが、これはジャンルスタイルの名称として使われているものです。探し続けるのをやめて大丈夫ですよ。

ボーカルはAI生成音声という説の真相

「朝の光の中で」を歌っているのは誰なのか、という疑問も非常に多く検索されています。透き通るような女性の声、日本語の発音の美しさ、感情的な揺らぎを含んだ歌い方……これを聴いて「人間が歌っているに違いない」と思う方がいるのも当然です。しかし、現在広く言われている情報によれば、この楽曲のボーカルは人間の生の歌声ではなく、AI音声合成(AI生成ボイス)によるものである可能性が極めて高いとされています。

TikTokのコメント欄やYahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでも「ボーカルの声はAI」という情報が広く共有されており、「よく聴いてみると所々発音が人間らしくないところがある」「特定の音節で不自然な処理の痕跡がある気がする」という感想を持つリスナーも少なくないようです。特に日本語の母音の扱いや、語尾の処理にAI生成特有の滑らかすぎる質感が出ていると感じる方が多いようです。

一方で、完全にゼロから生成されたわけではないという説もあります。一部の情報によれば、BellyJay本人の親族の声を録音し、AIを用いて変換・調整を行ったとも言われており、実際の人間の声をベースにAI技術で仕上げた可能性もあるかもしれません。この場合、「完全なAI生成」というよりは「AIを用いた音声変換・加工」という表現がより正確に近いと思います。ただし、この情報はあくまで一部で語られているものであり、BellyJay本人や公式から明確な声明は出ていません。

AI音楽・AI音声技術がここまで進化してきた現代において、「これは人間の声なのかAIなのか」という問いはますます難しくなってきています。「MONTAGEM HIKARI」はその境界線を感じさせるという点でも、時代を象徴する楽曲のひとつと言えるかもしれません。楽曲を楽しむという意味では、人間かAIかという区別にこだわる必要はないとも思いますが、純粋な知識として知っておく価値はあると思います。

ボーカルがAI生成かどうかについては、BellyJay本人や公式からの正式な発表は確認されていません。上記の情報はリスナーやコミュニティ内で広く共有されている情報ですが、あくまで参考としてご覧ください。正確な制作背景については、アーティスト公式の発表をお待ちください。

声が幾田りらに似ていると言われる理由

「朝の光の中で」を聴いて、「どこかYOASOBIの幾田りら(ikura)さんに似ている気がする……」と感じた方は、実はかなり多いです。TikTokの関連検索ワードには「幾田りら 朝の光の中で 元ネタ」「幾田りら MONTAGEM HIKARI」といったワードが存在しているほどで、声の類似性への注目度は相当なものがあります。

具体的にどの点が似ていると言われているのかというと、まず高音域での透明感のある発声です。幾田りらさんの歌声は、澄んだ高音と感情的な揺れが共存しているのが特徴ですが、「MONTAGEM HIKARI」のボーカルも非常に似たテイストを持っています。次に、日本語の発音の滑らかさとリズム感。幾田りらさんは日本語の発音を楽曲のリズムに自然に溶け込ませるのが巧みですが、この楽曲のボーカルも日本語の母音を活かした歌い方をしており、非常に近い印象を受けます。さらに、サビでの感情的な高揚感の出し方や、語尾の処理スタイルにも類似点があると言われています。

ただし、幾田りら本人がこの楽曲で歌唱しているわけではありません。あくまでAI生成ボイスが偶然そのような声質になっているか、もしくはAIのボイスデザインにおいて幾田りらさんの声の特徴が参考にされた可能性が考えられます。混乱している方は多いようですが、本人の参加とは全くの別物ですので、その点は明確にしておきたいと思います。

声が似ているという現象には、AI音声合成技術の現在地が反映されているとも言えます。人気の高い歌い手の声の特徴をAIが学習・模倣している可能性があるとすれば、今後この種の「誰かの声に似ている」AI生成ボーカルはさらに増えていくでしょう。リスナーとして、どのような技術背景があるのかを知ったうえで楽曲を楽しむ視点が、これからますます重要になってくるかなと思います。

幾田りら(ikura)さんはYOASOBIのボーカル・コンポーザーとして活動するシンガーソングライターです。「夜に駆ける」「アイドル」などの楽曲で知られ、透明感と感情表現の豊かさを兼ね備えた歌声が広く人気を集めています。「MONTAGEM HIKARI」のボーカルと比較して聴いてみると、確かにテイストの近さを感じる部分があるかもしれません。

ジャケットイラストはゼンレスゾーンゼロのアリス

YouTubeやSpotifyで「MONTAGEM HIKARI」を検索・再生すると表示されるジャケットイラストに気づいた方も多いと思います。赤い目をした銀髪の少女が描かれたこのイラスト、「どこかで見たことある気がする」と思った方は目が肥えているかもしれません。このジャケットイラストは、HoYoverseが開発・運営するゲーム「ゼンレスゾーンゼロ(Zenless Zone Zero、略称:ZZZ)」に登場するキャラクター「アリス・タイムフィールド」に非常によく似た女の子が描かれています。

ゼンレスゾーンゼロのプレイヤーや、同社の「原神」「崩壊:スターレイル」ファンはすぐに気づいたようで、X(旧Twitter)では「ジャケ写のキャラはアリスだ」という指摘が数多く見られます。ゲームプレイ動画の編集BGMとしてこの曲が選ばれやすかった背景には、このキャラクターの親和性が一役買っていたとも考えられます。

ただし、注意しておきたいのはいくつかの重要な点です。まず、楽曲とゲームの間に公式なコラボ関係や許諾関係は一切ありません。次に、このジャケットイラスト自体も画像生成AI(AIイラスト)によって制作されたと見られており、公式のアリスのビジュアルを直接使用しているわけではないとされています。また、原作ゲームのアリス・タイムフィールドはオッドアイ(左右で目の色が異なる)が印象的な特徴ですが、楽曲のジャケットでは両目が赤色で統一されているという違いもあります。

AI生成イラストを使うことで、著作権の直接侵害ではなくなりつつも「似た雰囲気」でゲームファン層を引き込む……という手法は、インターネットコンテンツの世界では珍しくない手法になってきています。この楽曲がゲームプレイ動画との相性抜群なBGMとして広まった要因のひとつに、このビジュアル戦略がある可能性は十分に考えられるかなと思います。ゼンレスゾーンゼロのコミュニティとTikTokのゲーマー層が重なったことで、初期の爆発的な拡散が起きたのではないか、と個人的には見ています。

ゲームキャラクターを強く連想させるジャケットビジュアルが、ゲーム編集動画のBGMとして選ばれる流れを作り出したのは、マーケティング的に非常に興味深い現象です。楽曲・ビジュアル・ジャンル(Phonk×日本語)の三拍子が揃ったことで、特定のコミュニティへの深い刺さり方をしたのだと思います。

朝の光の中での元ネタ探しに役立つ周辺知識

楽曲そのものの基本情報と疑問への答えが整理できたところで、ここからは「なぜこの曲がここまで流行ったのか」「どんなアーティストが作ったのか」「Montagemって何なのか」「TikTokでどう広まったのか」といった、周辺の知識をより深掘りしていきます。この曲を単なる流行り曲として消費するだけでなく、背景を理解したうえで楽しめると、また違った面白さが見えてきますよ。

アーティストBellyJayとはどんな人物か

「MONTAGEM HIKARI」を生み出したBellyJay(ベリージェイ)とは、一体どんな人物なのか。これも多くの方が気になっているポイントだと思います。結論から言うと、BellyJayについての詳細なプロフィールは現時点でほとんど公開されておらず、謎に包まれた部分が多いアーティストです。

一般的に知られている情報としては、BellyJayはBaile Funk(バイレファンク)・Montagem・Phonk系のビートを制作する音楽プロデューサーであるということです。出身地については「フィリピン出身」とする情報が広く流通していますが、「ブラジル出身」という説も一部で語られており、公式から明確なアナウンスがされていないため、確認が取れているわけではありません。国籍や出身地に関わらず、ブラジル発祥のジャンル(Baile Funk / Montagem)に深く精通していることは楽曲から明らかです。

音楽活動の面では、レーベル「0to8」に所属しており、Spotifyでの月間リスナー数は約155万人、フォロワー数は約22,900人(いずれも概算・参考値)というデータがあります。これらの数字は「MONTAGEM HIKARI」のヒット以降、急速に伸びたものと思われます。ヒット前は国内での認知度はほぼゼロに近かったと考えられますが、今や日本のTikTokシーンを象徴するアーティストの一人として名前が知られるようになりました。

BellyJayの音楽的な戦略として注目すべきは、通常は英語やポルトガル語で制作されることが多いMontagemやPhonkというジャンルに、あえて日本語を持ち込んだ点です。「Japanese Funk(ジャパニーズファンク)」という新しいスタイルを開拓する試みが、結果的に「見たことがない組み合わせ」として多くのリスナーの耳を引き、バイラルヒットにつながりました。日本語の持つ独特のリズム感や語感が、PhonkやMontagemの重低音ビートと予想外にマッチしていたことが、世界中で聴かれる楽曲になった大きな要因のひとつだと感じます。

「MONTAGEM HIKARI」の大ヒット以降、BellyJayはこの成功を受けて日本語をテーマにした楽曲を続々とリリースしており、Spotifyのアーティストページでは日本語タイトルの楽曲が並んでいます。その一方で、プロフィールや顔出し、インタビューなどは一切なく、「音楽だけで語る」スタイルを貫いているようです。この神秘性もまた、ファンの関心を高める要素になっているかもしれません。

【BellyJayの主要楽曲と再生数(概算・参考値)】

楽曲名Spotify再生数(概算)
MONTAGEM HIKARI約1,452万回
MONTAGEM KOE(声)約168万回
MONTAGEM HIKARI JUMPSTYLE約155万回
MONTAGEM HIKARI – Slowed約137万回
ORDINARY LIFE FUNK約126万回

※上記数値はあくまで一般的な参考値です。最新の再生数はBellyJay公式Spotifyページにてご確認ください。

【BellyJayの日本語シリーズ楽曲(一部)】

  • MONTAGEM KOE(声)
  • MONTAGEM SAYONARA(さよなら)
  • MONTAGEM TOMARANAI(止まらない)
  • MONTAGEM KOI YO(恋よ)
  • MONTAGEM NAMI(波)
  • HIKARI NO NAKA(光の中)
  • KIMI NO TORIKO FUNK(君の虜ファンク)
  • SUKI FUNK
  • MONTAGEM PIKA

MontagemやPhonkというジャンルの特徴

「MONTAGEM HIKARI」を語るうえで欠かせないのが、この楽曲のルーツとなる音楽ジャンルへの理解です。「Montagem」「Phonk」「Baile Funk」といった言葉を聞いたことがない方でも、実はTikTokやYouTubeで日常的にこれらのジャンルに触れている可能性が高いです。それぞれのジャンルの成り立ちと特徴を知っておくと、なぜ「MONTAGEM HIKARI」がこれほどの中毒性と拡散力を持つのかがより深く理解できると思います。

Baile Funk(バイレファンク)とは

まずベースとなるのがBaile Funk(バイレファンク)です。ブラジル、特にリオデジャネイロのファベーラ(スラム街)から生まれたストリート音楽で、1980年代後半から発展してきました。重低音の電子ビートと攻撃的なリズムパターンが特徴で、クラブやパーティー(バイレ)での踊りを前提に作られた音楽です。英語圏のヒップホップやR&Bとは異なる独自の進化を遂げており、ブラジル社会の底辺から生まれたカウンターカルチャーとしての側面も持っています。近年はインターネットを通じて世界中に広まり、グローバルな音楽シーンで大きな影響を与えています。

Montagem(モンタジェム)とは

MontagemはBaile Funkから派生した音楽スタイルで、ポルトガル語で「編集・組み立て」を意味します。短いフレーズや声ネタを繰り返しループさせ、強烈なビートと組み合わせてダンス向けに仕上げるという手法が特徴です。TikTokやInstagram Reelsで多用される「強いビート+短い反復フレーズ」という構造はまさにMontagemの特徴を引き継いでおり、ショート動画との相性が抜群です。「MONTAGEM HIKARI」もこのスタイルを採用しており、サビの「朝の光の中で ah ah ah」という繰り返し構造はMontagemの文法そのものと言えます。

Phonk(フォンク)とは

Phonkは1990年代のアメリカ南部・メンフィスラップから直接的な影響を受けた音楽ジャンルです。DJ ScrewやThree 6 Mafiaなどを源流として持ち、SpaceGhostPurrpが自らの音楽を「Phonk」と名乗ったことでジャンル名が定着したとされています。歪んだ重低音(808系のベース音)、薄暗く不穏な雰囲気、ループ主体のシンプルなトラック構造、ノイズやディレイ(エコー)の多用といった特徴があります。2020年代に入ってからはSoundCloudやTikTokを中心に爆発的な人気を博し、特にドリフト動画やアニメ・ゲーム編集動画との相性が非常に高いジャンルとして定着しています。

ブラジリアンPhonk / Japanese Funkとは

「MONTAGEM HIKARI」が属するのは、Baile FunkのMontagemスタイルとメンフィス発祥のPhonkが融合した「ブラジリアンPhonk」とも呼ばれるジャンルです。そこにさらに日本語の歌詞を掛け合わせたのがBellyJayの差別化ポイントであり、この組み合わせを「Japanese Funk」と称する動きもあります。英語でもポルトガル語でもなく、日本語という言語が選ばれたことで、日本のTikTokユーザーにとって親しみやすく、かつ「外国産の新しい何か」としての新鮮さも同時に感じられる楽曲に仕上がっています。この「異質なのに馴染む」感覚こそが、日本でのバイラルヒットを生んだ核心だと私は思っています。

【ジャンル相関図(簡略)】

ジャンル起源・特徴代表的な要素
Baile Funkブラジル・リオ発祥のストリート音楽重低音ビート、踊り向けリズム
MontagemBaile Funkから派生、「編集」スタイル短いフレーズのループ・反復
Phonkメンフィスラップ起源歪んだ重低音、暗めの雰囲気
ブラジリアンPhonkMontagemとPhonkの融合両ジャンルの特徴を併せ持つ
Japanese FunkBellyJayが開拓した新スタイル日本語歌詞×Montagem/Phonk

TikTokで爆発的に広まった経緯

「MONTAGEM HIKARI」がここまで広まった背景には、TikTokという動画プラットフォームの拡散力が決定的な役割を果たしています。リリースからわずか数週間でオリコンチャート1位を獲得するという驚異的なスピードは、TikTokという巨大な拡散装置なくしてはあり得なかったと言っていいでしょう。ここでは、流行がどのように始まり、どのように加速していったのかを時系列で追いながら解説します。

流行のきっかけ:ゲーム動画との出会い

「MONTAGEM HIKARI」のTikTokでの拡散は、ゲームプレイ動画の編集BGMとしての使用から始まったとされています。重低音の効いたPhonkビートとゼンレスゾーンゼロを想起させるジャケットビジュアルが、ゲーマー層のコンテンツ制作者にとって「これだ!」と感じさせるBGMとしてマッチしたのでしょう。特にハイライトシーンや爽快感のある編集動画との相性が良く、最初期の拡散の火付け役になったと考えられています。

ダンスチャレンジへの発展

ゲーム動画からの拡散が一段落すると、今度はダンス動画が爆発的に増え始めます。「朝の光の中で ah」というフレーズに合わせた横揺れダンスをはじめ、複数の振り付けバリエーションが生まれ、ダンスチャレンジとしての側面が加わりました。ダンス動画は視聴者が自分でも試したくなるという性質があるため、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の連鎖が起きやすく、これが更なる拡散につながりました。

VTuber・有名人への波及とメディア化

ダンス動画が広まる中、VTuberや歌い手、インフルエンサーがカバー動画や踊ってみた動画を投稿し始めます。フォロワー数の多い発信者が取り上げることで、さらに多くの人の目に触れる機会が増え、Spotify国内バイラルチャートにもランクインするほどの流行となりました。さらにABEMAなどのメディアにも取り上げられたことで、TikTokを使わない層にまで認知が広がり、社会現象的な規模へと発展しました。

【流行の時系列まとめ】

  • 2026年1月14日:BellyJayが「MONTAGEM HIKARI」をデジタル配信リリース
  • 2026年1月下旬〜2月初旬:TikTokでゲームプレイ動画の編集BGMとして使用が開始。急速に拡散
  • 2026年2月初旬:オリコンTikTokチャートで週間1位を獲得(集計期間:2026年1月29日〜2月4日)
  • 2026年2月中旬:Spotify国内バイラルチャートでTOP10入り。VTuber・有名人によるカバー・ダンス動画が急増
  • 2026年2月〜3月:ABEMAなどメディアにも取り上げられ、TikTok関連投稿数が3,340万件超に到達

TikTokでの使われ方が非常に多様だったことも、この楽曲がこれほどまでに広まった要因のひとつです。ゲーム編集動画、ダンスチャレンジ、日常vlogや朝の支度シーンのBGM、歌ってみた動画、さらには「朝の光の中で何をするのか?」というサビの意味深さをネタにしたユーモア動画まで、あらゆるジャンルのコンテンツに対応できる汎用性の高さが、バイラルの持続力を生んだと言えます。特定のコミュニティや用途に限定されない楽曲だからこそ、これだけ長期間にわたってTikTokで使い続けられているのだと思います。

チャート成績と再生数が示す人気の規模

「MONTAGEM HIKARI」の人気の規模感を、具体的な数字で確認しておきましょう。リリースからのスピード感と数字の大きさを見ると、この楽曲がいかに異例の広まり方をしたかがよくわかります。以下のデータはいずれも概算・参考値ですが、それでも十分にインパクトがある数字だと思います。

指標数値・実績(概算)
オリコンTikTokチャート週間1位(集計期間:2026年1月29日〜2月4日)
Spotify再生数(MONTAGEM HIKARI)約1,452万回
BellyJay Spotify月間リスナー数約155万人
BellyJay Spotifyフォロワー数約22,900人
TikTok関連投稿数3,340万件以上
YouTube公式動画再生数数百万回(複数チャンネルに分散)

特に注目したいのは、オリコンTikTokチャートでの週間1位という実績です。オリコンのTikTokチャートは、日本国内のTikTokにおける「動画作成数」「動画再生数」「ユーザーエンゲージメント」などをもとに算出されるもので、これで1位を獲得したということは、その週に日本でTikTokを開いた多くのユーザーがこの楽曲を耳にしていたということを意味します。(参照:オリコン公式サイト 週間TikTok音楽チャート

また、Spotify再生数が約1,452万回という数字も、日本語が含まれる楽曲としては非常に異例の規模です。通常、ブラジル産のPhonk/Montagem系楽曲が日本のSpotifyで1,000万回を超えるというのは考えにくいことで、それだけこの楽曲が日本のリスナーに特別に深く刺さったということがよくわかります。リリースからほぼリアルタイムでここまで加速した事例はなかなかないですよね。

TikTok関連投稿数の3,340万件超という数字も圧巻です。3,000万件を超えるということは、単純計算で日本の全人口の約4分の1に相当する投稿数が存在するということになります。もちろん日本国内だけでなく海外からの投稿も含まれますが、それだけ多くの人がこの楽曲を使ったコンテンツを作り、共有したということは、文化的現象と呼ぶにふさわしい規模だと言えるでしょう。

上記の数値データはいずれも概算・参考値であり、リサーチ時点のものです。最新の正確な数字については、各プラットフォームの公式ページにてご確認ください。また、チャート成績についてはオリコン公式サイトを参照されることをおすすめします。

Slowed版や関連楽曲の種類まとめ

「MONTAGEM HIKARI」の魅力のひとつは、BellyJay公式による豊富なバリエーションが存在することです。ひとつの楽曲を複数のテンポや編曲で楽しめるようになっており、それぞれが異なる雰囲気と用途を持っています。「Slowed版の方が好き」「Sped Upで聴くと全然違う曲みたいで面白い」という声も多く、バリエーション間の聴き比べ自体がコンテンツとして楽しまれている面もあります。

BellyJay公式バリエーション

オリジナル版は言わずもがな、すべての基準となるバージョンです。Spotify再生数が約1,452万回に達しており、圧倒的な支持を誇ります。Slowed版はテンポを落とすことでよりドリーミーで浮遊感のある雰囲気になっており、再生数は約137万回。日常vlogや夜の風景映像のBGMとして使いやすいためか、こちらも根強い人気があります。Ultra Slowed版はさらにテンポを落としたもので、ほぼアンビエントに近い質感になっており、聴き比べると驚くほど雰囲気が変わります。

Sped Up版は逆にテンポを上げたもので、ダンス動画やアクション系のゲーム編集動画との相性が良く、これはこれで別の高揚感があります。JUMPSTYLE版はジャンプスタイルダンス向けにアレンジされたもので、再生数は約155万回と高水準。TikTokのJUMPSTYLEダンス動画でよく使われています。またInstrumental版はボーカルを除いたトラックのみのバージョンで、カバーや歌ってみた動画を制作する際のベースとして活用されています。

【BellyJay公式バリエーション一覧】

  • MONTAGEM HIKARI(オリジナル):Spotify約1,452万回再生
  • MONTAGEM HIKARI – Slowed(スロー版):Spotify約137万回再生
  • MONTAGEM HIKARI – Ultra Slowed(超スロー版)
  • MONTAGEM HIKARI – Sped Up(高速版)
  • MONTAGEM HIKARI JUMPSTYLE(ジャンプスタイルアレンジ):Spotify約155万回再生
  • Montagem Hikari – Instrumental version(インストゥルメンタル版)

※再生数はいずれも概算・参考値です。

他アーティストによる関連楽曲・二次展開

「MONTAGEM HIKARI」のヒットを受けて、同系統のJapanese Funkスタイルを採用した楽曲が他のアーティストからも続々と登場しています。KPHKによる「MONTAGEM YUKI」は、同じく日本語×Montagemというスタイルで制作された楽曲で、「雪」をテーマにした幻想的な世界観が支持されています。Vlxdimirによる「HIKARI FUNK!」は「朝の光の中で」のフレーズ自体を使用した楽曲で、原曲ファンからの注目を集めました。

ユーザー生成コンテンツの面でも非常に豊かな広がりが見られます。楽譜サイトMuseScoreでは無料のピアノ楽譜が公開されており、YouTubeにもピアノカバーやチュートリアル動画が多数投稿されています。また、VTuberのMecoriさんをはじめとした「歌ってみた」動画がYouTube・TikTokに大量に公開されており、中には原曲のAIボーカルに勝るとも劣らないクオリティのカバーも登場しています。楽曲が単なる流行BGMを超えて、制作・表現のベースとして機能するコミュニティを形成しているのが、この楽曲の大きな特徴だと思います。

朝の光の中での元ネタに関するまとめ

ここまで長い記事を最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。「朝の光の中で」元ネタの真相から始まり、曲名・ボーカルの正体・アーティスト・ジャンル・流行の経緯・数字データ・バリエーションまで、かなり網羅的に解説してきました。最後に、この記事の重要なポイントをまとめておきます。

【この記事のまとめ】

  • 「朝の光の中で」の正式タイトルはMONTAGEM HIKARI(BellyJay)で、2026年1月14日リリース
  • 元ネタ・原曲は存在しない。BellyJayによる完全オリジナル楽曲であり、「Montagem」という名称はジャンルスタイルの名称であってサンプリングを意味しない
  • ボーカルは幾田りら本人ではなく、AI生成音声(またはAI音声変換)である可能性が高いとされている
  • ジャケットイラストはゼンレスゾーンゼロのアリス・タイムフィールドに酷似しているが、公式コラボや許諾関係はない
  • オリコンTikTokチャート週間1位・TikTok関連投稿数3,340万件超・Spotify再生数約1,452万回(いずれも概算)と、社会現象レベルの流行となった
  • Slowed版・JUMPSTYLE版など豊富な公式バリエーションが存在し、同系統の関連楽曲も増加中

朝の光の中での元ネタを調べてたどり着いた方の多くが「やっぱりオリジナルだったのか」と納得してくれていたら嬉しいです。「元ネタがない」ということは、言い換えれば「BellyJayがゼロから生み出したオリジナルの魅力」がこれだけ多くの人を魅了したということです。それって、改めて考えると相当すごいことだと思いませんか?

Japanese Funkというジャンルはまだ始まったばかりで、BellyJayをはじめとする制作者たちがこれからどんな楽曲を生み出していくのか、個人的にもとても楽しみにしています。今後も気になる音楽トピックがあればこのブログで取り上げていきますので、ぜひまたのぞいてみてください。

なお、本記事に含まれる数値データやチャート情報はリサーチ時点のものであり、最新情報は各公式サイト・配信プラットフォームにてご確認ください。楽曲の制作背景や権利関係など、より詳細な情報については、アーティスト公式の発表を参照されることをおすすめします。

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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