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【春の嵐とモンスター】ネタバレ完全版|栢くんの暴走と三角関係の行方

ずっちー

※本ページはプロモーションが含まれています

この記事を読んでいるあなたは、

「春の嵐とモンスターの最新刊までの詳しいネタバレが早く知りたい!」
「嵐子と栢くん、南須の三角関係は結局どうなったの?」
「他の読者はこの漫画のどこに魅力を感じているんだろう?」

といった疑問や強い関心をお持ちのことでしょう。その気持ち、私もファンの一人として非常によく理解できます。一度読み始めると、キャラクターたちの行く末や物語の展開から目が離せなくなりますよね。

この記事では、そんなあなたの知りたい気持ちに応えるため、「春の嵐とモンスター」の基本的なあらすじから、登場人物たちの紹介、そして最新刊である7巻までの詳細なネタバレ情報、さらに様々な読者の評価や感想まで、私が集めた情報を整理し、分かりやすく解説していきます。この作品に深くハマっている私だからこそ、ポイントを押さえてお伝えできることがあると考えています。多くの関連情報や読者の声に目を通した上で、この記事を作成しました。

この記事を読むメリットとしては、物語の全体像やキャラクターの関係性の変化、最新の衝撃的な展開までを把握できる点です。また、他の読者がどんな感想を持っているかを知ることで、作品への理解が深まったり、新たな発見があったりするかもしれません。

しかし、デメリットとして、この記事は核心的な内容を含む多くのネタバレ情報を提供しています。そのため、まだコミックスを読んでいない方や、まずは自分で展開を追いたいと考えている方にとっては、楽しみを損ねてしまう可能性があります。どの情報をどこまで読むかは、ご自身の判断で慎重に読み進めていただければ幸いです。

それでは、切なくも目が離せない「春の嵐とモンスター」の世界について、一緒に深く見ていきましょう。

この記事を読んでわかること

  • 「春の嵐とモンスター」のあらすじと主要登場人物の関係性
  • 最新7巻までの具体的なストーリー展開と重要なネタバレ
  • 作品が人気を集める理由と読者からの様々な評価や感想
  • 栢の複雑な過去と彼の行動の背景にある心の傷

【春の嵐とモンスター】ネタバレの前に概要を紹介

  • どんな話?あらすじをわかりやすく解説
  • どんな世界観や設定?
  • 登場人物を紹介

どんな話?あらすじをわかりやすく解説

この物語は、主人公の女子高生・春野嵐子(はるの らんこ)と、母親の再婚によって義理の弟になった中学生・天峰栢(あまみね かや)との、ちょっと普通じゃないドキドキする関係を描いたお話です。嵐子は、人と深く関わるのが少し苦手で、できれば静かに過ごしたいと思っている女の子。しかし、母親が再婚したことで、問題児として知られる栢くんと一緒に暮らすことになり、彼女の日常は大きく変わっていきます。

なぜ生活が変わるかというと、栢くんがただの年下の男の子ではないからです。彼はとても複雑な過去を持っており、心に深い傷を負っています。そのため、初めて自分に本当の優しさを見せてくれた嵐子に対して、強い執着心を持つようになります。それは時に、嵐子を独り占めしようとする危険な「モンスター」のような行動として現れるのです。

具体的には、嵐子が学校の友達と話しているだけで栢くんが激しく嫉妬したり、嵐子を守るためなら周りを顧みない行動に出たりします。嵐子はそんな栢くんの行動に戸惑い、時には怖さを感じながらも、彼の抱える寂しさや、根は純粋であることに気づき、放っておけなくなってしまいます。「義理の姉弟」という、本来なら恋愛関係になってはいけないはずの間柄が、二人の間に特別な緊張感と、切ないドキドキ感を生み出しています。物語が進むと、嵐子のクラスメイトである爽やかな南須(なす)くんも登場し、嵐子をめぐる三角関係が始まるなど、人間関係はさらに複雑な様相を呈していきます。

このように「春の嵐とモンスター」は、ただ甘いだけのラブストーリーではありません。傷ついた少年が少しずつ心を開いて成長していく姿や、主人公が人との関わりを通して自分自身も変わっていく様子、そして禁断の関係だからこその切なさや危うさ、予測できない展開が魅力の物語と言えるでしょう。読む際には、栢くんの過激な愛情表現に少し驚くかもしれませんが、彼の背景を知るとまた違った見方ができるかもしれません。

どんな世界観や設定?

この物語の世界観は、現代の日本を舞台にしています。主人公たちが通う高校や中学校、帰り道の風景、そして彼らが一緒に暮らす家など、皆さんの日常に近い、リアルな場所が描かれています。しかし、その日常の中に、少し特別な設定が加えられているのが特徴です。

その特別な設定とは、「母親の再婚によって、心に傷を負った問題児の男子中学生と、人付き合いが苦手な女子高生が義理の姉弟になる」という点にあります。主人公の嵐子は、過去の経験から人と深く関わることを避け、一人で静かに過ごすことを好む高校生です。彼女の心の支えは、ペットとして飼っているミニブタの「孫助(まごすけ)」だったりします。一方、義理の弟となる栢くんは、中学生とは思えないほど大人びた見た目と、周りを寄せ付けない危険な雰囲気を持っています。彼は親戚の家をいくつも渡り歩いてきたという複雑な過去があり、愛情に飢えているという背景が設定されています。

物語を動かす最も重要な設定は、この「義理の姉弟」という関係性です。法律上は家族でありながら、血のつながりはない二人の間に芽生えるかもしれない特別な感情。これが「禁断の恋」のテーマにつながります。「弟だから」「お姉ちゃんだから」という意識がブレーキになる一方で、普通の恋愛では味わえないような強い引力や背徳感(悪いことだとわかっていながら惹かれてしまう気持ち)を生み出します。また、二人の親(嵐子の母と栢の義父であり叔父)も、子供たちの変化に戸惑いながらも、基本的には温かく見守ろうとする存在として描かれています。

このように「春の嵐とモンスター」は、リアルな日常と学園生活をベースにしながら、「複雑な家庭環境」と「義理の姉弟間の特別な感情」という、少しドラマチックな設定を掛け合わせて、登場人物たちの心の揺れ動きを丁寧に描いています。読む上での注意点としては、栢くんの愛情表現が時に非常に激しく、現実的に考えると少し怖いと感じる場面もあるかもしれません。これは彼の抱える心の傷の表れとして描かれているため、あくまで物語の設定として受け止め、キャラクターたちの心情の変化を楽しむのがおすすめです。

登場人物を紹介

「春の嵐とモンスター」を彩る、個性的なキャラクターたちを紹介しますね。物語の中心となるのはこの二人です。

春野 嵐子(はるの らんこ)

この物語の主人公で、高校1年生の女の子です。過去の出来事がきっかけで、人と深く関わることを避け、クラスでは**「ぼっち」でいることを選びます。しかし、根はとても優しく、困っている人を見ると放っておけない芯の強さも持っています。ペットのミニブタ「孫助(まごすけ)」**をとても大切にしているのが特徴的です。突然現れた義弟の栢に振り回されながらも、彼の心の闇に寄り添おうと奮闘します。彼女が栢や周りの人々と関わる中で、どう成長していくのかが見どころの一つとなります。

天峰 栢(あまみね かや)

嵐子の義理の弟になった、中学3年生の男の子。中学生とは思えないほどの整った顔立ちをしていますが、喧嘩っ早く、学校でも問題児として扱われています。親戚の家を転々としてきた複雑な過去を持ち、愛情を知らずに育ちました。そのため、自分を初めて受け入れてくれた嵐子に対して、異常なほどの執着心と独占欲を見せます。嵐子の前では甘えたり、無邪気な一面を見せたりもしますが、その愛情表現は時に暴力的で危険なことも。彼の危うい魅力と、嵐子との出会いによる変化が物語の大きな軸になります。

南須 暦(なす こよみ)

嵐子のクラスメイトで、学校の人気者。明るく爽やかで、誰にでも優しい性格です。一見、嵐子とは接点がなさそうですが、ひょんなことから嵐子の内面や優しさに気づき、惹かれていきます。栢とは正反対のタイプで、嵐子にとっては心の安らぎを感じられる存在。後に嵐子をめぐって栢とライバル関係になります。

孫助(まごすけ)

嵐子が飼っているペットのミニブタ。嵐子の話し相手であり、心の支えのような存在です。漫画の中では、孫助の心の声(?)が描かれることもあり、物語の良いアクセントになっています。

【春の嵐とモンスター】ネタバレ7選!

  • ネタバレ①:栢くんの嵐子への異常な執着と危険な行動
  • ネタバレ②:南須の登場で始まる三角関係と栢くんの激しい嫉妬
  • ネタバレ③:5巻で一度は進展する嵐子と栢くんの関係、しかし新たな試練も
  • ネタバレ④:7巻で嵐子と南須がついに交際を開始
  • ネタバレ⑤:嵐子と南須の交際を知った栢くんの暴走(南須への暴力・不良化)
  • ネタバレ⑥:栢くんが抱える親戚たらい回しなどの複雑な過去と心の傷

ネタバレ①:栢くんの嵐子への異常な執着と危険な行動

「春の嵐とモンスター」の物語を通して、義理の弟である栢くんは、姉の嵐子ちゃんに対して、ただの家族としての好意をはるかに超えた、強い執着心を見せます。それは時として、読者が「ちょっとやりすぎでは?」と感じるような、危険な行動となって現れるのです。

なぜ栢くんがそこまで嵐子ちゃんにこだわるのかというと、彼の育ってきた環境が大きく関係しています。前述の通り、彼は親戚の家を転々とし、心から安心できる場所や愛情を知らずに育ちました。そんな彼にとって、初めて自分のことを真剣に心配し、守ろうとしてくれた嵐子ちゃんは、「絶対に失いたくない、自分だけの特別な存在」になったのです。嵐子ちゃんが離れていってしまうのではないかという強い不安が、彼を過激な行動へと走らせます。

具体的にどのような行動かというと、例えば、嵐子ちゃんがクラスメイトの南須くんなど、他の男子と楽しそうに話しているのを見ただけで、露骨に不機嫌になったり、嫉妬心をむき出しにしたりします。時には、相手の男子を威嚇するような態度をとることもあります。また、嵐子ちゃんの学校帰りを毎日待ち伏せしたり、どこで何をしているかを知りたがったりと、少しストーカーに近い行動も見られます。さらに、嵐子ちゃんに「他の男を見ないで」「ずっと俺のそばにいて」といった、強い独占欲を示す言葉を何度もぶつけます。物語が進むと、この執着心はさらにエスカレートしていくことになります。

栢くんのこうした一途すぎる想いや行動は、見方によっては「嵐子ちゃんのこと、本当に大好きなんだな」「危ういところが魅力的」と感じるかもしれません。しかし、彼の行動の中には、相手を怖がらせたり、傷つけたりする可能性のある、現実では決して許されないものも含まれています。栢くんの寂しさや純粋さを理解しようとしながらも、その行動の危険性もきちんと認識しておくことが、この物語を深く味わうポイントと言えるでしょう。

ネタバレ②:南須の登場で始まる三角関係と栢くんの激しい嫉妬

物語が3巻あたりに進むと、嵐子ちゃんのクラスメイトとして、南須 暦(なす こよみ)くんという新しい重要キャラクターが登場します。彼は学校の人気者で、誰にでも優しく接する爽やかなイケメンです。この南須くんが嵐子ちゃんに興味を持ち始めたことから、嵐子ちゃんをめぐる栢くんとの間で、切なくてハラハラする三角関係がスタートします。

なぜ三角関係が始まるかというと、南須くんが嵐子ちゃんの隠れた魅力や優しさに気づき、少しずつ彼女に惹かれていくからです。栢くんとは全く違うタイプの、穏やかで安心感のある南須くんに、嵐子ちゃん自身も心を許し、彼を意識するような場面が増えていきます。これに対して、嵐子ちゃんを「自分だけのもの」と思っている栢くんは黙っていられません。「嵐子ちゃんが南須くんに取られてしまうかもしれない」という強い焦りと不安から、激しい嫉妬心を燃え上がらせるようになるのです。

具体的には、嵐子ちゃんと南須くんが文化祭の準備や勉強会などで一緒にいる時間が増えると、栢くんはわざと二人の間に割り込んだり、南須くんに対して敵意をむき出しにした態度をとったりします。例えば、南須くんが嵐子ちゃんにあげたキーホルダーを嫉妬のあまり川に投げ捨ててしまう、といった衝撃的な行動に出ることもありました。また、嵐子ちゃんに対しても、「あいつと仲良くするな」「俺といた方が楽しいだろ?」といった、束縛しようとする言葉をぶつける場面が目立つようになります。

この南須くんの登場と三角関係の開始は、物語に大きな波乱とドラマをもたらします。嵐子ちゃんが二人の間で気持ちが揺れ動く様子や、嫉妬に狂う栢くんの姿は、読んでいて胸が締め付けられるかもしれません。読者としても、「嵐子ちゃんには優しい南須くんが合っている」「いや、可哀想な栢くんを応援したい」など、誰を応援するかで意見が分かれる、物語の大きな見どころの一つと言えるでしょう。

ネタバレ③:5巻で一度は進展する嵐子と栢くんの関係、しかし新たな試練も

物語のターニングポイントとも言える5巻では、これまで微妙な距離感を保ってきた嵐子ちゃんと栢くんの関係が、ついに目に見える形で進展します。栢くんの一途で真っ直ぐな想いが嵐子ちゃんの心に響き始め、二人の間にこれまでにない甘い雰囲気が生まれるのです。読者としては「やっと!」と胸が高鳴る展開かもしれません。

この関係進展の背景には、栢くんのより積極的なアプローチがあります。「君の隣にいるのが僕じゃなきゃ意味がない」といった情熱的な言葉で想いを伝えたり、嵐子ちゃんの誕生日プレゼントを一生懸命選んだりと、彼の不器用ながらも真剣な愛情表現が、嵐子ちゃんの心を確実に動かしていきます。嵐子ちゃん自身も、栢くんの純粋さや自分だけに見せる特別な顔に、ただの「弟」ではない感情を抱き始めている様子が描かれます。また、この巻では栢くんの過去についても触れられ、彼がなぜこれほどまでに嵐子ちゃんを求めるのか、その理由が少しずつ明らかになるのもポイントです。

しかし、二人の距離が縮まったからといって、すべてが順調に進むわけではありません。関係が進展したからこそ、「義理の姉弟」という現実の壁がより重くのしかかってきたり、嵐子ちゃんに想いを寄せる南須くんとの三角関係がより複雑になったりと、新たな試練や困難が待ち受けていることを予感させる描写も随所に見られます。甘い展開の裏で、不穏な空気が漂い始めるのです。

このように5巻は、嵐子ちゃんと栢くんの関係が深まるドキドキする展開と、今後の波乱を予感させるハラハラする展開が詰まった、非常に重要な巻となっています。二人の幸せを願いつつも、「この先どうなっちゃうの?」と、次の展開が気になって仕方なくなるはずです。

ネタバレ④:7巻で嵐子と南須がついに交際を開始

栢くんへの複雑な想いと、南須くんへの惹かれる気持ちの間で揺れ動いていた嵐子ちゃんですが、7巻でついに大きな一歩を踏み出します。なんと、嵐子ちゃんは南須くんからの告白を受け入れ、二人は正式に恋人としてお付き合いを始めるのです。これは物語の展開において非常に大きな出来事と言えます。

嵐子ちゃんがこの決断に至った背景には、いくつかの理由が考えられます。一つは、南須くんの真っ直ぐで包み込むような優しさや、一緒にいて安心できる人柄に、嵐子ちゃん自身が強く惹かれていたことでしょう。また、前述の通り、日に日にエスカレートする栢くんの執着や危険な行動に対して、これ以上は応えられない、という気持ちがあったのかもしれません。あるいは、「義理の姉弟」という関係性を壊さずにいられる、より穏やかな関係を築ける南須くんを選んだ、とも考えられます。

7巻では、恋人同士になった嵐子ちゃんと南須くんが、二人でデートを楽しむ様子なども描かれています。学校の人気者である南須くんと付き合い始めたことで、嵐子ちゃんの周りの環境にも少し変化が訪れるかもしれません。しかし、この二人の幸せな時間は、同時に栢くんにとって耐え難い現実を突きつけることになります。嵐子ちゃんが自分ではなく南須くんを選んだという事実は、栢くんの心を深く傷つけ、彼の行動をさらに危うい方向へと向かわせる決定的な引き金となってしまうのです。

嵐子ちゃんと南須くんの交際開始は、これまで続いてきた三角関係に一つの区切りをつけたように見えます。南須くんを応援していた読者にとっては嬉しい展開かもしれませんが、栢くん派の読者にとっては非常にショックで、切ない展開と感じるでしょう。しかし、これで物語が終わるわけではなく、むしろこの出来事が新たな、そしてより深刻な波乱の始まりとなることを予感させます。

ネタバレ⑤:嵐子と南須の交際を知った栢くんの暴走(南須への暴力・不良化)

嵐子ちゃんと南須くんが恋人同士になったという現実は、栢くんにとって受け入れがたい、あまりにも残酷な出来事でした。そのショックから、7巻の栢くんは完全に自分を見失い、まるで**「ぶっ壊れモンスター」のように激しく暴走し始めます。これまで嵐子ちゃんのために見せていた健気さや純粋さは影を潜め、彼の行動は危険で攻撃的なもの**へと変わってしまうのです。

なぜここまで栢くんが変わってしまったのか。それは、彼にとって世界のすべてであった嵐子ちゃんを、恋敵である南須くんに奪われたという絶望感が、彼の心を完全に破壊してしまったからです。嵐子ちゃんだけが自分の光であり、生きる意味だったのに、それが失われたと感じたことで、これまで必死に抑えていたかもしれない彼の闇の部分や破壊的な衝動が一気に噴き出してしまったのでしょう。嵐子ちゃんへの行き場のない歪んだ愛情が、憎しみや暴力へと形を変えてしまったのかもしれません。

具体的に、栢くんはどのような暴走を見せるのでしょうか。まず、怒りの矛先は南須くんに向けられ、彼に直接暴力を振るい、怪我をさせてしまいます。それだけにとどまらず、嵐子ちゃんに対しても、以前のような甘えた態度ではなく、傷つけるような言葉を投げかけたり、強引に迫ろうとしたりする場面も見られます。さらに深刻なのは、彼が学校に全く行かなくなり、授業を完全にサボるようになってしまうことです。そして、嵐子ちゃんと出会う前の彼のように、再び素行の悪い若者グループとつるみ始め、夜の街で危険な時間を過ごすようになります。ある時、その不良グループが南須くんを襲い、ひどいリンチを加えるのですが、栢くんはそれをただ見ているだけという、衝撃的な行動をとります(最終的には倒れた南須くんを運びますが…)。

7巻で見られる栢くんのこの豹変ぶりは、読者にとって非常にショックで痛々しい展開です。彼の孤独や絶望を考えると胸が痛みますが、同時に、彼の暴力的な行動や周りを傷つける姿には、嫌悪感を抱く人も少なくないでしょう。物語は一気にダークでシリアスな雰囲気を増し、栢くんがこの暗闇から抜け出すことができるのか、それとも…と、今後の展開が非常に心配になる、重苦しい内容となっています。

ネタバレ⑥:栢くんが抱える親戚たらい回しなどの複雑な過去と心の傷

栢くんが嵐子ちゃんに対して見せる過剰なまでの執着や、時に暴力的になってしまう行動。その根本的な原因を探ると、彼が子供の頃から抱えてきた、あまりにも複雑で辛い過去にたどり着きます。物語の中で少しずつ明らかになるのですが、彼は親戚の家を次々と「たらい回し」にされるという、非常に不安定な環境で育ってきました。

なぜそのような経験が彼の心に深い傷を残したのか。それは、行く先々で彼が温かい愛情を受けるどころか、厄介者として扱われたり、ひどい仕打ちを受けたりしてきたからです。例えば、ある親戚の家では、その家の娘に「襲われた」と嘘の告白をされ、濡れ衣を着せられてしまいます。必死に違うと訴えても、大人は誰も彼の言葉を信じてくれず、結局はその家を追い出されてしまう、といった経験もしています。このようなことが繰り返されるうちに、栢くんは「どうせ誰も信じてくれない」「愛されることなんてない」という、深い人間不信と諦めの気持ちを抱えるようになってしまったのです。自分の居場所がなく、心から頼れる人もいない孤独が、彼の心を歪めてしまいました。

この過去の経験は、現在の栢くんの行動に色濃く影響しています。人を信じられないから、わざと悪ぶったり、相手を試すような行動をとったりします。痛みに対してもどこか鈍感になっているような描写も見られます。そして、嵐子ちゃんが初めて自分を疑わずに信じ、必死で守ろうとしてくれた時、栢くんにとって彼女は唯一無二の、絶対に失いたくない存在となりました。だからこそ、彼女を失うことへの恐怖が人一倍強く、過剰なまでに依存し、束縛しようとしてしまうのです。

栢くんのこの辛い過去を知ることは、彼の理解しにくい行動の裏にある理由を知る上でとても大切です。彼の行いは決して褒められたものではありませんが、その根底にある深い孤独や愛情への渇望を知ると、彼に対してただ嫌悪感を抱くだけでなく、同情したり、切なく感じたりする人も多いのではないでしょうか。この心の傷が、嵐子ちゃんや他の人々との関わりの中で、今後どのように癒されていくのか、あるいはさらにこじれてしまうのかが、物語の重要なテーマの一つとなっています。

【春の嵐とモンスター】ネタバレを含む感想など

  • なぜ人気?読者の評価と感想をまとめてみた
  • 何巻までありますか?最新刊は?

なぜ人気?読者の評価と感想をまとめてみた

「春の嵐とモンスター」は、累計発行部数50万部(2024年12月時点)を超えるなど、多くの読者から注目を集めている人気の恋愛漫画です。では、なぜこれほどまでに人気があるのでしょうか?読者から寄せられた評価や感想をまとめ、その理由を探ってみましょう。

まず、多くの読者が魅力を感じているのは、登場人物たちの個性です。特に、義理の弟である栢くんの存在感は圧倒的。「中学生とは思えない色気と危うさがたまらない」「嵐子ちゃんにだけ見せる甘えた顔や一途な想いにキュンとする」「目が離せない」といった声が多数寄せられています。彼の複雑な過去を知って、応援したくなる読者も多いようです。一方、主人公の嵐子ちゃんに対しても、「人付き合いが苦手だけど、芯があって優しい」「独特な考え方や反応が面白い」「栢くんとの関わりで成長していく姿が良い」と共感や好意的な意見が見られます。また、ライバル役となる南須くんの爽やかさや優しさを支持し、「嵐子ちゃんには南須くんと幸せになってほしい」と願う声も少なくありません。

次に、ストーリー設定も人気の理由として挙げられます。「義理の姉弟という禁断の関係がドキドキする」「切なくて胸が締め付けられる」といった感想が多く、普通の恋愛漫画にはない緊張感が魅力と感じられています。また、「ただのラブストーリーではなく、キャラクターの心理描写が丁寧で深い」「傷ついた栢くんが嵐子によって変わっていく成長物語としても面白い」という評価もあります。展開が読めず、「続きが気になって一気に読んでしまった」という声も多いです。さらに、作者であるミユキ蜜蜂先生の美しい絵を絶賛する声も多く、キャラクターの表情や繊細な雰囲気が物語の魅力を高めていると考えられます。

一方で、この作品には賛否両論の声も存在します。特に、栢くんの行動が行き過ぎていると感じる読者もいます。「嫉妬や独占欲が強すぎて怖い」「メンヘラっぽい」「幼稚で気持ち悪い」といった否定的な意見や、特に7巻以降の彼の暴走に対して「さすがにやりすぎ」「嫌悪感を覚える」といった感想も見られました。また、「親の再婚の経緯や同居設定に無理がある」「現実ではありえない」といった、設定の非現実性に対する指摘や、義姉弟の恋愛というテーマ自体が苦手だという声もあります。

このように、「春の嵐とモンスター」は、危うい魅力を持つキャラクター、禁断の関係が織りなす切ないストーリー、そして美しい絵などが多くの読者を惹きつける一方で、過激な描写や設定には好みが分かれる作品と言えそうです。皆さんはどのキャラクターに共感し、どんなところに魅力を感じるでしょうか?

何巻までありますか?最新刊は?

現在(2025年4月7日時点)、「春の嵐とモンスター」のコミックス(単行本)は、第7巻まで発売されています。したがって、今手に入る一番新しい巻は7巻ということになりますね。

最新刊はどんな内容?

最新刊である7巻では、物語が大きく動きます。一番のポイントは、嵐子ちゃんと南須くんがついに両想いになり、お付き合いを始めることです。夏祭りで南須くんから告白され、嵐子ちゃんはそれを受け入れます。しかし、問題はそれをどうやって栢くんに伝えるか…。嵐子ちゃんがタイミングを見計らっているうちに、栢くんの方から核心を突くような言葉を投げかけられ、関係は一気に緊迫します。

そして、嵐子ちゃんと南須くんの交際という現実を受け止めきれなかった栢くんは、インプットした情報にあったように「第三形態」、つまり「ぶっ壊れモンスター」と表現されるほどに精神的に不安定になり、荒れた行動を取り始めます。前述のネタバレで触れたように、南須くんへの暴力や不良化など、息を呑むようなシリアスで衝撃的な展開が続く、目が離せない巻となっています。

今後の巻の発売予定は?

現時点(2025年4月7日)では、第8巻の正式な発売日はまだ発表されていません

ただ、これまでの「春の嵐とモンスター」のコミックスは、大体6か月から7か月に1冊くらいのペースで発売されています。もしこのペースが変わらないとすれば、第8巻は2025年の秋頃、具体的には9月から11月あたりに発売されるのではないかと予想できます。

もちろん、これはあくまでもこれまでのペースからの予想にすぎません。漫画家さんの都合や出版社のスケジュールによって変わる可能性もあります。一番確実なのは、出版社である白泉社の公式サイトや、漫画が連載されている雑誌「花とゆめ」の公式サイト、作者のミユキ蜜蜂先生のSNSなどをこまめにチェックすることです。新しい情報が出たら、これらの場所でお知らせがあるはずです。

人気作品なので、発売日が近づいたら早めに本屋さんやネット書店で予約をすることをおすすめします。そうすれば、発売日に確実に手に入れることができるでしょう。電子書籍で購入を考えている場合は、紙の単行本より少し早く読める先行配信があるかもしれませんので、そちらもチェックしてみてくださいね。

まとめ「春の嵐とモンスター」ネタバレを含む重要ポイント

  • 「春の嵐とモンスター」は女子高生・嵐子と義弟・栢の禁断の関係を描く物語である
  • 舞台は現代日本だが、嵐子の母の再婚による特殊な家庭環境が特徴だ
  • 主人公の嵐子は人付き合いが苦手だが、心優しく芯のある高校生である
  • 義弟の栢は複雑な過去を持ち、嵐子に異常な執着を見せる危険な中学生だ
  • 栢は親戚をたらい回しにされ、濡れ衣を着せられた過去から人間不信に陥っている
  • 嵐子のクラスメイト南須は、栢とは対照的な爽やかで優しい人気者である
  • ペットのミニブタ孫助は、嵐子の心の支えとなるマスコット的存在だ
  • 栢の嵐子への執着は、ストーカー行為や嫉妬による威嚇など危険なレベルに達する
  • 南須の登場により嵐子・栢・南須の三角関係が始まり、物語は複雑化する
  • 5巻では嵐子と栢の関係が進展するが、同時に新たな試練も予感させる
  • 7巻で嵐子は南須からの告白を受け入れ、二人は正式に交際を開始する
  • 恋人となった嵐子と南須を前に、栢は「ぶっ壊れモンスター」と化し暴走する
  • 暴走した栢は南須への暴力や不良グループとの接触など、問題行動をエスカレートさせる
  • 人気の理由は魅力的なキャラ、禁断設定のドキドキ感、心理描写、美麗な絵である
  • 一方で栢の過激さや設定の非現実性には賛否両論が存在する
  • コミックスは2025年4月時点で7巻まで刊行されており、8巻は秋頃発売予想
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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