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【問題な王子様】10話ネタバレ完全版

ずっちー

【問題な王子様】10話をネタバレありで解説する

舞踏会での衝撃的な出来事の後、エルナの心はビョルン王子への恐怖と混乱でいっぱいでした。そして、その感情は、ある情報によってさらに強固なものとなってしまいます。一方、ビョルンは相変わらずの日常を送りながらも、彼の周囲では新たな動きが始まろうとしていました。

エルナの体調不良とビョルンへの深まる誤解

王宮の舞踏会から帰ったエルナは、心身の疲労からか、丸3日間も高熱にうなされ寝込んでしまいます。ようやく体調が回復し始めたものの、彼女の心には舞踏会での出来事、特にビョルン王子との遭遇が重くのしかかっていました。彼に会えば謝罪したいという気持ちはあるものの、その圧倒的な存在感と、街で偶然見かけた際の冷たい視線を思い出すと、どうしても近づく勇気が出ません。実際、街で偶然ビョルンの姿を見かけると、エルナは反射的に逃げ出してしまうのでした。

そんなエルナを心配したメイドのリサは、彼女に「社交界の勉強になるから」と、ゴシップ満載の週刊誌をいくつか渡します。その中には、当然のようにビョルン王子の記事も掲載されていました。そして、エルナはその記事で、ビョルンがグレディス王女と離婚して以来、息子に一度も会ったことがなく、その息子の葬儀にさえ出席しなかったという(実際には誤った)情報を目にしてしまうのです。この衝撃的な内容は、エルナのビョルンに対する印象を決定的なものにします。「我が子を捨てた父親」――それは、エルナにとって許しがたい行為であり、彼を「非常に悪い人」だと断じるには十分な理由でした。

ビョルンの日常とエルナに関する些細な噂

一方のビョルンは、社交クラブで友人たちとカードゲームに興じるなど、普段通りの生活を送っていました。彼の耳にも、エルナ・ハルディに関する噂は届いています。ペーターがエルナに花を送ったものの返事がないことや、彼女がビョルンを見ても逃げ出したことなどが話題に上りますが、ビョルンはそれをどこか他人事のように聞き流し、「詐欺にあった子爵が変な売り物を出したおかげで失笑が多くなった」とエルナの行動を(間接的にではありますが)嘲笑うかのような素振りも見せます。

しかし、エルナが消えた街角をビョルンがしばらく見つめていたという描写もあり、彼の無関心な態度の裏には、エルナという存在に対する微かな興味、あるいは何かしらの引っかかりが芽生え始めているのかもしれません。

グレディス王女の突然の訪問

ビョルンがクラブから馬車でシュベリン宮殿に戻ると、そこには予期せぬ訪問者が待っていました。フィツ夫人が困惑した表情で告げたその客の名は、グレディス・ハードフォート。ビョルンの元妻であり、最近レチェンに戻ってきたばかりのラルスの王女でした。彼女はビョルンの書斎で待っているとのこと。この突然の訪問の目的は何なのか。ビョルンは、平静を装いながらも、内心では複雑な思いを抱えていたことでしょう。

第10話は、エルナがビョルンに対して決定的な悪印象を抱いてしまう一方で、ビョルンの元に元妻グレディスが訪れるという、波乱に満ちた展開で幕を閉じます。エルナの深い誤解、そしてグレディスの登場は、今後の二人の関係にどのような影響を与えていくのでしょうか。物語はますます目が離せない状況へと進んでいきます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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