アニメ

【問題な王子様】15話ネタバレ完全版

ずっちー

【問題な王子様】15話をネタバレありで解説する

ビョルン王子によって社交界の渦へと引きずり込まれそうになるエルナ。しかし、第15話では、そんな彼女の心に一筋の光が差し込むかのような、懐かしい人物との再会が描かれます。一方、ビョルン王子は相変わらずの奔放な夜を過ごしていました。

美術展での救い、パーベルとの再会

ビョルン王子に半ば強引にエスコートされ、美術展の会場で好奇の視線に晒されていたエルナ。彼女が心身ともに疲れ果て、ビョルンがようやく彼女を解放したまさにその時、思いがけない人物がエルナに声をかけます。「ハルディさん」――その声の主は、エルナがずっと会いたいと願っていた幼馴染、画家のパーベル・ロアーでした。

驚きと安堵感でいっぱいになるエルナ。パーベルは、アカデミーの院長に紹介され、貴族たちに囲まれていましたが、エルナの姿を見つけるとすぐに駆け寄ってきてくれたのです。彼の態度は、貴族の令嬢に対する礼儀をわきまえつつも、エルナを気遣う優しさに満ちていました。周囲の目を意識し、エルナにそっと目配せをするパーベル。エルナは、彼の変わらぬ友情に触れ、ビョルン王子が残していった不快な記憶が薄らいでいくのを感じます。「また会おう。連絡するよ」というパーベルの言葉は、孤独なエルナにとって大きな希望となりました。

ビョルンの夜と「鹿の角のトロフィー」

エルナがパーベルとの再会に心を温かくしていた頃、ビョルン王子は社交クラブで開かれた独身最後のパーティー(バチェラーパーティー)に出席していました。そこでは、最後まで酔いつぶれずに残った者が「鹿の角の形をした黄金のトロフィー」を手に入れるという伝統があり、ビョルンは今回もその栄誉(?)に輝きます。彼は、これまでに一体いくつの鹿の角を手に入れたのか覚えていないほど、この種のパーティーでは常勝でした。皮肉なことに、彼自身の結婚前の独身パーティーでも、彼自身がこのトロフィーを手に入れたという過去があります。

その夜も、ビョルンは泥酔し、パーティーの主役である新郎を介抱するどころか、自分自身がタラ広場の噴水台で意識を失ってしまいます。この噴水台は、かつてエルナが道に迷い、途方に暮れて座り込んでいた場所。二人の運命が、知らず知らずのうちに同じ場所で交差していたことを示唆しているのかもしれません。

エルナの日常とビョルンへの不快感

美術展での一件以来、ビョルン王子がエルナの手に残していったキスの感触と、彼から受けた屈辱的な扱いは、彼女を度々苦しめていました。クシャミをした拍子にインクの染みを作ってしまったりと、些細なことでも彼のことを思い出しては、不快な気持ちに襲われるエルナ。

そんな彼女の日常の中で、数少ない慰めはメイドのリサとの時間と、パーベルからの連絡を待つことでした。ハルディ子爵家には、エルナに求愛する多くの紳士たちから花束や手紙が毎日のように送られてきますが、エルナはそれら全てに丁寧な断りの返事を書いていました。リサは、そんなエルナの真面目さに呆れながらも、彼女の身を案じます。そして、「王子様にも断りの手紙を書くのですか?」と尋ねますが、エルナは複雑な表情を浮かべるばかり。彼女にとって、ビョルン王子は簡単に断りの手紙を送れるような相手ではありませんでした。

第15話は、エルナが心の支えとなるパーベルと再会し、僅かな希望を見出す一方で、ビョルンはエルナのことを特に意識することなく、相変わらずの奔放な日々を送る姿を描きます。しかし、ビョルンが手にした「鹿の角のトロフィー」や、エルナが抱く彼への複雑な感情は、今後の二人の関係に新たな展開をもたらすことを予感させます。エルナとパーベルの再会は、物語にどのような影響を与えるのでしょうか。そして、ビョルンはいつエルナの本当の姿に気づくのでしょうか。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【問題な王子様】14話ネタバレ完全版
【問題な王子様】14話ネタバレ完全版

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【問題な王子様】16話ネタバレ完全版
【問題な王子様】16話ネタバレ完全版
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました