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【問題な王子様】34話ネタバレ完全版

ずっちー

【問題な王子様】34話をネタバレありで解説する

エルナの心に嵐が吹き荒れる中、実際の天候までもが彼女の運命を試すかのように荒れ始めます。そして、愛する孫娘を救うため、バーデン男爵夫人がついにハルディ子爵家へと乗り込みます。第34話は、息もつかせぬ緊迫した展開と、登場人物たちの切実な想いが交錯する重要なエピソードとなります。

バーデン男爵夫人、ハルディ子爵家へ乗り込む

シュベリンに到着したバーデン男爵夫人は、休む間もなくハルディ子爵の屋敷へと向かいました。彼女の胸には、孫娘エルナを何としても連れ戻すという、固い決意がありました。応接室で対面したウォルター・ハルディは、酒に溺れ、見る影もなくやつれた姿。男爵夫人は、社交辞令もそこそこに「あの子を返してください」と、毅然とした態度で要求します。

しかし、ウォルターの口から出たのは、予想だにしない言葉でした。「エルナがバフォードに戻ったわけではないということか?」――なんと、エルナは既にハルディ家から姿を消していたのです。ウォルターは、エルナがバフォードの祖母の元へ帰ったものと思い込み、さほど心配もしていなかった様子。この事実に、男爵夫人は愕然とし、「父親のくせに、娘がどこにいるのかも知らないまま酒を飲んでいたのか!」と激しい怒りをウォルターにぶつけます。愛する孫娘の行方が分からないという絶望的な状況に、男爵夫人は打ちひしがれるのでした。

「嵐の日」の約束、エルナとパーベルの試練

その頃、エルナは嵐の中、必死の思いでパーベルとの約束の場所へと向かっていました。それは、中央駅広場の時計台前、午後7時というものでした。父ウォルターに再び暴力を振るわれ、心身ともに限界だったエルナは、このパーベルとの「夜逃げ」計画に最後の望みを託していたのです。しかし、天候は最悪。激しい風雨が彼女の行く手を阻み、体力と気力を容赦なく奪っていきます。

一方のパーベルもまた、エルナを助けるために奔走していました。彼は、遠方の都市での肖像画の仕事を急いで終わらせ、シュベリンへと戻る汽車に乗っていました。しかし、この嵐の影響で汽車が大幅に遅延するという不測の事態に見舞われます。「エルナはきっと約束の場所で待っているはずだ」――焦燥感に駆られるパーベル。彼は、エルナとの約束を果たすため、汽車を途中下車し、駅馬車を乗り継いでシュベリンを目指すという苦難の道を選ぶのでした。

ビョルン王子の傍観と社交クラブの日常

エルナが嵐の中で必死に未来を掴もうとしている頃、ビョルン王子は相変わらず社交クラブでカードゲームに興じていました。窓の外では激しい風雨が吹き荒れていましたが、彼の日常は特に変わることはありません。エルナ・ハルディの名前は、依然としてゴシップ好きの貴族たちの間で囁かれていましたが、ビョルン自身が彼女の失踪に気づいている様子はありませんでした。彼にとって、エルナはまだ「劇的な逃走劇を繰り広げるにはかなり良い背景」を提供する、どこか他人事のような存在だったのかもしれません。

警察への通報、エルナの運命は…

ハルディ子爵家でエルナの失踪を知ったバーデン男爵夫人は、孫娘の身を案じ、ついに警察へ通報することを決意します。彼女は、メイドのグレベ夫人と共に警察署へと向かうのでした。この通報が、エルナの失踪事件を公のものとし、新たな波紋を広げることになるのは間違いありません。

第34話は、エルナとパーベルが嵐という試練に立ち向かい、バーデン男爵夫人が孫娘のために行動を起こす一方で、ビョルン王子はまだ事態の深刻さに気づいていないという、それぞれの状況が緊迫感を高める展開となりました。エルナは無事にパーベルと合流できるのでしょうか。そして、警察の捜査はエルナの行方を見つけ出すことができるのでしょうか。物語は、まさに嵐のように激しく、次なる局面へと突き進んでいきます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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