【問題な王子様】37話ネタバレ完全版

【問題な王子様】37話をネタバレありで解説する
ビョルン王子のタウンハウスで一夜を明かしたエルナ。しかし、彼女の苦難はまだ終わっていませんでした。第37話では、エルナが再び姿を消し、彼女を案じる人々の心配と、ビョルン王子の複雑な心境が描かれます。
バーデン男爵夫人、ハルディ家で衝撃の事実を知る
エルナの身を案じてシュベリンにやって来たバーデン男爵夫人は、エルナの父ウォルター・ハルディ子爵の屋敷を訪れます。しかし、そこで聞かされたのは、エルナが既にハルディ家を出ており、行方が分からないという衝撃的な事実でした。ウォルターは、エルナがバフォードの祖母の元へ帰ったのだろうと高を括っていましたが、男爵夫人の訪問により、エルナが本当に**「消えた」**ことを悟り、狼狽します。
男爵夫人は、「父親のくせに、娘がどこにいるのかも知らないまま酒を飲んでいたのか!」とウォルターを激しく非難。愛する孫娘の安否もわからず、絶望の淵に立たされた彼女は、エルナの捜索を警察に依頼することを決意するのでした。
「消えたエルナ」の行方とビョルンの葛藤
一方、ビョルン王子のタウンハウスでは、エルナを看病するために大公邸からフィツ夫人と主治医が呼ばれていました。エルナは高熱と心労で衰弱しきっており、彼らの懸命な治療を受けていました。ビョルンは、エルナが父親から暴力を受けていたこと、そして彼女が「夜逃げ」をしようとしていた事実を知り、複雑な感情を抱えます。
エルナに対する同情や責任感、そして彼女の純粋さに触れたことで芽生え始めた特別な感情。しかし、同時に彼女を「面倒な存在」として突き放したいという気持ちも捨てきれません。エルナが眠っている間、ビョルンは彼女のそばを離れず、その寝顔を見つめ続けます。そして、彼女が目を覚ました時、彼は何を語るのでしょうか。
しかし、エルナはビョルンが目を離した隙に、あるいは彼がいない間に、再びタウンハウスから姿を消してしまいます。彼女は、ビョルンに迷惑をかけたくないという思いと、彼への不信感、そして何よりも自分の力で未来を切り開きたいという強い意志から、誰にも告げずに一人で去ってしまったのかもしれません。
エルナを捜す人々の想いと、深まる謎
エルナの失踪は、関係者たちに大きな衝撃と混乱をもたらします。バーデン男爵夫人は、警察の捜査を待ちながらも、自らエルナの行方を探し始めます。そして、シュベリンに戻ったパーベルもまた、エルナの身を案じ、彼女の行方を必死に捜索することでしょう。
ビョルン王子は、エルナが再びいなくなったことを知り、どのような感情を抱くのでしょうか。彼女への執着か、それとも安堵か。彼の不可解な行動の裏には、まだ明かされていないエルナへの想いが隠されているのかもしれません。
第37話は、「消えたエルナ」を巡り、それぞれの人物の想いが交錯し、物語が新たなサスペンスの色合いを帯びていく展開となりました。エルナはどこへ向かったのか。彼女は無事なのでしょうか。そして、ビョルンはエルナの捜索に乗り出すのか。物語は、息もつかせぬ緊張感の中で、次なる局面へと進んでいきます。
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