【問題な王子様】40話ネタバレ完全版

【問題な王子様】40話をネタバレありで解説する
エルナの失踪は、彼女の知らないところで大きな波紋を呼び、ついには王室をも動かす事態へと発展していました。第40話では、そんなエルナが愛する祖母の危機を知り、病院で再会を果たすものの、そこで待っていたのは厳しい現実と祖母の嘆きでした。そして、エルナとビョルンの結婚話が、いよいよ現実のものとなろうとしています。
国王の決断、ビョルンへの結婚命令
エルナ・ハルディの失踪と、ビョルン王子が彼女を自身のタウンハウスに「保護」しているという事実は、レチェン王室にとって看過できないスキャンダルでした。警察局長からの報告を受け、事態の深刻さを悟った国王フィリップ3世は、「今のところ、それが一番完璧な解決方法だ」として、長男ビョルンに対し、エルナ・ハルディとの結婚を厳命します。それは、王室の体面を守り、これ以上醜聞が広がるのを防ぐための、苦渋の決断でした。王妃イザベルもまた、エルナの人柄に触れた経験から、この結婚が必ずしも悪い結果ばかりをもたらすわけではないと、どこかで感じていたのかもしれません。
愛する祖母の危機とエルナの後悔
一方、ビョルンのタウンハウスに滞在していたエルナは、ある日、衝撃的なニュースを目にします。それは、愛する祖母バーデン男爵夫人が、エルナの失踪とスキャンダルを知ったショックで倒れ、王立シュベリン病院に入院したというタブロイド紙の記事でした。エルナは、自分の行動が祖母を危険な目に遭わせてしまったと、深い後悔と罪悪感に苛まれます。
いてもたってもいられなくなったエルナは、ビョルンに懇願し、祖母の元へ見舞いに行くことになります。しかし、病院でエルナを待っていたのは、想像以上に憔悴しきった祖母の姿と、彼女からの厳しい言葉でした。
病院での再会、祖母の嘆き「みっともない孫娘」
久しぶりに再会した孫娘の姿に、バーデン男爵夫人は言葉を失います。エルナは、父ウォルターから受けた暴力の痕跡を隠すためか、あるいは都会の悪影響か、普段とは違う濃い化粧をしていました。そんなエルナの姿を見て、男爵夫人は「堕落した…」と嘆き、孫娘が自分の知らないところで「みっともない」存在になってしまったと深く悲しむのでした。
エルナは、祖母に心配をかけまいと、「大公とのことはデマだ」「都会の最新の流行です」などと取り繕おうとしますが、その言葉は男爵夫人の心には響きません。むしろ、孫娘が嘘を重ね、自分から離れていってしまうような寂しさを覚えるのでした。「なぜ、ビョルンがあなたと結婚した理由を知っていると言うの?」という祖母の問いに、エルナは言葉を詰まらせます。彼女は、自分がビョルンにとって「盾」であり「トロフィー」でしかなかったという辛い真実を、愛する祖母に告げることなどできなかったのです。
結婚への序章、エルナの心は…
祖母の悲しみと、自身の不甲斐なさに打ちひしがれるエルナ。そんな彼女の元に、ビョルン王子から正式な結婚の申し入れがあったという知らせが届くのは、時間の問題でした。エルナの意思とは関係なく、彼女の運命は「問題な王子様」との結婚という、新たな渦の中へと巻き込まれようとしていました。彼女は、この運命を受け入れ、愛のない結婚生活を送ることになるのでしょうか。それとも…。
第40話は、エルナが愛する祖母との再会を果たすものの、そこで厳しい現実を突きつけられ、さらにビョルンとの結婚話が現実味を帯びてくるという、息もつかせぬ展開となりました。エルナの心は、希望と絶望の間で激しく揺れ動きます。彼女は、この「一番完璧な解決方法」とされる結婚を、どう受け止めるのでしょうか。物語は、エルナの決断と、ビョルンとの関係が新たな段階へと進む重大な局面を迎えます。
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