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【問題な王子様】42話ネタバレ完全版

ずっちー

【問題な王子様】42話をネタバレありで解説する

病院のベッドの上で、エルナはゆっくりと意識を取り戻しました。昨夜の出来事は夢ではなかったのか…。第42話では、プロポーズの翌朝のエルナの混乱と、結婚を決意したビョルン王子が「二番目の妻」に何を望んでいるのか、その冷徹な計算と複雑な胸の内が描かれます。

プロポーズの翌朝、エルナの混乱と現実

エルナが目を覚ますと、そばには心配そうに見守る祖母バーデン男爵夫人の姿がありました。昨夜の出来事――ビョルン王子からの突然のプロポーズ、そして自分が気を失ってしまったこと――を思い出し、エルナの心は再び混乱に包まれます。「一体なぜ?」「本当に結婚するの?」数えきれないほどの疑問が頭をよぎりますが、男爵夫人の安堵したような、それでいてどこか寂しげな表情を見ると、エルナは何も言えなくなってしまうのでした。

男爵夫人は、孫娘の結婚が決まったことに、喜びと同時に複雑な想いを抱いていました。エルナがこれ以上不幸な目に遭うことなく、安定した生活を送れることは喜ばしい。しかし、その相手が「王室の毒キノコ」とまで呼ばれるビョルン王子であること、そして何よりも、この結婚がエルナ自身の本当の幸せに繋がるのかどうか、不安は尽きません。

ビョルンの打算、「二番目の妻」に望むこと

一方、ビョルン王子は、エルナとの結婚を「チップを投げて決めた」と嘯きながらも、その胸の内には様々な計算が渦巻いていました。彼にとってエルナは、まず第一に**「利益を得られない女」であり、「粗末な家柄と複雑な家庭事情と厄介者の父までいる」**、王室や社交界で歓迎される存在ではないことを理解していました。しかし、だからこそ彼女は、ビョルンにとって都合の良い存在でもあったのです。

ビョルンが「二番目の妻」に望んでいたのは、「大公妃の座を埋めて、自分の人生に平穏がもたらされること」、そして「静かに、美しく無害に生きてくれること」でした。彼は、エルナがまさにその条件に完璧に合う女性だと判断したのです。「利益を得られなくても、害悪も及ぼすことはないだろう」――それが、ビョルンがエルナを選んだ最大の理由の一つでした。彼は、かつての妻グレディスとの結婚生活で経験したような、複雑な感情の駆け引きや、王室を揺るがすようなスキャンダルはもうこりごりだったのです。

もちろん、エルナの類まれな美しさは、ビョルンにとって魅力的な要素ではありました。しかし、それ以上に彼が求めていたのは、自身の生活を乱すことのない、従順で美しい「飾り物」のような妻だったのかもしれません。

結婚準備とエルナの心の行方

エルナとビョルンの結婚は、国王の裁可も得て、急ピッチで準備が進められることになります。この突然の縁談は、シュベリンの社交界に新たな衝撃と噂をもたらすでしょう。エルナは、自分の意思とは関係なく、再び運命の大きな渦に巻き込まれていくのでした。

愛のない、打算ずくの結婚。エルナはその現実をどう受け止め、そしてビョルンとの未来に何を思うのでしょうか。彼女の心の中には、絶望と諦め、そしてほんのわずかな、ビョルンという人間への興味や期待が入り混じっていたのかもしれません。

第42話は、エルナとビョルンの結婚が決定的なものとなり、それぞれの胸の内にある複雑な想いが描かれる重要なエピソードとなりました。この結婚は、本当にエルナに幸せをもたらすのでしょうか。そして、ビョルンは「二番目の妻」に望む役割を、エルナが果たしてくれると信じているのでしょうか。二人の未来には、まだまだ多くの試練が待ち受けていることを予感させます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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