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【問題な王子様】43話ネタバレ完全版

ずっちー

【問題な王子様】43話をネタバレありで解説する

エルナとビョルン王子の結婚準備が着々と進められる中、エルナの周囲では様々な人々の思惑が交錯します。特に、これまでエルナを虐げてきたハルディ家の態度の変化は、彼女に新たな困惑をもたらします。第43話では、そんなエルナの日常と、ビョルン王子の相変わらず掴みどころのない「妙な態度」が描かれます。

結婚準備とハルディ家の手のひら返し

ビョルン王子との結婚が決まったエルナは、彼のタウンハウスに移り住み、祖母であるバーデン男爵夫人の助けを借りながら結婚式の準備を進めていました。そんなエルナの元を、ある日、継母であるブレンダ・ハルディが訪れます。かつてエルナを冷遇し、父ウォルターの暴力を黙認してきた彼女でしたが、エルナが大公妃になることが決まった途端、その態度は一変します。

ブレンダは、これまでの仕打ちを涙ながらに謝罪し、「お父様を許してあげてほしい。あの時は窮地に追い込まれていて、状況も悪かったのよ」などと、ウォルターとの和解をエルナに懇願します。その言葉の端々には、エルナに取り入り、ハルディ家が王室の姻戚としての恩恵を受けたいという下心が見え隠れしていました。エルナは、そんな継母の魂胆を見抜きながらも、表面上は冷静に対応します。「茶が冷めましたね」と静かに会話を遮り、ブレンダからの夕食の誘いにも「スケジュールを確認してから改めてお返事します」と即答を避けるなど、以前とは違う毅然とした態度を見せるのでした。

リサとの再会、エルナの変わらぬ優しさ

そんな中、エルナにとって心温まる出来事もありました。それは、かつてハルディ家で自分の世話をしてくれたメイド、リサとの再会です。エルナは自らハルディ家へリサを迎えに行き、彼女を自分のメイドとしてタウンハウスへ連れてきます。リサは、エルナが自分を忘れずにいてくれたことに感激し、「お嬢様に一生お仕えします!」と涙ながらに忠誠を誓うのでした。エルナもまた、「あなたのせいでたくさん苦労したのではないか」とリサを気遣い、「ごめんなさい」と優しく謝るのでした。二人の間には、以前と変わらぬ温かい絆がありました。

ビョルン王子の「妙な態度」とリサの不満

エルナが結婚準備に追われる一方で、婚約者であるはずのビョルン王子は、相変わらずエルナに対してどこか他人行儀で、無関心な態度を崩しませんでした。結婚が決まってからというもの、エルナのもとを訪れることはほとんどなく、花一輪、手紙一通送ってくることさえありません。リサは、そんなビョルンの態度に「何かが間違っている。正常な恋人の姿ではない」と不満を募らせます。

エルナは、「明日、宮殿で昼食をご一緒することになっているの」とリサに明るく語りますが、その笑顔の裏には、ビョルンの本心が読めないことへの不安や寂しさが隠されているようでした。リサは、そんなエルナを「人の気も知らない、とてもきれいに笑うお嬢様だ」と思いながらも、彼女の幸せを心から願わずにはいられませんでした。

そして、そんなエルナの心情を知ってか知らずか、ビョルン王子は彼の友人たちが開いた二度目の独身最後のパーティーに参加し、またしても深酒をし、明け方近くまで飲み騒いでいたのです。彼がエルナとの結婚をどう捉えているのか、その「妙な態度」からは、まだ何も読み取ることはできませんでした。

第43話は、エルナを取り巻く人々の態度の変化と、それに対するエルナの心の動き、そして何よりもビョルン王子の不可解な行動が、読者の興味を引く展開となりました。結婚式が間近に迫る中、エルナとビョルンの関係は本当に夫婦としての形を成していくのでしょうか。それとも、この結婚はやはり打算と誤解の上に成り立つ、脆いものなのでしょうか。物語は、結婚式という大きな節目を前に、さらなる波乱を予感させます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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