アニメ

【問題な王子様】45話ネタバレ完全版

ずっちー

【問題な王子様】45話をネタバレありで解説する

結婚式を明日に控え、エルナの心は期待と不安、そしてビョルン王子への複雑な感情で揺れ動いていました。第45話では、結婚式前夜のエルナの様子と、波乱含みの結婚式当日、そしてエルナがビョルンと共に新たな人生の「扉」を開ける瞬間が描かれます。

結婚式前夜、祖母の愛とエルナの決意

結婚式を翌日に控えた夜、エルナは祖母であるバーデン男爵夫人の部屋を訪れ、「今夜はここで寝る」と甘えます。男爵夫人は、孫娘の旅立ちを寂しく思いながらも、その願いを優しく受け入れます。布団の中で、エルナは祖母に「なぜ王子様は自分にプロポーズしたのだろうか」と尋ねますが、男爵夫人は「エルナを愛しているからに決まっているでしょう。世間の評判とは異なり、大公は隠れた宝石を探し出す目を持っていたのですよ」と、孫娘を安心させるように答えるのでした。

エルナ自身は、ビョルンが自分を愛していないことを分かっていました。しかし、祖母の言葉と温もりに包まれ、エルナは「良い妻になる」という決意を新たにするのでした。「アネット(エルナの母)の分まで幸せになって」という祖母の涙ながらの言葉に、エルナは「はい、そうなる」と力強く答えます。

結婚式当日、ウォルター・ハルディの卑劣な策略とビョルンの牽制

結婚式当日。エルナの父ウォルター・ハルディは、「足の怪我」を理由に松葉杖をついて現れます。これは明らかに、エルナが父親とのバージンロード入場を拒否したことに対する当てつけであり、自分が被害者であるかのように装うための卑劣な策略でした。

しかし、ビョルン王子はそのようなウォルターの魂胆を全て見透かしていました。彼はウォルターに対し、「体が元気でないとか、適当な理由のことだ」と、その嘘を暗に指摘し、冷ややかに牽制します。そして、「ハルディさんは、自分と手をつないでバージンロードを歩く」と宣言し、ウォルターの浅はかな企みを打ち砕くのでした。ビョルンのその言葉には、「それはまあ、私の妃だから」という、エルナへの強い所有欲が込められているかのようでした。

花嫁の行列、エルナの孤独とビョルンとの再会

シュベリン宮殿へと向かう花嫁の行列。しかし、沿道の人々からエルナに向けられるのは、祝福とは程遠い、好奇と非難の視線でした。「たかがあんな女をお姫様のように奉っている」「グレディス王女とは格が違いすぎる」といった心無い声が、エルナの耳にも届きます。彼女は、自分が誰からも祝福されない結婚をしようとしているのだという現実に、深い孤独を感じずにはいられませんでした。

馬車の中で、エルナはこれまでの出来事を振り返り、まるで長い不思議な夢を見ているような感覚に襲われます。やがて馬車は王室の礼拝堂の前に到着しますが、エルナは恐怖で足がすくみ、動けなくなってしまいます。「今からでも引き返さなければならないのではないか」――そんな考えが頭をよぎったその時、彼女の前に黒い影が落ちます。低い声で「エルナ」と呼ばれ顔を上げると、そこにはビョルン王子が立っていました。

彼は、「息をして」と、かつて舞踏会の夜と同じようにエルナに囁きかけ、そっと彼女の手を取ります。その温かい手に導かれるように、エルナはゆっくりと立ち上がりました。「良い妻になれるように最善を尽くします」――エルナはそう心に誓い、ビョルンと共に、新たな人生が待つ礼拝堂の重い扉の向こうへと、一歩を踏み出すのでした。

第45話は、エルナが多くの困難と不安を抱えながらも、ビョルン王子と共に結婚式という新たな人生の「扉」を開ける、感動的かつ緊張感に満ちたエピソードとなりました。この結婚は、エルナとビョルンに何をもたらすのでしょうか。そして、扉の向こうに広がる「世界」は、彼女にとってどのようなものになるのでしょうか。物語は、いよいよクライマックスへと近づいていきます。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【問題な王子様】44話ネタバレ完全版
【問題な王子様】44話ネタバレ完全版

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【問題な王子様】46話ネタバレ完全版
【問題な王子様】46話ネタバレ完全版
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました