【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】5話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】5話をネタバレありで解説する
第4話で、白蘭(びゃくらん)の優しさと彼が背負う運命の残酷さに触れた岩子(いわこ)。彼女の中で「白蘭の力になりたい」という想いが芽生え始めました。第5話では、その想いを胸に、岩子が新たな一歩を踏み出す様子、そして二人の間に流れる穏やかな時間が描かれます。
新しい環境でのささやかな変化
物語は、岩子が女中のキネに「私にも家事を お手伝いさせていただけないでしょうか」と申し出る場面から始まります。キネは「白蘭様の大事なお嫁さんにそんなことさせられませんって!」と一度は断りますが、岩子の「置いてもらえる以上 何かさせてほしいんです」という強い意志に押され、仕事を一つ頼むことにします。それは、白蘭の食事である「ひえとあわ」を庭にいる彼に届けることでした。
熱い器を素手で持つ岩子に驚くキネでしたが、岩子が「大丈夫です 肌が岩なので 熱いものも平気で持てるんです」と説明すると、「便利ですね」と屈託なく答えます。その言葉に、岩子は「私の肌が便利だなんて そう言ってもらうるなんて 初めてだね・・・」と、これまで感じたことのない感情を抱くのでした。
白蘭の意外な一面と動物たちとの絆
キネに教えられた通り庭へ向かうと、そこには小鳥たちに餌をあげている白蘭の姿がありました。「白蘭様は野鳥が好きで 餌をあげるのが日課なんです!」というキネの言葉通り、彼の周りには多くの小鳥たちが集まっています。しかし、白蘭は「俺の顔が怖いからか 餌があっても寄ってこないな!」と少し寂しげな様子。
そんな白蘭の手に、岩子がそっと自分の手を重ね、彼女の手に乗っていた小鳥を白蘭の手に移します。昔から動物たちには懐かれるという岩子。「私を岩だと思っているようで…」と自嘲気味に話す彼女に対し、白蘭は「鳥を手に乗せたのは初めてだ これはかなり信頼するな」と穏やかに微笑むのでした。そして、小鳥を見つめる彼の表情はとても愛らしく、岩子は「あなたの笑った顔を初めて見たな」と心の中で呟きます。
岩子の決意、再び白蘭へ
穏やかな時間が流れた後、岩子は改めて白蘭に向き合います。そして、第4話の終わりで芽生えた決意を、ついに言葉にするのです。
「今夜 白蘭様の寝所にお邪魔してもよろしいでしょうか」
彼女は、白蘭の命を救う唯一の手がかりである「神の乙女と交われば命が永らえる」という言葉を信じ、今の自分にイワナガヒメの力は使えないかもしれないけれど、もし夜の行為によって神の力を目覚めさせる手がかりがあるのなら、お役に立てる可能性があるのなら…と、白蘭に「練習させていただけませんか…?」と申し出ます。「この人生にも意味があったのだと思えるようになりたいのです」という、彼女の切実な願いと共に。
その真摯な申し出に対し、白蘭はただ静かに「わかった」と頷くのでした。
【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】第5話を読んだ感想まとめ
第5話は、岩子ちゃんの心の変化と、白蘭様の意外な一面が見られて、とても心温まる回でした。キネさんの「便利ですね」という言葉は、岩子ちゃんにとって、どれほど救いになったことでしょう。今まで自分の岩肌を呪わしいものとしか思えなかった彼女が、初めて肯定的な言葉をかけられた瞬間は、見ているこちらも嬉しくなりました。
そして、白蘭様が小鳥に餌をあげているシーン!「呪われた男」という恐ろしい噂とはかけ離れた、とても穏やかで優しい表情にキュンとしました。「俺の顔が怖いからか」と寂しそうにするところも、なんだか可愛らしいですよね。岩子ちゃんがそっと小鳥を手に乗せてあげて、白蘭様が「これはかなり信頼するな」と微笑む場面は、二人の心の距離が少し近づいたようで、とても素敵なシーンでした。岩子ちゃんが白蘭様の笑顔を初めて見た、というのも印象的です。
最後の岩子ちゃんの「練習させていただけませんか…?」という申し出は、本当に勇気ある行動だと思います。自分の人生に意味を見出したい、そして何よりも白蘭様を救いたいという強い想いがひしひしと伝わってきて、胸が熱くなりました。彼女の健気さと純粋さに、心からエールを送りたいです。白蘭様が静かに「わかった」と受け止めたのも、彼の懐の深さを感じさせますね。
ここから二人の関係がどう進展していくのか、そして岩子ちゃんは本当に神の力を目覚めさせることができるのか、ますます目が離せない展開になってきました!
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