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【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】13話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】13話をネタバレありで解説する

第12話で、妹・咲子(さきこ)の結婚式で美しく変貌した姿を見せた岩子(いわこ)。白蘭(びゃくらん)の機転で騒ぎは収まりましたが、その出来事は咲子だけでなく、夫となった清(きよし)の心にも大きな波紋を広げていました。第13話では、結婚初夜を迎えた咲子と清の不協和音と、岩子への歪んだ執着、そして岩子の白蘭への感謝の気持ちが描かれます。

清の心変わりと咲子の怒り

結婚初夜、豪華なベッドルームで清を待つ咲子。しかし、清の心はもはや咲子にはありませんでした。「岩子さんはどうして岩がなくなっていたんだろう」「彼女があんなに美しかったなんて今まで気がつかなかった…」と、岩子のことばかり考えています。あろうことか、「彼女を僕の妾にするのはどうだろう!」と口にし、「神の乙女を二人めとれば家業も安泰…お母様も大お喜びになるだろう!」と、身勝手な欲望を膨らませるのでした

一方、式の最中から清が上の空で自分のことを見ていなかったことに気づいていた咲子は、プライドをズタズタにされ、「ふざけんじゃなじゃないわよォォォ!!!」と怒りを爆発させます 。大切だったはずの初夜に、姉の話ばかり聞かされ、彼女の心は憎悪に染まっていくのでした。

咲子の新たな標的と、岩子の感謝

「いくらお金があっても心が満たされない…私は一番に愛されなくちゃいけないのよ!」と叫ぶ咲子は、その満たされない思いの矛先を、あろうことか白蘭に向けます。「よく考えたら成金なんかより家柄もあって強い男の方が魅力的じゃない」「彼をお姉様から奪ってやるわ」と、新たな企みを胸に秘めるのでした

その頃、白蘭の屋敷に戻った岩子は、足をくじいた自分を気遣い、手当てをしてくれる白蘭に感謝の気持ちでいっぱいでした。キネから「岩の剥がれたその美しいお顔に皆驚かれたんじゃないですか?」と声をかけられ、岩子は「白蘭様のおかげで咲子さんにお祝いを伝えられて良かった…お礼をしたいけど何をしたら喜んでもらえるのか…」と、白蘭への感謝の気持ちをどう表せばいいか考えるのでした

【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】第13話を読んだ感想まとめ

第13話は、清さんのあまりのクズっぷりに、怒りを通り越して呆れてしまいました。結婚式の最中から岩子ちゃんに心移りしていたなんて、咲子ちゃんも可哀想ですが、それ以上に自分の欲望のために「妾に…」だなんて、人として最低ですね。神の乙女を二人も、なんていう発想も気持ち悪いです。

そして咲子ちゃん、プライドを傷つけられたのは同情しますが、だからといって白蘭様に乗り換えようとするのは、あまりにも短絡的で、もはや哀れです。「私は一番に愛されなくちゃいけないのよ!」という叫びは、彼女が誰からも本当の意味で愛されてこなかったことの裏返しのようにも聞こえました。でも、だからといって他人のものを奪おうとするのは許せません。

そんなドロドロした展開の中で、岩子ちゃんと白蘭様のやり取りには心が洗われるようでした。足をくじいた岩子ちゃんを気遣う白蘭様も、白蘭様のおかげで…と感謝の気持ちでいっぱいの岩子ちゃんも、本当に素敵です。岩子ちゃんが白蘭様のために何かお礼をしたいと考える姿は、とても健気で応援したくなります。

咲子ちゃんが白蘭様にまで手を出そうとしているのは非常に不穏ですが、白蘭様ならきっと岩子ちゃんを守ってくれると信じています。そして、清さんのゲスな企みも、白蘭様が何とかしてくれるのではないでしょうか。次回の展開が気になります!

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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