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【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】14話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】14話をネタバレありで解説する

第13話で、妹・咲子(さきこ)の結婚式での出来事を経て、岩子(いわこ)は白蘭(びゃくらん)への感謝の気持ちを新たにし、彼のために何かをしたいと考えるようになりました。一方、白蘭もまた、自身の過去と向き合い、岩子への特別な感情を自覚し始めていました。第14話では、白蘭の悲しい過去と、岩子がお礼をしたいという健気な想い、そして二人の関係がさらに一歩進む様子が描かれます。

白蘭の過去と孤独な決意

物語は、白蘭が自身の過去を回想する場面から始まります。彼が3つの時、同じ呪いの印を持つ父は20歳で亡くなりました 。明るく美しかった母は、その日を境に心を病み、やがて父を追うように亡くなったといいます 。その衝撃的な出来事から、白蘭は「自分が死んでも悲しむ人が出ないように」「誰からも愛されず一人で生き一人で死ぬ」と、孤独に生きることを決意したのでした 。しかし、岩子と出会い、彼女の絶望する顔を見ることを呪いの印が喜んでいると感じ、怒りを覚えます 。そして、「もし岩子が母のように壊れてしまったら…」と、彼女を案じる気持ちを抱くのでした

岩子の健気な申し出と白蘭の戸惑い

そんな白蘭の元へ、岩子が「お背中を流しに参りました」とやってきます 。女中のキネに「背中を流したら絶対喜ぶ」と聞き、白蘭へのお礼をしたいという一心からの行動でした 。突然の申し出に戸惑う白蘭は、「お前はからかわれたんだ 早く休みなさい」と岩子を気遣いますが、岩子は「今日のお礼をさせてほしくて…私にはこの身一つしかございません ならばこの身を使って何かさせてほしいのです 神の力の練習にも必要だろう?」と、健気に食い下がります。

呪いの印の反応と、抑えられない感情

岩子の純粋な想いに、白蘭は「ではそのままこちらにおいで」と彼女を受け入れます。岩子が彼の背中を流し始めると、白蘭の胸の呪いの印が「ドクッ ドクッ」と反応し、喜んでいるのが分かると彼は感じます 。そして、「本物の岩のようだな…それなのに…俺はこの感情を止められない」と、岩子への抑えきれない想いを自覚するのでした

【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】第14話を読んだ感想まとめ

第14話は、白蘭様の悲しい過去と、彼がどれだけ孤独の中で生きてきたのかが明らかになり、胸が締め付けられる思いでした。お父様を幼くして亡くし、お母様も後を追うように…そんな壮絶な経験をしたら、誰かを愛することや愛されることを恐れてしまうのも無理はないですよね。「自分が死んでも悲しむ人が出ないように」と孤独を選んだ彼の決意を思うと、本当に切なくなります。

そんな白蘭様の心を、岩子ちゃんの真っ直ぐで健気な想いが少しずつ溶かしていく様子が、とても丁寧に描かれていたと思います。「お背中を流しに参りました」なんて、今の時代ではなかなか聞かないセリフですが、岩子ちゃんなりの精一杯のお礼の気持ちが伝わってきて、本当に愛おしく感じました。キネさんのナイスアシストにも感謝ですね!

白蘭様が、岩子ちゃんがお母様のように壊れてしまうことを恐れているという描写も、彼がどれだけ岩子ちゃんのことを大切に思い始めているかの表れだと感じました。そして、岩子ちゃんに背中を流してもらいながら、「俺はこの感情を止められない」と自覚するシーンは、ついに白蘭様が自分の気持ちを認めた瞬間!と、ドキドキしました。呪いの印が反応しているというのも、何やら意味深で気になります。

二人の関係がまた一歩進んだことを感じさせる、とても重要な回だったと思います。お互いを想い合う気持ちが、どうか呪いに打ち勝つ力になりますようにと、心から願わずにはいられません。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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