ファンタジー

【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】16話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】16話をネタバレありで解説する

第15話で、白蘭(びゃくらん)との湯浴みの中、岩子(いわこ)は自身の体に再び起こった奇跡――首の岩が剥がれるという体験をしました。「気持ちよくなったから岩が剥がれたの…?」という彼女の戸惑いと興奮は、物語に新たな波乱を予感させます。第16話では、その直後の岩子の混乱と、彼女を待ち受けるさらなる試練、そして咲子(さきこ)の新たな策略が描かれます。

混乱と自己嫌悪、そして謎の影

「もしかして気持ちよくなったから体の岩が剥がれたの…?」と、自身の変化に興奮と戸惑いを隠せない岩子。しかし、その感情はすぐに「こんなことが白蘭様に知られたら軽蔑されてしまう… なんてはしたない女なの…」という自己嫌悪へと変わります。神の乙女らしからぬ自分の姿に絶望した岩子は、浴室を飛び出してしまいます。その直後、暗がりで何者かに「連れていけ」と命じる声が響き、岩子は何者かに連れ去られてしまうのでした。

岩子の失踪と、両親の非道な企み

岩子が浴室を出てから行方が分からないと知った白蘭は、キネの元を訪ねますが、そこにも岩子の姿はありませんでした。その頃、岩子は実家と思しき場所で目を覚まします。目の前には父と母の姿が。「お前が今よりも幸せになるためにこうして連れ戻したんだ」と語る父親。岩が剥がれ価値の上がった岩子を、呪われた白蘭から引き離し、さらに身分の高い男にあてがおうという、あまりにも非道な企みでした。「呪われた男の妻などお前にはもったいないわ」と母親も言い放ちます。

咲子の策略、白蘭への偽りの報告

白蘭は部下に調査させ、岩子が乗せられた車が神代家の所有物であることを突き止めます。岩子の身を案じ、すぐにでも迎えに行こうとする白蘭の元へ、あろうことか咲子が現れるのです。「姉のわがままでご迷惑をおかけして申し訳ございません!代わりに私が身代わりに参りました!」と殊勝な態度を見せる咲子。

そして咲子は、白蘭に対し「お姉様は岩が剥がれて美しくなった姿で私の結婚式に出席したでしょう?あの場で何人もの殿方に見初められ、白蘭様が敵わぬ程のお金と地位を持つ方との再婚をお父様に持ちかけたのです」と、岩子が自ら他の男を選んだかのような嘘の報告をします。さらに、「白蘭様は咲子にあげる」「私のお古だけど西園寺より格が上なのだからありがたいでしょう?」と岩子が嘲笑しながら言っていたと、巧妙な嘘を重ねるのでした。

【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】第16話を読んだ感想まとめ

第16話は、岩子ちゃんの身に次々と不幸が襲いかかり、読んでいて本当に胸が痛みました。せっかく白蘭様との関係が進展し、体に良い変化も現れ始めたというのに、どうしてこんなことになってしまうのか…。

まず、自分の感情の変化に戸惑い、自己嫌悪に陥ってしまう岩子ちゃんが可哀想でなりませんでした。彼女がどれだけ純粋で、自分を律しようとしているかが伝わってくるだけに、その苦しみを思うと切ないです。そして、そんな彼女を待ち受けていたのが、まさかの両親による拉致監禁とは…。岩が剥がれて価値が上がった途端にこれまでの態度を翻し、娘を道具のように扱おうとする両親の非道さには、怒りを通り越して呆れてしまいます。岩子ちゃんが「運命が私を白蘭様に導いてくれているのね」と一瞬でも思ってしまったのが、あまりにも皮肉で悲しいです。

そして、咲子ちゃんの策略!白蘭様の元へわざわざ出向き、岩子ちゃんが心変わりしたかのような嘘を吹き込むなんて、本当にどこまで性根が腐っているのでしょうか。「代わりに私が身代わりに参りました!」なんて、どの口が言うのかと。彼女の言葉を信じてしまったら、白蘭様はどれほど傷つくことでしょう。

白蘭様がすぐに岩子ちゃんが神代家の車で連れ去られたことを突き止めたのは、さすがでしたが、咲子ちゃんの嘘によって、二人の間に新たな誤解が生まれてしまわないか、本当に心配です。一刻も早く岩子ちゃんが救い出され、そして咲子ちゃんたちの悪事が暴かれることを願わずにはいられません!

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】15話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】15話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】17話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】17話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました