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【今夜、うちにおいで】5話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【今夜、うちにおいで~冷徹上司の理性が溶けたら】第5話をネタバレありで解説する

第4話で後輩の志緒ちゃんから「部長と付き合っているのか」と疑われてしまった遠野主任。第5話では、志緒ちゃんの心配の裏にある、二人の深い絆と知られざる過去が明かされます。物語は、読者の予想を超える人間ドラマへと展開していきます。

後輩の直談判と、部長の意外な一言

物語は、志緒ちゃんがなんと行定部長に直接抗議している場面から始まります。彼女は、遠野主任が部長の家にいることを聞きつけ、「うちに来てもらいますよ」と宣言します 。上司と部下の同居なんて、遠野主任にとって迷惑に決まっている、という強い思い込みからの行動でした。

しかし、行定部長は冷静に、そしてきっぱりと彼女の申し出を退けます。「勝手な憶測はやめてくれ」、「私は迷惑だとは全く思ってもいない」。そして、志緒ちゃんがさらに「先輩に手を出すなんてことありませんよね?」と食い下がると、彼は静かに、しかし力強くこう言い放ちます。

私達がどうなるかは 彼女が決めることだ

この一言は、彼が遠野主任を一人の人間として深く尊重していることの証です。部下と上司という関係を超え、彼女の意志を何よりも優先する彼の姿勢は、単なる冷徹な上司ではない、彼の誠実な一面を浮き彫りにします。

明かされる過去―「冴えない先輩」の本当の姿

なぜ志緒ちゃんは、これほどまでに遠野主任を心配するのでしょうか。その理由は、6年前に遡ります 。新人だった志緒ちゃんは、男性社員から理不尽な扱いを受けていました。コピーやシュレッダーといった雑務を押し付けられ 、悔しい思いを押し殺す日々。当時の彼女の目には、いつも笑顔で雑用をこなす遠野主任が、「冴えない先輩」「こんな人にだけはなるつもりはない」と映っていました

しかし、その認識は、ある事件をきっかけに覆されます。残業中に男性の先輩・松村からセクハラまがいの言動を受け、腕を掴まれた志緒ちゃん 。絶体絶命のその瞬間、彼女を救ったのは、帰ったはずの遠野主任でした。

暗闇に差した光、遠野が見せた強さ

上に報告します。 いつも穏やかな遠野主任が、静かですが、揺るぎない声で言い放ちます。彼女はセクハラ行為の一部始終を動画で撮影しており、それを盾に毅然とした態度で男性社員を撃退したのです

それは、志緒ちゃんが初めて見る先輩の姿でした。ただ優しいだけではない、不正に対してはっきりと「NO」を突きつける強さ。震える志緒ちゃんを抱きしめ、彼女は「気付くのが遅れてごめんな」と謝り、こう告げました

困ったことがあったら 我慢しないで頼っていいんだよ

この言葉と、彼女の温かい手の感触を、志緒ちゃんはずっと覚えていたのです

「たまには先輩も頼ってよ」― 巡る恩返し

過去の記憶が、現在の志緒ちゃんを突き動かします。彼女は、かつて自分を救ってくれた先輩の言葉を、今度はそっくりそのまま返すのです。「たまには先輩も頼ってよ…」と

いつも他人を助けてばかりで、決して自分の弱さを見せない遠野主任。そんな彼女を、今度こそ自分が支えたい。その強い決意を胸に、志緒ちゃんは再び行定部長のもとへと向かいます 。彼女たちの絆の物語が、冷徹上司との恋模様に、新たな深みと彩りを加えていきます。

まとめ【今夜、うちにおいで~冷徹上司の理性が溶けたら】︎第5話を読んだ感想

第5話は、涙なしには読めませんでした。これまでのラブコメ的な展開から一転、女性同士の強い絆と、職場で戦う人のリアルな苦悩が描かれていて、物語の深さに胸を打たれました。

特に、遠野主任のイメージが180度変わった flashback シーンは圧巻です。いつもニコニコしている彼女が、後輩のためにあんなにも格好良く、強く立ち向かう姿には鳥肌が立ちました。彼女の「優しさ」は「弱さ」ではなく、誰かを守るための「強さ」だったのですね。

そして、その恩を返そうと必死になる志緒ちゃんの姿にも感動しました。「たまには先輩も頼ってよ」というセリフは、この物語のもう一つのテーマを象徴しているように感じます。

もちろん、行定部長の「彼女が決めることだ」というセリフも最高でした!部下を一人の対等な人間として尊重する姿勢、格好良すぎます。この一言で、彼への好感度がさらに爆上がりしました。恋愛だけでなく、人と人との信頼関係や尊敬が丁寧に描かれた、本当に素晴らしい回だったと思います。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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