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【今夜、うちにおいで】9話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【今夜、うちにおいで~冷徹上司の理性が溶けたら】第9話をネタバレありで解説する

母親の問題を一人で抱え込み、行定部長を突き放してしまった遠野主任。しかし、彼の想いは彼女が思っているよりもずっと深く、強いものでした。第9話は、二人の関係が新たなステージへと進む、決定的な告白の物語です。

君の隣にいるのは母親だけじゃない

「頼るのは、俺ではダメか?」と、まっすぐに想いを伝えた行定部長 。彼は、遠野主任の周りには彼女を心配する人間がいることを、改めて気づかせます。 「君の近くにいるのはなにも母親だけじゃない 俺がいる。 さらには、後輩の志緒ちゃんが「鬼の形相で」部長室にまで乗り込んできたことも明かし、彼女がいかに心配されているかを伝えました

自分でも気づかぬうちに、多くの人に支えられていたという事実。そして、誰よりも近くで自分を気にかけてくれる部長の存在。彼の言葉は、孤独に戦おうとしていた遠野主任の心を、温かく照らし始めます。

「惹かれているから」―ついに明かされた本心

溢れる想いを抑えきれないように、行定部長は言葉を続けます。「君を大事にしたいと思っているし もっと傍にいたい」と 。そして、以前「どうしてそこまでするのか」と問われたことに対し、彼はついに、その答えを口にするのです。

今ならハッキリ答えられる 惹かれているから

それは、あまりにもストレートで、誠実な愛の告白でした。上司でも大家でもなく、一人の男性として遠野主任に惹かれている。その事実が、彼女の中で絡まっていた不安や遠慮の糸を、優しく解きほぐしていくのでした。

暗躍する母と、部長のささやかな抵抗

二人が心を通わせている裏で、遠野主任の母親は行動を開始していました。なんと、行定部長の会社に直接電話をかけ、「ご友人の弁護士さんをご紹介くださったんでしょう?」とお礼を口実に、彼と会う約束を取り付けようとします 。その声色からは、娘のことよりも、有能で若く、そしておそらく独身であろう部長自身への下心が透けて見えました

一方、行定部長もまた、疲れ切っていました。会議続きでふらふらの状態にもかかわらず、彼が向かったのは、遠野主任が好きだと話していた和菓子屋「ふたば」。彼女を笑顔にしたい一心で、彼は大福を買い求めます 。そのささやかなお土産は、どんな高価な贈り物よりも、彼の深い愛情を物語っていました。

心の壁が壊れる時

帰宅した行定部長からお土産の大福を渡され、慌てふためきながらも、心から喜ぶ遠野主任 。その姿を見て、彼は自分が彼女に負担をかけていると知りながらも、全てを打ち明けずにいられなかった自分のずるさを自覚します

しかし、その「ずるさ」こそが、遠野主任が最も求めていたものでした。これまで誰にも頼れず、一人で生きてきた彼女。そんな彼女が、ようやく心の底から信頼できる相手を見つけたのです。彼の告白と行動の一つ一つが、彼女を長年縛り付けてきた心の壁を、ついに壊したのでした。

まとめ【今夜、うちにおいで~冷徹上司の理性が溶けたら】︎第9話を読んだ感想

第9話、ついに、ついに来ました!行定部長からの、どストレートな愛の告白!「惹かれているから」の一言には、思わず声が出てしまうほどの破壊力がありました。回りくどい言い方を一切せず、ただまっすぐに想いを伝える彼の誠実さに、完全に心を鷲掴みにされました。

そして、その告白に至るまでの過程がまた素晴らしいのです。「君の周りには俺がいる」と、彼女が決して一人ではないことを伝え、安心させてあげる優しさ。疲れ果てているのに、彼女のために大好きな大福を買って帰る愛情の深さ。どれをとっても完璧で、こんな人に愛されたら幸せだろうなと心から思いました。

一方で、暗躍するお母さんの存在には、改めて腹立たしさを覚えますね。娘を心配するふりをして、結局は自分の利益のために部長に近づこうとする魂胆がみえみえで…。でも、そんな母親の存在があるからこそ、行定部長の誠実さや、遠野主任が彼を信頼していく過程がより一層輝いて見えるのかもしれません。ようやく本当の意味で結ばれた二人の、これからの甘い同居生活に期待が高まります!

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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