【今夜、うちにおいで】11話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【今夜、うちにおいで~冷徹上司の理性が溶けたら】第11話をネタバレありで解説する
自分の気持ちを伝えようと決意した矢先、行定部長が元妻と一緒にいる場面に遭遇してしまった遠野主任。第11話は、誤解と悪意が渦巻く修羅場で、部長の愛がその真価を発揮する、息をのむような展開が描かれます。
元妻の罠、仕組まれた「偶然」
カフェで元妻・幸恵(さちえ)と向かい合う行定部長の姿に、遠野主任は言葉を失い、その場を立ち去ろうとします。しかし、その瞬間、幸恵はわざと足を引っかけ、遠野主任を転倒させるのです 。痛みと驚きに声を上げる遠野主任 。それは、これから始まる悪夢の序曲でした。
幸恵の心の中は、嫉妬と独占欲で満ちていました。「お願いだから近づかないで」「私の場所には入ってきて欲しくなかった」 。彼女にとって行定部長は今でも自分の所有物であり、遠野主任はそこに踏み入ることを許されない侵入者だったのです。
嘲笑と偽り―心を砕くための言葉の刃
幸恵の攻撃は、さらに陰湿さを増していきます。彼女は、遠野主任が部長を尾行していたと決めつけ、「まさか嫉妬してるの?」「みっともないんじゃない?」と嘲笑します 。そして、追い打ちをかけるように、残酷な嘘を並べ立てました。
「私と行定さんね 今 親交を深めているのよ」 。 「週末に箱根に連れてってくれるの」 。
一つ一つの言葉が、鋭い刃となって遠野主任の心を突き刺します。希望の光が見え始めた瞬間に突き落とされた深い闇の中で、彼女はなすすべもなく立ち尽くすしかありませんでした。
「執心するのは遠野さん一人だけだ」―氷の王の咆哮
しかし、その絶望的な状況を、行定部長が一変させます。元妻の卑劣な振る舞いに、彼の堪忍袋の緒が、ついに切れました。「もうたくさんだ」 。静かに席を立った彼の全身からは、氷のような怒りが放たれていました。
そして、彼は元妻と、そして何より遠野主任自身に向かって、はっきりと宣言します。 「私が執心するのは 遠野さん一人だけだ」 。
それは、すべての誤解と嘘を打ち破る、魂の叫びでした。彼は、これまで元妻の理不尽な呼び出しに応じてきたのは、彼女が遠野主任の関係者(母の知り合い)だと気を遣っていたからだと明かし、「胸糞すぎて吐き気がする」「もう容赦はしない」と、彼女の人間性を徹底的に断罪します 。
その手を取って―修羅場からの救出
すべての決着をつけた行定部長は、呆然とする遠野主任のそばへ歩み寄り、優しくその手を取ります。「遠野さん行くよ」 。彼は、もはや一顧だにしない元妻の制止を振り切り、彼女をその地獄のような場所から救い出したのです 。その大きな背中は、どんな時でも彼女を守り抜くという、固い決意に満ちあふれていました。
まとめ【今夜、うちにおいで~冷徹上司の理性が溶けたら】︎第11話を読んだ感想
第11話、あまりの展開に読んでいて何度も息をのみました。そして、読了後には、とてつもないカタルシスが押し寄せてきました!元妻・幸恵の陰湿さと性格の悪さには、正直言って怒り心頭でしたね。わざと転ばせるなんて、やることがえげつない!
だからこそ、行定部長が立ち上がった瞬間の爽快感は半端じゃありませんでした。「私が執心するのは遠野さん一人だけだ」というセリフは、少女漫画史に残る名告白ではないでしょうか。これ以上ないくらい完璧なタイミングで、最高に格好いい言葉を叩きつけてくれました。彼の怒りと、遠野主任への深い愛情が伝わってきて、鳥肌が立ちました。
これまでたくさんの苦労を一人で背負ってきた遠野主任が、ついに現れた「ナイト」によって、大勢の前ではっきりと「選ばれる」というこの展開は、涙なしには見られません。彼女がどれほど救われた気持ちだったかと思うと、胸がいっぱいになります。最高の修羅場と、最高の救出劇が描かれた、文句なしの神回でした!
◁前の記事はこちらから

▷次の記事はこちらから



