復讐モノ

【新卒の美和ちゃん】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【新卒の美和ちゃん】第4話をネタバレありで解説する

同期女子グループを味方につけ、ライバル・小松を孤立させたと確信した美和。彼女の次なる戦場は、社内の有力者たちが集う「部門横断交流会」です。しかし、そこは同期会とは比べ物にならないほど、一筋縄ではいかない猛者たちが集う場所でした。第4話では、美和の「あざとテクニック」が通用しない手強い相手に直面し、新たな戦略を練る姿が描かれます。

部門横断交流会、美和の誤算

新たな獲物を求めて交流会に乗り込んだ美和。会場に足を踏み入れた途端、彼女はその美貌で男性社員たちの注目を一身に浴びます。「君が噂の飯田さんかぁ」「

死ぬほどかわいい新人が入ったって と、すでに社内で評判になっていることを知らされ、彼女の自尊心は満たされるのでした。

主役のはずが…席決めでまさかの「カス席」へ

幸先の良いスタートに上機嫌の美和。しかし、その前にまたしても宿敵・小松が現れます。男性たちが小松の屈託のなさを「無邪気」と褒めるのを聞き、美和は「

妬みとマウントだらけのくせに無邪気な妹キャラ演じやがって と心の中で吐き捨てます。

美和は、お目当てである企画部の若林課長がいるであろう、若手イケメンが集まるテーブルに狙いを定めます。ところが、幹事の町上さんから案内されたのは、セクハラで有名な田辺さんがいる、明らかにハズレの席でした

さらに悪いことに、美和が狙っていたイケメンの席には、小松さんが知り合いを見つけて割り込んでしまいます 。美和は「

なんで私がこんなカス席に…! と、予想外の展開に怒りを隠せません。

セクハラおじさんとの攻防と「騎士」中村の登場

仕方なく「カス席」に着いた美和を待っていたのは、案の定、田辺さんの下品な絡みでした 。田辺さんは、美和の上司である菅野さんの悪口を言ったり、「

よかったらパパ候補にもなれるよ

オトナあり月5でどう? などと、聞くに堪えないセクハラ発言を繰り返します。

美和が絶体絶命のピンチに陥ったその時、一人の救世主が現れます。教育係の中村です。彼は「

うちの後輩にセクハラするのやめてもらえます?と言って美和をかばい、その場から救い出してくれました。さらに、PCが苦手な美和のために参考書とチョコまで用意しており、彼のナイトぶりは完璧でした 。美和はそんな中村を「

思ったより使えるな♡ と再評価します。

最強のライバル?小松の「おじさんキラー」術

美和が中村に助けられている隙に、今度は小松さんがセクハラおじさん・田辺の席へ。彼女はここでも驚くべき能力を発揮します。

酒豪と下品さで場を支配する小松

小松さんは「田辺さんの教え通り2杯目からは焼酎いかせてもろてます」 と豪快な飲みっぷりをアピールし、田辺さんに「

さすが俺の娘!と大層気に入られます。美和が「マジでおっさんぽさに命かけてんのかな」 と呆れるほどの馴染みようです。

極めつけは、トイレに行く際にわざと「

おしっこ!と大声で叫び、場を爆笑させるという荒業。その常識外れの振る舞いに、美和は「

クッッッソだる… と、もはや怒りを通り越して疲労困憊の状態になってしまいます。

小松のペースに翻弄される美和

トイレから戻ってきた小松さんは、美和にべったりとまとわりついてきます 。この邪魔者をどうにかしたい美和は、近くにいた長谷部くんに小松さんを押し付けるという作戦で、なんとか彼女を切り離すことに成功しました

ターゲット変更!手強い上司と新たな標的

邪魔者を排除し、美和はついに本来の目的であった若林課長の隣の席を確保します 。しかし、ここでも彼女の計算は狂わされることになるのです。

ついに若林課長の元へ!しかし思わぬ壁が…

満を持して若林課長に挨拶する美和。しかし、彼の第一声は「あ?小松?」 という、まさかの言葉でした。すでに小松さんに興味を持っているかのような反応に、美和は出鼻をくじかれます。

さらに、同席していた大谷という男性は、美和のあからさまなアプローチを「

なんか…全部かわされるなと感じるほど、軽やかにいなしてしまいます。彼は「結婚してなかったら狙ってたかもな」 と冗談めかして言い、美和の得意な「あざとさ」が全く効かないのです

「あざとさが効かない男」の登場と美和の作戦変更

「すぐに攻略できると思ったんだけど…」 と、美和が焦りを感じ始めたその時、大谷が美和に「気を付けて こういう人ほど危ないんだから」 と意味深に囁きました。その瞬間、美和の頭に新たな戦略が閃きます。

作戦変更 先にこっちを潰しちゃうか♡

彼女の視線は、もはや若林課長にはありませんでした。一筋縄ではいかないこの状況を打破するため、美和は新たなターゲットに狙いを定めたのです。彼女が「潰す」と決意した相手は一体誰なのか。物語は大きな謎を残したまま、次へと続きます。

まとめ【新卒の美和ちゃん…】4話を読んだ感想(ネタバレあり)

第4話は、これまで無双状態だった美和ちゃんが、初めて本格的な「壁」にぶつかる回として非常に見応えがありました。同期会とは違い、年齢も役職もバラバラな交流会では、彼女のテクニックが必ずしも万能ではないことが露呈します。特に、若林課長や大谷さんのように、女性のあざとさを見慣れているであろう「手練れ」の登場は、物語の難易度をぐっと引き上げました。

一方で、小松ちゃんの「おじさんキラー」ぶりには、もはや感服するしかありません。美和ちゃんの戦略が「広く浅く」多くの男性に好かれようとするものであるのに対し、小松ちゃんは特定のターゲット(今回はおじさん層)に深く刺さるスキルを持っているようです。この二人の対照的な戦い方は、本作の大きな魅力だと改めて感じました。

そして、忘れてはならないのが中村くんです。セクハラおじさんから美和ちゃんを颯爽と救い出す姿は、まさに王子様そのものでした。彼が今後、美和ちゃんの計画にどう関わってくるのか、ただの「使える駒」で終わるのか、それとも物語のキーパーソンになるのか、彼の動向からも目が離せません。

最後の美和ちゃんの「作戦変更」というモノローグには、鳥肌が立ちました。自分の思い通りにならない状況を力ずくで打開しようとするのではなく、即座に戦略を切り替える冷静さと頭の回転の速さ。彼女がただのぶりっ子ではなく、恐るべき策士であることを再認識させられました。彼女が次に狙うのは誰なのか、そしてどんな方法で「潰し」にかかるのか、次回の展開が非常に楽しみです。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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