【新卒の美和ちゃん】7話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【新卒の美和ちゃん】第7話をネタバレありで解説する
前回、ライバルの小松と上司の大谷を罠にかけ、見事な復讐を遂げた美和。彼女の策略は完璧に思えましたが、その行いは新たな火種を生んでいました。第7話では、屈辱を味わった小松が、美和への復讐のために静かに、そして恐ろしく動き出します。二人の女の戦いは、ついにオフィス全体を巻き込む全面戦争へと突入するのです。
勝利の美酒と、見え始めた綻び
物語は、美和の友人たちがカフェで噂話に花を咲かせている場面から始まります。美和が仕掛けた一件は、社内で「伝説のサバサバセフレ事件」として語り継がれていました (時系列的に恐らく社内探偵の物語開始時期なので数年後)。美和は「小松の負け顔 気持ちよかったな〜」と、勝利の余韻に浸ります 。
美和の小さなミス、招かれざる客
しかし、美和の計画には一つだけ想定外のことがありました。それは、話を聞いてもらうために呼んでいた友人の久我さん(社内探偵の主人公)と、屈辱を味わわせるターゲットだった小松さんを、同じカフェに呼び出してしまっていたことです 。小松さんは、そこに美和がいることに驚きを隠せません 。この小さなミスが、小松さんの心に新たな復讐の炎を灯すきっかけとなったのです。
天然にあらず!策士・小松の逆襲
社内合コンの一件で、小松さんはセクハラ上司の田辺さんから下品ないじりを受けるなど、屈辱的な日々を送っていました 。しかし、彼女はただやられているだけではありません。この状況を利用し、着々と反撃の準備を進めていたのです。
陰キャ騎士・長谷部の心を掴む「か弱い私」
セクハラを受けている小松さんを、同期の長谷部くんが助けに入ります 。彼は以前、美和に心酔していましたが、小松さんはこの純朴な青年を新たな手駒にしようと画策します。
小松さんは、二人きりになったところで長谷部くんの袖をつかみ、潤んだ瞳でこう囁くのです。 「
あたし…長谷部には誤解して欲しくない」
この一言で、女性に免疫のない長谷部くんは完全に心を奪われてしまいます。
美和の悪評を吹き込み、味方につける巧みな話術
さらに小松さんは、畳み掛けます。彼女は、自分が美和に裏切られた被害者であるかのように振る舞い、「
友達だと思っていろいろ相談してたんだけど かなり話盛って言いふらしてたみたい」と嘘の情報を吹き込みます 。そして、「もし美和ちゃんが私の悪口言ってても 長谷部だけは味方してくれるよね?」と念を押し、長谷部くんを完全に自分の味方に取り込むことに成功するのでした 。
新たな協力者、絶望の淵に立つ中村
長谷部くんを手駒にした小松さん。しかし、彼女の本当の狙いは別にありました。彼女が目をつけたのは、美和によってセクハラ犯に仕立て上げられ、懲戒処分を受けてしまった中村さんでした。
美和の罠、中村の懲戒処分
社内通知で、何者かがセクハラで懲戒処分(減給及び5日間の出勤停止)を受けたことが周知されます 。小松さんは、これが中村さんのことであり、美和が仕組んだ罠であると確信します 。
共通の敵を持つ者たちの、恐るべき同盟
小松さんは、処分を受け落ち込んでいる中村さんに接触します。そして、「
もしかして中村さんも彼女にはめられたんじゃないですか?」と、同情心と疑念を巧みに煽るのでした 。
「俺はセクハラなんてしてない!」と叫ぶ中村さんに対し、小松さんは「信じてました」と優しく寄り添い、彼の心を完全に掴みます 。そして、彼女は最後にとどめの一言を告げます。
「だから中村さん 私と手を組みませんか?」
こうして、美和に恨みを持つ二人の間に、恐るべき復讐の同盟が結ばれたのです。物語の最後、小松さんは「待ってろよ 飯田美和」と、静かに、しかし力強く宣戦布告するのでした 。
まとめ【新卒の美和ちゃん…】7話を読んだ感想(ネタバレあり)
第7話は、まさに衝撃の連続でした。前回、美和ちゃんの鮮やかな復讐劇に感心していましたが、今回は小松ちゃんの逆襲劇に鳥肌が立ちました。彼女がただの「エセ天然女子」ではなく、美和ちゃんに匹敵、あるいはそれ以上に狡猾な策略家であることがはっきりと描かれ、物語の勢いがさらに加速したように感じます。
特に、小松ちゃんが長谷部くんや中村くんを味方につける手口は見事としか言いようがありません。美和ちゃんが「女王様」として相手を支配するのに対し、小松ちゃんは「か弱い被害者」を演じることで相手の同情心や庇護欲を刺激し、巧みにコントロールします。この対照的な二人の戦い方は、本作の最大の魅力の一つです。
そして、ついに明らかになった「養殖は天然に勝てないんだよ」という言葉の本当の意味 。これは、計算で作り上げられた「養殖」の美しさを持つ美和ちゃんに対し、自分を「天然」に見せかけることで相手を油断させ、懐に入り込む小松ちゃんの宣戦布告だったのですね。
美和ちゃんという絶対的なヒール(悪役)がいるからこそ、小松ちゃんの復讐が応援したくなるという、複雑な心境にさせられます。共通の敵「飯田美和」を倒すために手を組んだ小松さんと中村さん。この危険な同盟が、今後どのような恐ろしい計画を実行していくのか。女同士のプライドをかけた、息をのむような頭脳戦から、ますます目が離せません。
◁前の記事はこちらから

▷次の記事はこちらから



