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【私の夫と結婚して】4話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【私の夫と結婚して】第4話をネタバレありで簡単に解説する

10年前に戻り、父の愛を胸に復讐を決意した美紗。第4話では、彼女の計画した「最後の晩餐」がついに実行されます。そこは、憎き夫・友也と親友・麗奈の化けの皮を剥がし、未来を自分の手で掴み取るための、壮絶な心理戦の舞台となりました。

復讐の幕開け、偽りの食卓

厚顔無恥なサプライズ登場

美紗が約束の居酒屋で一人待っていると、そこに現れたのは友也と、彼に腕を絡ませる麗奈の姿でした 。麗奈は「サプラ〜イズ」「私も来ちゃった!」と悪びれる様子もなく、無邪気さを装います 。友也も「麗奈ちゃんもお前のこと心配してたから一緒に来たんだ」と、さも当然のように説明しました 。

美紗は内心の怒りを押し殺し、「…そう」「ありがとう」と平静を装って二人を迎え入れます 。しかしその心の中では「心配するふりも相変わらずね」と、二人の偽善を冷ややかに見つめていました

麗奈の化けの皮を剥がす第一手

席に着いた美紗は、早速、計画の第一歩を踏み出します。彼女は、麗奈がその見た目から絶対に食べられないであろう「鶏足」をあえて注文しました 。案の定、友也が「麗奈ちゃんは食べれる?」と尋ねると、麗奈は見栄を張り、「美紗の好物はわたしも全部大好きです」と笑顔で答えます 。

その時、美紗は麗奈がつけている派手なイヤリングに気づきます 。それは、かつて麗奈から「おそろいにしよう」とプレゼントされたものでした 。自分には全く似合わないと知りながらも、友情の証だと信じて疑わず、愚かにもずっと身につけていた苦い記憶が蘇ります

悪意に満ちたマウンティング

会話の端々で、麗奈は美紗を見下す言動を繰り返します。友也が「二人とも全然タイプが違うから仲がいいとは思わなかった」と口にすると 、麗奈は待ってましたとばかりに「美紗は子供の頃から友達がいなくて…」と、庇うふりをしながら美紗を孤立した存在であるかのように語り始めます

さらに、自分の小柄さと美紗の長身を比較し、「でも美紗は巨人みたいに背が伸びて羨ましいなぁって思ってるんです!」と、悪意のある言葉を笑顔で投げつけます 。そして友也の手を取り、自分の手と比べながら「うわ〜大きい!」「私も美紗みたいに綺麗な巨人になりた〜い」と、あからさまなぶりっ子で友也にアピールするのでした

この見え透いたマウンティングに対し、美紗は「そうね…私たち同じ給食食べてたのに…」「あんたが食べた分の栄養どこ行っちゃったの?」と、痛烈な皮肉で反撃します 。予想外の切り返しに、麗奈は一瞬言葉を失いました 。

運命の強制力との対峙

存在しない過去で嘘を暴く

気を取り直した麗奈の提案で三人は乾杯しますが、美紗の心理戦は続きます 。注文した鶏足が運ばれてくると、麗奈は思わず「うわぁ気持ち悪い」と本音を漏らしてしまいます 。友也に「好きなんじゃなかったの?」と指摘されると、「美紗が好物だっていうから〜」と慌てて言い訳

ここで美紗は、決定的な罠を仕掛けます。

「どうしてそんなこと聞くの?」
こないだ私と鶏足注文してお酒も二人でかなり空けたじゃない

もちろん、そんな事実は存在しません。存在しない過去を突きつけられた麗奈は、「アハハ…そうだったっけ?」と、乾いた笑いでごまかすしかありませんでした 。

避けられない「火傷」の運命

その時、店員が運んできたおでんの鍋が、他の客とぶつかった弾みで美紗の腕にこぼれてしまいます 。熱い汁がかかり、美紗は「あつっ!!」と叫び声を上げました 。前回、自宅で回避したはずの「火傷」の運命が、形を変えて、しかし同じ左手首に現実のものとなってしまったのです 。麗奈が心配するふりをして触れようとする手を、美紗は「触らないで!」と、強い言葉で振り払いました 。

トイレで手首を冷やしながら、美紗は運命の強固さを痛感します。「オフィスでは転ばなかったけどエレベーターの前で結局転んだし…」 。大きな出来事は、過程が変わっても同じ結果に収束しようとする。ならば、「今回の人生でもあのいかれた男と結婚するってこと?」 。一瞬、絶望がよぎりますが、彼女は鏡の中の自分を睨みつけ、決意を新たにします。

冗談じゃない」「絶対にそうはさせない

復讐の核心へ、情報戦の始まり

酔ったふりの女と、単純な男

美紗が席に戻ると、麗奈はすっかり酔ったふりをして友也に絡んでいました 。美紗は、彼女が本当は酒に強く、顔が赤くなる体質を利用して可愛く見せているだけだと見抜いています 。「美紗のどこが好きなんですか〜?」と甘える麗奈に、友也は「いい子でしょ?」「気が合うんだ」と上機嫌で答えます

美紗はこの茶番を終わらせるため、「だいぶ酔ったみたいね」「タクシー捕まえて麗奈を送ってくるわ」と申し出ます 。まだ飲みたがる麗奈を「顔が真っ赤よ」と強引に店から連れ出し、タクシーに乗せると、運転手には彼女の自宅とは全く違う「北万住まで」と告げて追い払うことに成功しました

未来を賭けた情報収集

邪魔者を排除し、友也と二人きりになった美紗は、いよいよ復讐計画の核心へと迫ります。「麗奈ちゃんがいたほうが楽しいのに」と不満を漏らす友也に、「私たちはもうちょっと飲みましょう」と酒を勧め、彼の警戒心を解いていきました

友也に「眼鏡に何かついてるぞ」と言われたのをきっかけに眼鏡を外すと、彼は「眼鏡が無い方がずっと綺麗だ」と口説き文句を口にします 。美紗はこのチャンスを逃しません。「それか株でもやってみようかな?」と自然な流れで話題を切り出し、「でもよくわからなくて」「友也さん教えてくれない?」と、無知を装って彼に教えを請いました 。

この一言で友也はすっかり気を良くし、自分が注目している株の情報を、美紗に惜しげもなく語り始めます。帰り道、彼は美紗の額にキスまでしますが、美紗は「汚い…」と心の中で吐き捨てながらも、冷静に彼をあしらいます 。そして一人になった後、彼から聞き出したS電子、Dパネル、N社、Mゲームといった具体的な銘柄情報を、スマートフォンの録音機能を使って確実に記録するのでした

慰謝料…ありがたくいただくわね

美紗の復讐は、今、確かな武器を手に入れたのです。

まとめ【私の夫と結婚して】4話を読んだ感想(ネタバレあり)

第4話は、美紗の覚醒と反撃が見事に描かれた、まさに「神回」でした。ただやられるだけだった過去の自分とは決別し、冷静かつ計画的に二人を掌の上で転がしていく姿は、見ていて痛快そのものです。特に、麗奈のぶりっ子発言に対する「あんたが食べた分の栄養どこ行っちゃったの?」という返しは、最高の皮肉で思わず笑ってしまいました。

しかし、物語は単なる復讐劇に留まりません。「火傷」という運命が形を変えて訪れたシーンは、この物語の根幹にある「運命の強制力」というテーマを強く印象付けました。一度は運命を変えられたと思ったのに、結局は同じ結果に収束してしまう。この絶望的なルールの中で、美紗がどう抗い、自分の望む未来を掴み取っていくのか、物語の深みが増したように感じます。

そして、その絶望を乗り越え、「絶対にそうはさせない」と決意を新たにし、すぐさま友也から株の情報を引き出すための演技に切り替える美紗のしたたかさには、感嘆しかありません。彼女はもう、か弱い被害者ではないのです。未来の知識と強い意志を武器に戦う、クールな戦略家です。

麗奈をタクシーで追い払うシーンの鮮やかさ、そして友也を巧みに誘導して「慰謝料」と称する未来の利益を確保するラストは、完璧な締めくくりでした。着々と駒を進める美紗の次なる一手は何か。彼女が手に入れた情報で、二人の未来をどう変えていくのか。今後の展開から一瞬たりとも目が離せません。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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