【私の夫と結婚して】20話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【私の夫と結婚して】第20話をネタバレありで簡単に解説する
鈴木部長からの突然の食事の誘いで幕を開ける第20話。ここからは、美紗と部長の恋模様が大きく進展する一方で、憎き夫・友也のゲスな本性が過去の回想と共に明らかになります。甘いときめきと、胸糞の悪い真実が交錯する、感情が大きく揺さぶられる回です。
5つ星ホテルでのディナー、その真意とは
部長に連れてこられたのは、場違いなほど高級な5つ星ホテルのレストランでした 。美紗は、「富田さんの件」という名目では不自然なこの状況に、緊張と戸惑いを隠せません 。
食事が始まると、部長は核心に触れる質問を投げかけます。「平野さんとはこれからも付き合いを続けるつもりですか?」 。彼の真剣な眼差しに対し、美紗は復讐を成し遂げるため、心を鬼にして「私にはその質問に答える理由がありません」「私は平野さんと順調です」と、冷たく突き放します 。その言葉に、部長は「…よくわかりました」と、失望の色を隠せないのでした 。
壊れた靴と、救いの手
気まずいディナーが終わり、二人がホテルを出ようとしたその時、アクシデントが発生します。美紗のパンプスのヒールが折れ、彼女は階段でバランスを崩し、足首を捻挫してしまいました 。
不器用な優しさ、突然の「お姫様抱っこ」
歩けなくなった美紗を前に、部長は「無理して怪我が酷くなったら大変です!」と、なんと彼女をお姫様抱っこで抱き上げます 。突然の行動に美紗はパニックになりますが、部長は「しっかりつかまってください」と、力強く彼女を支えるのでした 。
壊れた靴に込められたメッセージ
部長は、近くのラウンジで救急箱を借りてくると、美紗の足を手当てしてくれます 。そして、壊れた靴は捨てるようにと助言しました。
「一度壊れた靴は壊れやすいですから」
それはまるで、友也との関係を断ち切るべきだと、遠回しに伝えているかのようでした。さらに彼は、どこかで買ってきたであろう新しい靴を差し出し、ひざまずいて美紗に履かせます 。そして、こう告げるのです。
「神戸さんはもっといい靴を履く資格のある人です」
彼の不器用ながらも真っ直ぐな優しさに、美紗の心は激しく揺れ動くのでした 。
明かされる下劣な過去「賭けから始まった関係」
その頃、友也は美紗に何度も電話をかけ、彼女が出ないことに激しく苛立っていました 。美紗が綺麗になったことで、彼は「このままじゃ他の奴にとられちまう!」と、醜い独占欲と嫉妬の炎を燃やします 。
ここで、友也の回想によって、二人の関係の始まりが、あまりにも下劣なものだったことが明かされます。地味で冴えなかった新入社員時代の美紗は、友也と同僚たちの
賭けの対象でした 。友也は、「俺が三日以内に落としてやる!」と豪語し、ウイスキー1瓶を賭けて彼女に近づいたのです 。彼の優しさは全て、賭けに勝つための演技に過ぎませんでした 。
最高のプロポーズと、最悪の結末
友也は、美紗を自分の元に縛り付けておくため、株で儲けた金で買ったクルーズチケットを手に、壮大なプロポーズを計画します 。
「美紗…結婚しよう。俺が一生幸せにしてやる」
花火が打ち上がる豪華なクルーザーの上で、彼は美紗に愛を誓います 。そして、株で大儲けしたから家もすぐに準備できると、得意げに語るのでした 。
しかし、その輝かしい未来予想図は、無慈悲な現実によって打ち砕かれます。彼の自慢の「大当たりした株」であったMWテクノロジーが、突然の破産を宣言したのです 。
そのニュースを背に、美紗は静かにこう呟きます。
「おめでとう、友也さん」
美紗が仕掛けた復讐の一手が、完璧に決まった瞬間でした。
まとめ【私の夫と結婚して】20話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回の20話は、少女漫画のような甘いラブ展開と、人間の底知れない醜さを描く胸糞展開が同時に進行し、感情のアップダウンが非常に激しい回でした。
まず、鈴木部長のかっこよさが天元突破しています。捻挫した部下をお姫様抱っこで運び、手当をし、新しい靴をひざまずいて履かせてくれる上司がどこにいるでしょうか。特に「一度壊れた靴は壊れやすい」というセリフは、彼の深い洞察力と美紗への想いが凝縮された、本作屈指の名言だと思います。彼の行動一つ一つに、誠実さと不器用な優しさが溢れていて、応援せずにはいられません。
その一方で、友也の過去が明かされ、彼のクズっぷりには改めて怒りを覚えました。まさか、二人の馴れ初めが「ウイスキー1瓶を賭けたゲーム」だったとは…。人の純粋な好意を弄び、自分の都合のいいように利用してきた彼の人間性は、まさに最低最悪です。
そして、その下劣な過去からの、壮大なプロポーズと、その裏で進む破産のカウントダウンという構成の見事さには鳥肌が立ちました。幸せの絶頂にいると信じている愚かな男が、足元から崩れ落ちていく様は、まさに最高のカタルシスです。ラストの美紗の「おめでとう」の一言は、氷のように冷たく、そして何よりも痛快でした。
大きな駒であった友也の資金源を断った美紗。そして、彼女に真実を伝えようと決意したかのような部長。物語は、ここから一気に核心へと迫っていく予感がします。次回の展開が楽しみで仕方がありません。
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