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【私の夫と結婚して】24話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【私の夫と結婚して】第24話をネタバレありで簡単に解説する

友也の両親を完膚なきまでに叩きのめし、婚約破棄を突きつけた美紗。しかし、彼女の戦いに休息はありません。第24話では、逆上した麗奈が仕掛けた卑劣な罠と、それを予期していた美紗、そして彼女を守るために現れた「彼氏」役の鈴木部長による、見事な連携プレーが描かれます。サスペンスとロマンスが加速する、手に汗握る回です。

麗奈が仕掛けた卑劣な罠

友也に捨てられ、美紗への嫉妬と憎しみに我を忘れた麗奈は、最も下劣な手段に打って出ます。

偽りのメッセージと、呼び出された過去の亡霊

麗奈は、美紗になりすまし、高校時代に美紗をいじめていた同級生・伊丹に「家の前で待ってるわ。お酒でも飲みましょ」というメッセージを送ります 。美しくなった美紗に下心を持つ伊丹は、その偽りの誘いにまんまと乗り、美紗の家の前に現れたのです

嫉妬に狂う友也を操る毒牙

この罠は、二重に仕掛けられていました。麗奈は、この光景を友也に見せつけるため、彼を車で近くに連れ出します。そして、「こないだの同窓会の後からずっと会ってるみたい」「会社のカフェの店長とは高校の時に両想いだったのよ」と、次々と嘘を吹き込み、友也の嫉妬心を煽り立てました

とどめに彼女は、「美紗のお母さん、浮気して男と逃げたでしょ?娘は母親に似るのよ」と、人の心をえぐる最悪の嘘で、友也の疑念を確信へと変えさせるのでした 。

「私のために…いくらでも」- 最強の協力者、登場

麗奈の策略を読んでいた美紗は、すでに対策を打っていました。事前に鈴木部長へ「家の前に変な男が現れたら、彼氏のふりをしてほしい」と頼んでいたのです

「美紗の彼氏だよ」

美紗と伊丹が対峙する、まさにその時。一台の車が静かに停まり、中から鈴木部長が姿を現します。彼は、絡んでくる伊丹の腕を掴んで制止すると、静かに、しかしはっきりとこう宣言しました。

美紗の彼氏だよ

その言葉は、嫉妬に燃える友也の心にも、鋭い刃のように突き刺さります。

圧倒的な力で示される「格の違い」

逆上した伊丹が部長に掴みかかりますが、柔術の心得がある部長は、いとも簡単にその腕を捻り上げ、チンピラを無力化します 。そして、「本当に折れていれば連絡してください」と冷たく言い放ち、その場を完全に制圧。美紗は、彼の圧倒的な強さと、その背中に絶対的な安心感を覚えるのでした

ホテルでの一夜と、明かされる部長の正体

伊丹に家を知られてしまった美紗の身を案じた部長は、彼女をホテルへ送ります

守るためのホテル、深まる謎

「さっきの奴が家を知っているので、今日はここに泊まってください」 。部長のその提案は、あまりにも紳士的で、有無を言わせぬ説得力がありました。しかし、チェックインの際、彼が当たり前のように隣同士の2部屋を予約したことで、美紗は「部長も泊まられるとは思いませんでした…」と、激しく動揺します

「社長」と呼ばれる男

部屋に入った後、部長はどこかへ電話をかけます。その会話で、衝撃の事実が判明しました。電話口の相手は部長を「兄貴」と呼び、部長はそれを「兄貴じゃなくて社長と呼べと言っているだろう」と諌めます 。彼がただの上司ではなく、何かの組織のトップ=社長であったことが明かされたのです。

偶然が呼んだ、まさかの急接近

部長は、夕食を食べていない美紗を心配し、彼女の部屋のドアをノックします 。しかし、シャワーを終えたばかりの彼女がドアを開けた瞬間、部屋に一匹のが飛び込んできました 。

虫嫌いの美紗はパニックになり、濡れた床で足を滑らせてしまいます 。彼女を支えようとした部長もろとも、二人は床に倒れ込んでしまいました。そして、もつれ合った弾みで部屋の電気が消え、暗闇の中、至近距離で二人が見つめ合うところで、物語は幕を閉じます

まとめ【私の夫と結婚して】24話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の24話は、怒りと安堵、そしてトキメキが同時に押し寄せる、感情が追いつかないほど密度の濃いエピソードでした。

まず、麗奈の底知れない悪意には、もはや恐怖しかありません。人の心の傷、特に亡くなった母親のことまで利用して他人を陥れようとするその手口は、悪魔の所業です。彼女と友也が、嘘で固められた関係の中で嫉妬に狂う姿は、滑稽でありながらも恐ろしいの一言でした。

しかし、そんな絶望的な状況を、一瞬で覆してくれたのが鈴木部長の存在です。彼が「美紗の彼氏だよ」と名乗り出たシーンは、間違いなく本作屈指の名場面でしょう。ただの「彼氏のふり」のはずなのに、そこには彼女を本気で守ろうとする強い意志が感じられ、胸が熱くなりました。

そして、彼がただの部長ではなくどこかの組織の「社長」だったという衝撃の事実!彼の謎めいた言動や、時折見せる圧倒的な風格の全てに合点がいきました。この事実が、今後の二人の関係にどう影響していくのか、興味が尽きません。

ラストの、蛾がきっかけで起こったハプニングからの急接近は、まさに王道ラブコメの展開で、思わずニヤニヤしてしまいました。シリアスな復讐劇の中に、こうした胸キュンシーンを挟んでくるバランス感覚が、この作品の大きな魅力だと改めて感じます。暗闇の中、二人の間に一体何が起こるのか。次回の展開が待ちきれません。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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