【私の夫と結婚して】27話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【私の夫と結婚して】第27話をネタバレありで簡単に解説する
前回のラストで、アレルギー事件の真相を暴かれ自滅した友也と麗奈。しかし、物語はここで終わりません。第27話では、追い詰められた麗奈が仕掛けた、さらに卑劣で巧妙な罠が、美紗の大切な仲間である住吉さんを襲います。そして、絶体絶命の状況で麗奈が放った最後の嘘が、全ての人間関係を根底から揺るがす、まさに嵐のような回です。
麗奈の卑劣な罠、罪を着せられる住吉さん
犯行予告と周到な準備
物語は、会社の休憩室で麗奈が優雅にネイルをしながら、何者かからの電話を心待ちにしているシーンから始まります 。かかってきた電話の相手は、以前アレルギー事件で被害に遭った男性の家族でした 。彼は、死にかけた相手に再びピーナッツ入りのサラダを送りつけたことに対して、激しく怒りをぶつけます 。
しかし、麗奈は悪びれる様子もなく、「食べられないものは無理にでも食べて偏食をなおさないと」と、信じられない言葉で相手を挑発します 。そして、激昂した相手が会社に乗り込んでくることを見越して、「U&Kフードのマーケティング一部の住吉百合子って言ってもらえばわかります」と、すべての罪を住吉さんになすりつけるよう、巧みに誘導するのでした 。
さらに彼女は、夫の友也に「もうすぐオフィスでは大事件が起きるから」とメールを送り、彼を意図的に社外へ退避させます 。これは、面倒な事態から友也を遠ざけると同時に、これから起こる騒動の目撃者を一人でも減らすための、周到な計画でした。
会社のロビーで起きた大惨事
麗奈の計画通り、怒り狂った男性がU&Kフードのロビーに乗り込み、「マーケティング部の住吉ってのはどいつだ!」と怒鳴り声を上げます 。彼は持参したサラダの箱を床に叩きつけ、中身をぶちまけるという大惨事を引き起こしました 。
突然の出来事に騒然となるオフィス。同僚たちが遠巻きに見守る中、住吉さんは毅然として前に進み出て、自分が住吉であると名乗り、冷静に対応しようと試みます 。しかし、男性は「食べ物で人を殺そうとしておいて何のご用件だと!」と聞く耳を持ちません 。
そして、決定的な証拠として、送り主の欄に**「住吉百合子」**とハッキリ書かれた宅配便の伝票を突きつけます 。身に覚えのない罪に、住吉さんは言葉を失い、ただ動揺するしかありませんでした 。その様子を見ていた美紗は、これが全て麗奈の仕業であると即座に確信するのでした 。
救世主は二人、美紗と鈴木部長の連携プレー
「この人生では見て見ぬふりなんてしない」
住吉さんが男性に腕を掴まれ、暴力を振るわれそうになった、まさにその瞬間。これまでの人生ではただ傍観するだけだった美紗が、二人の間に割って入ります 。
「落ち着いてください!」
美紗は、過去の人生で守れなかった仲間を前に、今度こそ見て見ぬふりはしないと固く誓っていました 。彼女はまず男性に深々と頭を下げて謝罪すると 、「この荷物は住吉が送ったものではありません」と、住吉さんの無実をはっきりと主張します 。そして、「そいつは私が必ず捕まえてお客様の前で土下座させます」と宣言し、事態の収拾を図ろうとしました 。
責任者として現れた、頼れる上司
美紗の懸命な対応にもかかわらず、男性の怒りは収まりません。「お前は責任者なのか!」と詰め寄られ、美紗が言葉に窮したその時、背後から静かな、しかし威厳のある声が響きます 。
「私が責任者ですので、私がお話を伺います」
現れたのは、上司の鈴木部長でした 。彼は美紗を守るように前に立つと、自らがマーケティング一部の部長であることを名乗り 、冷静に男性を別室へと案内していきます 。その一部始終を、白髪の威厳ある男性(会長)が遠くから見ており、鈴木部長の介入をいぶかしがる様子も描かれました 。
追い詰められた麗奈、最後の切り札は「嘘」
偽りの涙と衝撃の告白
全ての計画が失敗に終わった麗奈は、会社を無断欠勤し、行方をくらまします 。美紗は、彼女を追い詰めるため、かつて麗奈に裏切られた初恋の相手・田辺悠斗に協力を依頼し、麗奈を居酒屋へとおびき出すことに成功します 。
美紗は麗奈に対し、無断欠勤を理由とする解雇通知書を突きつけます 。さらに、アレルギー事件の被害者が弁護士を立て、麗奈との通話記録を証拠として法務部に提出したことを告げると、麗奈は完全にパニックに陥りました 。追い詰められた彼女は、「うっかり箱を取り違えちゃったみたい」と、涙ながらに嘘の自白を始めます 。
美紗は、そんな麗奈に「ミスだったのなら協力するわ」と優しく手を差し伸べるふりをし、翌日一緒に病院へ謝罪に行く約束を取り付けるのでした 。
病院での最終決戦、そして…
翌日、美紗に無理やり病院へ連れてこられた麗奈は、反省の色を全く見せません 。被害者を前にしても「どうしてわたしがここに居なきゃいけないの?」「土下座なんて絶対嫌よ!」と逆ギレする始末です 。
そこへ、美紗が呼んでいた鈴木部長と友也が到着します 。麗奈は待ってましたとばかりに友也に助けを求めますが、彼は冷たく彼女を無視 。絶体絶命の窮地に立たされた麗奈は、その場に泣き崩れると、最後の切り札を切ります。
「わたし…妊娠初期なんです」
感情のコントロールができないのはそのせいだと、涙ながらに訴える麗奈 。このあまりにも衝撃的な嘘の告白に、友也は激しく動揺し、物語は新たな混乱の渦の中へと突き進んでいくのでした 。
まとめ【私の夫と結婚して】27話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回の27話は、これまでの物語の中でも特に感情のアップダウンが激しい、ジェットコースターのような回でした。前半、麗奈の計画が面白いように成功していく様は、読んでいて胸が悪くなるほどの不快感を覚えます。しかし、その緻密な悪意があるからこそ、後半で彼女の計画が崩れ、追い詰められていく展開のカタルシスが、より一層際立っていました。
特に印象的だったのは、美紗の人間的な成長です。かつての彼女なら、住吉さんがパワハラを受けていても、罪を着せられても、ただ黙って見ているだけだったかもしれません。しかし、二度目の人生を歩む彼女は、大切な仲間を守るために、自ら危険の中に飛び込んでいきました。「見て見ぬふりなんてしない」という彼女の強い意志と、冷静に相手を諭す姿には、もはや悲劇のヒロインの面影はなく、真の強さを感じさせられます。
そして、鈴木部長の存在感は、回を追うごとに増していきますね。絶妙なタイミングで現れ、絶対的な安心感で場を収める姿は、まさに理想の上司であり、ヒーローそのものです。彼の介入がなければ、事態はもっと悪化していたでしょう。
しかし、この物語の真の恐ろしさは、やはり麗奈の底知れない悪意と、その場を切り抜けるための嘘の瞬発力にあります。最後の最後で放った「妊娠初期なんです」という爆弾発言には、思わず声が出てしまいました。絶体絶命のピンチさえも、同情を引くための道具に変えてしまう彼女の悪女っぷりには、もはや感服すら覚えます。この嘘が、冷たく彼女を見放した友也の心をどう動かすのか。物語が全く予想のできない方向へ進み始めたことを感じさせる、最高の引きだったと思います。次回の展開が楽しみで仕方がありません。
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