【人間関係アディクション】8話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【人間関係アディクション】第8話をネタバレありで簡単に解説する
第7話でホヨンに「ランではない恋人」がいることが発覚し、物語に新たな謎が投下されました。一方、学校ではチヒョクの異常性がじわじわと周囲に広がり始め、不穏な空気が漂います。第8話では、ホヨンとの関係が進展し幸せの絶頂にいるダナが、過去の自分と決別するため、ついにチヒョクとの直接対決を決意します。しかし、そこへカースト最上位のランからの、恐怖の呼び出しが入るのでした。
恋と友情、幸せな朝のひととき
恋人繋ぎで登校する二人
夜の騒動から一夜明け、ダナはホヨンと二人で登校していました 。ホヨンが昨日の夜遊びについて「お前も来ればよかったのに」と話す一方、ダナはスギョンたちから連絡がないことを少し気にしています 。
そんなダナの心配をよそに、ホヨンは突然彼女の手を握ります 。驚くダナに、彼は悪戯っぽく笑いかけました。
「彼氏なんだから手ぐらいつないでもいいだろ?」
その言葉に、ダナは恥ずかしさで顔を赤らめながらも、「超うれしい…!」と、これ以上ない幸福感に包まれるのでした 。
幸せを打ち砕く不穏な影
しかし、その幸せな時間は長くは続きません。二人の視界の先に、服を汚したチヒョクの姿が映り込みます 。ホヨンとの甘い雰囲気をぶち壊されたダナは、「いい気分だったのに台無しだわ…」と心の中で吐き捨てました 。
過去の清算へ、ダナの決意
「ウソをついてることになるわけだし…」
ダナは、チヒョクという存在が、今の自分の地位を脅かす時限爆弾だと強く認識していました。彼がいつ、あの過去のツーショット写真を取り出してくるかわかりません 。もしそんなことになれば、「私がわざとウソをついたことになってしまうわ」と、グループ内での信用を失うことを恐れます 。
失いたくない「大事な人脈」
彼女の頭の中には、築き上げてきた現在の自分の立場が渦巻いています。スギョン、ドンフン、そしてランという「簡単には作れない大事な人脈」 。そして何より、「やっとホヨンとつきあえたのに…」という、手に入れたばかりの幸せ 。
これら全てを守るため、ダナは「その前にアイツと話をしてなんとかしないと…」と、チヒョクとの対決を決意するのでした 。
突然の呼び出しと恐怖の選択
行動を起こそうとした矢先に…
教室で、ダナは「スギョンがいない今がベストタイミングね…」と、チヒョクに話しかける機会をうかがいます 。しかし、席を立とうとしたまさにその時、以前から彼女を気にかけていた学級委員のアラムに「ダナ…ちょっと話があるんだけど…」と声をかけられてしまいます 。
ダナは「今ちょっと忙しいから後でまた話そう」と彼女を冷たくあしらいますが 、その間にチヒョクは教室から姿を消していました 。
ランからのメッセージ「正門に来な」「今すぐ」
「こんな時に限ってなんでいないのよ…!」とダナが焦っていると、彼女のスマホが震えます 。画面に表示されたのは、カーストの頂点に君臨するランからのメッセージでした 。
「ランだけど」 「正門に来な」
さらに、追い打ちをかけるように「今すぐ」という一文が送られてきます 。
授業開始1分前の葛藤
時計は、授業開始まで残りわずか 。ダナは「どうしよう…授業は…?」とパニックに陥ります 。ランの呼び出しが良い用件のはずがなく、「行ったらボコボコにされるんじゃ…?」という恐怖が彼女を襲います 。無視して「気づかなかった」という選択肢も頭をよぎりましたが、彼女は授業開始を告げるチャイムを背に、教室を飛び出していくのでした 。
和解か、新たな罠か
意外なランの態度
息を切らして正門に駆けつけると、そこには本当にランが待っていました 。ダナは恐怖に震えながら、「…昨日のことはホントにごめんなさい」と必死に謝罪します 。するとランは、「昨日スギョンが言ってたんだ」と、スギョンからダナの話を聞いていたことを明かしました 。
「じゃあ一本あげる」- 差し出されたタバコ
そして、ランはダナに「あんた…タバコ持ってる?」と尋ねます 。ダナがないと答えると、ランはこともなげに自分のタバコを一本差し出し、こう言いました 。
「じゃあ一本あげる」
悪魔の誘いとダナの選択
予期せぬランの行動に、ダナの心には「やった…!これはいいサインだ…!」と希望の光が灯ります 。しかし、ダナはタバコを吸いません 。もじもじするダナに、ランは「あ…もしかして…あんたタバコ吸わないの?」と問いかけます 。
ダナの心は激しく揺れ動きます。ここで断れば、せっかくのチャンスを棒に振ってしまうかもしれない。彼女の頭をよぎったのは、カースト社会で生き抜くための冷徹な計算でした。
「スクールカースト最上位の子と仲よくなれるチャンスを捨てることなんて…私にはできなかった」
結局、ダナは差し出されたタバコを受け取り、「ありがと!今度返すね!」と笑顔で答えるのでした 。
まとめ【人間関係アディクション】8話を読んだ感想(ネタバレあり)
第8話は、ダナが手に入れた幸せと、それを守るために犯していく過ち、そしてカースト上位者の気まぐれに翻弄される恐怖が、非常にリアルに描かれた回でした。
ホヨンと手を繋ぎ、これ以上ない幸福を感じるダナの姿は、見ているこちらも微笑ましくなります。しかし、その幸せを守りたいという気持ちが、彼女を駆り立て、過去の自分を知るチヒョクを完全に切り捨てようとする冷酷な決意につながっていく様子は、痛々しくも恐ろしく感じました。彼女はもはや、自分の良心よりも、カースト内での地位や人間関係を優先する思考に染まってしまっています。
特に印象的だったのは、ランからタバコを差し出されたシーンです。これは、ダナの人間性が試される、まさに「悪魔の誘い」でした。タバコを吸わないという自分のささやかな矜持を捨てるか、それともカースト最上位との関係を築くチャンスを掴むか。彼女は後者を選びました。この選択は、彼女が「一軍」の世界の住人として、さらに深い沼へと足を踏み入れたことを象徴しているように思います。
一方で、ランの行動の真意は全く読めません。スギョンからダナの話を聞いて、本当に彼女に興味を持ったのか。それとも、ただの気まぐれか、あるいはダナを試しているだけなのか。彼女の行動一つでダナの運命が左右されてしまうという、圧倒的なパワーバランスの恐ろしさを改めて痛感しました。
ダナは過去を「清算」しようとしますが、結局はランからの呼び出しによって阻まれてしまいます。これは、過去からは決して逃れられないという、この物語のテーマを示唆しているのかもしれません。彼女が自分の地位を守るために過去を切り捨てようとすればするほど、過去の呪縛はより強く彼女を縛り付けていくのではないでしょうか。
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