【人間関係アディクション】11話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【人間関係アディクション】第11話をネタバレありで簡単に解説する

第10話、ダナが落としたタバコを、チヒョクが「僕のです」と身代わりになるという衝撃の展開で幕を閉じました。絶体絶命の窮地を、最も忌み嫌っていたはずの人物に救われたダナ。第11話では、その事件の顛末と、ついに始まるダナとチヒョクの直接対決が描かれます。しかし、そこでダナが放った残酷な言葉が、新たな悲劇の引き金となるのでした。

事件の裏側、教師たちの思惑

職員室での幕引き

舞台は職員室に移ります。チヒョクの自白を受け、担任は「今回は見逃すからタバコはやめるんだぞ」と彼に注意し、この一件を収めました 。しかし、担任の内心は晴れません。「俺の勘が外れるとは…」と、ダナが本当の持ち主だという疑いを捨てきれずにいたのです 。彼は、ダナがスギョンたちとつるむようになってから素行が悪くなったと考え、「これから注意する必要があるな」と、彼女への監視の目を強めることを決意します

「主任の早とちりでしたね」- 教師間の温度差

この出来事を別の女性教師(学年主任)に報告すると、彼女は「あら…それは主任の早とちりでしたね」と軽く笑い飛ばします 。そして、「最近の子は喫煙なんか大したことじゃないと思ってるんですよ」「学校で一番成績のいい優等生もタバコを吸うような時代ですからね…」と続け、生徒への頭ごなしな指導に釘を刺しました 。この教師間の意識の違いが、ダナたちを取り巻く環境の複雑さを物語っています。

ついに始まる直接対決

ダナの安堵と新たな決意

一方、教室に戻ったダナは、チヒョクのおかげでピンチを脱したことに安堵していました 。担任が「見た」と言ったのは自分を試すためのハッタリだったと気づき、「最高じゃない!!」と高揚感に浸ります

前述の通り、スギョンとランが学校を休んでいる今日こそ、チヒョクとの問題を解決する絶好のチャンス。ダナは、昼休みを待たずして、チヒョクとの直接対決に臨みます。

「さっき…なんで私を助けてくれたの?」

放課後の誰もいない教室で、ダナはチヒョクに詰め寄ります。そして、単刀直入にこう尋ねました。

さっき…なんで私を助けてくれたの?

「あのタバコ あんたのじゃないでしょ?」

狂気の純情、チヒョクの答え

「君が好きだから…」

ダナの問いに対し、チヒョクはまっすぐな瞳で、しかしあまりにも異質な答えを返します。

君が好きだから…僕たち結婚する約束をしただろ?

彼の行動原理が、どこまでも純粋で、そしてどこまでも歪んだ好意に基づいていることが改めて示された瞬間でした。

爆発するダナの怒り

その言葉に、ダナの中で何かが切れました。「ああもう!なんなの!!!」と、彼女は抑えきれない怒りをチヒョクにぶつけます 。そして、彼の心をズタズタに引き裂く、最も残酷な言葉を浴びせかけました。

私…あんたなんか大嫌いだから!」 「超ブサイクだし汚くてくさいし!話もしたくないわ

最後の警告と謎の反撃

ダナは「とにかく今後私には関わらず私の話もしないで」「これが最後の警告よ 言いふらしたらマジで殺すからね」と一方的にまくし立て、その場を去ろうとします 。

しかし、背後でチヒョクが何かをぼそぼそと呟きます 。聞き取れなかったダナが「何言ってんの?はっきり言いなさいよ」と苛立ちをぶつけると、うつむいていたチヒョクが、突如としてダナの腕を掴み、その体を強引に引き寄せました 。顔を上げた彼の目は血走り、これまでにない怒りと狂気に満ちていました。

まとめ【人間関係アディクション】11話を読んだ感想(ネタバレあり)

第11話は、チヒョクの行動原理が「純粋な好意」であることが示されたと同時に、その想いを無残に踏みにじられた彼が、初めて明確な「怒り」を爆発させる、物語の大きな転換点となりました。

自分を助けてくれた相手に対し、感謝のかけらも見せずに容姿や存在そのものを全否定する言葉を浴びせるダナの姿は、あまりにも残酷でした。彼女が手に入れた「一軍」という地位は、彼女から人間としての大切な何かを奪ってしまったように見えてなりません。自己保身という動機だけでは説明のつかない、彼女の底知れない悪意にゾッとしました。

そして、これまで何をされても無抵抗だったチヒョクの豹変。ダナの「大嫌い」という言葉が、彼の心の最後のタガを外してしまったのでしょう。純粋な想いが、恐ろしいほどの狂気へと反転した瞬間は、まさに圧巻でした。これは、これから始まる本当の地獄の幕開けを予感させます。

また、担任教師の偏見に満ちた態度も印象的です。彼は結局、自分の「勘」だけを信じ、真実を見ようとしませんでした。大人の無理解と決めつけが、子供たちをいかに危険な状況に追い込むかという、社会的なテーマも感じさせられます。

ダナとチヒョクの間では、もはや話し合いによる解決の道は完全に閉ざされたように思えます。力で相手をねじ伏せようとするダナと、その暴力によって狂気を増幅させるチヒョク。二人の関係は、修復不可能な破滅へと向かって突き進んでいます。ラストで見せたチヒョクの狂気の表情が、脳裏に焼き付いて離れません。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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