【人間関係アディクション】12話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【人間関係アディクション】第12話をネタバレありで簡単に解説する

第11話のラスト、ダナの心無い言葉によって、ついにチヒョクが狂気の片鱗を見せました。彼に腕を掴まれ、絶体絶命の状況に陥ったダナ。第12話は、その緊迫した場面からスタートします。豹変したチヒョクの暴力と、彼をそこまで追い詰めた過去の闇、そして最悪の状況で現れる一筋の光が描かれる、息もつかせぬ展開を徹底解説します。

狂気の純情、暴走するチヒョク

「なんて力なの…!」- 豹変したチヒョクの腕力

ダナの腕を掴むチヒョクの手は、異常なほどに強力でした。「な…なんなの…!」「い…痛い…振りほどけない!」と、ダナは彼の豹変ぶりに恐怖します 。これまでの気弱な姿からは想像もつかない力で、彼はダナを追い詰めていきました。

「君はそんな子じゃなかっただろ?」- 歪んだ過去の押し付け

チヒョクは涙を流しながら、悲痛な声で訴えかけます。

君はそんな子じゃなかっただろ?

僕に対して誰より親切で優しかったのに…

彼の言葉は、もはや現実のダナを見ていません。自分の記憶の中にある「理想のダナ」を一方的に押し付け、現在の彼女を否定する、危険な妄想に囚われていました。

「あの友だちとかいうヤツらのせいかい?」- 責任転嫁と妄想

話が通じないことを悟ったダナが「放しなさいよ!!」と叫んでも、チヒョクは聞く耳を持ちません 。彼は、ダナが変わってしまった原因を、全てスギョンたちのせいだと決めつけていました。

「もしかして…あの友だちとかいうヤツらのせいかい?」

アイツらから僕を無視しろって脅されてるんだね?

完全に自分の世界に閉じこもった彼の姿に、ダナの苛立ちは次第に本物の恐怖へと変わっていきます。

「まともな思考ができない相手から感じる…恐怖」

回想 – ドンフンによる地獄の日々

標的となった過去

路地裏で、ドンフンは自分より弱い後輩をカツアゲしています。「十万ウォン持ってこいって言ったよな?」と、彼は容赦なく後輩を殴りつけました 。後輩は必死に弁解しますが、ドンフンは全く聞く耳を持ちません。

「親の金盗みゃいいだろ?」- 容赦ない暴力と侮辱

彼は「金づるが逃げたんならお前が親の金盗みゃいいだろ?」と無茶苦茶な要求をします 。そして、後輩に親がいないことを知ると、「あ…悪い悪い お前んとこ親いなかったんだったな?」と嘲笑い、相手の心を徹底的に傷つけました 。

「面白いからやってる」- ドンフンの本性

彼の仲間が「いくらなんでも親のこと言うのはひどいんじゃない?」とたしなめても、ドンフンは悪びれません。そして、カツアゲをする理由を問われ、彼はこう答えるのです。

うーん…ただ…面白いからやってるとか?

彼の行動は金銭目的などではなく、純粋な加虐心を満たすための「遊び」に過ぎませんでした。

コンビニでの遭遇と新たな事件

場面は、ドンフンとスギョンが立ち寄ったコンビニへと移ります。二人はお菓子を買った後、スギョンが「タバコを一箱ください」と店員に頼みました 。当然、店員は年齢確認のために身分証の提示を求めます

しかし、ドンフンは身分証を持ってきていませんでした 。彼は「俺成人ですよ」「店長とも顔見知りなんです」と食い下がりますが、店員は「私が店長です」「決まりですから」と譲りません 。

「警察に通報をお願いします!」- 正義の介入者

すると、逆上したドンフンは店員の胸ぐらを掴み、「俺のことバカにしてんのか?」と脅し始めます 。その時、店長は来店したお客に対して、勇気を出してこう叫びました。

すみません 警察に通報をお願いします!

この一言で、ドンフンの怒りは完全に沸点に達してしまいます。

絶望の淵に現れた救世主

「放せ」- 響き渡る第三者の声

場面は再び、狂気に満ちた現在の教室へ。チヒョクは恐怖に震えるダナに「好きだって言ってくれよ」と迫り続け、彼女を壁にドンと押し付けます

万事休す。ダナが絶望に目を閉じたその瞬間、教室の入り口から、低く、しかし有無を言わせぬ力強い声が響き渡りました。

放せ

声の主は、ダナが心から焦がれる王子様、イ・ホヨンでした。

まとめ【人間関係アディクション】12話を読んだ感想(ネタバレあり)

第12話は、チヒョクの狂気が頂点に達し、ダナが絶対的な恐怖に支配される中、まさにヒーローのようにホヨンが登場するという、非常にドラマチックで手に汗握る回でした。

チヒョクの暴走は、もはや純粋な好意の範疇を完全に超えていました。ダナの言葉が一切通じず、自分の妄想の中で彼女を「かわいそうな被害者」に仕立て上げ、暴力を振るう姿は、彼の心の病の深さを物語っています。「好きだから」という動機が、これほどまでに恐ろしい狂気に変わり果ててしまうことに、改めて戦慄しました。

そして、回想シーンで描かれたドンフンの底知れない邪悪さ。カツアゲを「面白いから」という理由だけで行い、相手の家庭環境まで持ち出して心を踏みにじる彼の姿は、まさしく悪魔そのものです。チヒョクが抱えるトラウマの根源が、このドンフンの残虐な「遊び」にあったのだと知り、胸が痛みました。

そんな絶望的な状況で、完璧なタイミングで現れるホヨン。彼の登場は、ダナにとってまさに救いの光でしょう。しかし、これまでの彼の計算高い言動を知っている読者としては、このヒーローのような登場すらも、何か裏があるのではないかと勘繰ってしまいます。

チヒョクからダナを救ったことで、ホヨンの立場はより一層、ダナの中で絶対的なものになりました。一方で、ホヨンとチヒョクは完全な敵対関係となります。この三角関係が、今後どのように変化していくのか。そして、ドンフンという最大の火薬庫が、いつ爆発するのか。物語は緊張の糸を張り詰めたまま、次なる展開へと向かっていきます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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