【人間関係アディクション】13話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【人間関係アディクション】第13話をネタバレありで簡単に解説する

第11話のラスト、ダナの残酷な言葉に心を砕かれたチヒョクは、ついに狂気の一線を越え、彼女に襲いかかりました。絶望の淵に立たされたダナの前に現れたのは、王子様ホヨン。第12話は、そのホヨンがチヒョクに対して見せる、想像を絶する「制裁」の始まりを予感させました。続く第13話では、その「制裁」が現実のものとなり、ホヨンの隠された本性が完全に牙を剥きます。今回は、教室という閉鎖された空間で繰り広げられる、戦慄の暴力シーンを徹底的に解説します。

王子様の登場、そして豹変

「まだ手を放してなかったの!!」- 怒れる救世主

教室に現れたホヨンを見て、ダナは「ホヨン!!どうしてここに…」と驚きと安堵の声を上げます 。ホヨンは「連絡がつかないから心配で来てみたんだ」と優しく答えますが、チヒョクがまだダナの腕を掴んでいるのを見るや否や、その表情は怒りに染まりました

一方的な「制裁」の開始

ダナが「あんた いい加減に…」と呟くと、次の瞬間、凄まじい勢いホヨンの拳がチヒョクの顔面に叩き込まれました 。一撃で床に崩れ落ち、鼻血を流すチヒョク 。ホヨンは、その倒れた彼の胸を容赦なく踏みつけ、「放せって言っただろ」と冷たく言い放ちます 。いつも爽やかで優しい王子様の、あまりにも突然の豹変。そのすさまじい光景に、ダナはただ立ち尽くすことしかできませんでした。

止まらない暴力とダナの葛藤

「てめぇ誰に手を出したかわかってんのか?」

ホヨンの怒りは収まりません。彼は倒れたチヒョクの胸ぐらを掴み上げると、まるでサンドバッグのように何度も殴り続けます

てめぇ 誰に手を出したかわかってんのか?」 「俺が何回も警告したよな?

そのあまりの暴力に、ダナは「すごい血…ちょっとやりすぎなんじゃ…?」「まさか死んだりしないわよね…?」と、次第に恐怖を感じ始めました

助けを求めるも…

このままではチヒョクが本当に死んでしまうかもしれない。そう直感したダナは、スマホを取り出し、学校に来ているはずのスギョンに必死で助けを求めます

「スギョン…早く教室に来て ホヨンが転校生をボコボコにしてるの」

「止めたほうがいいかな?このままじゃ死ぬかも」

「自業自得よ…」- ダナの自己正当化

しかし、目の前の惨状に恐怖を感じる一方で、ダナの心の中には全く別の感情も芽生えていました。

ここまでやられればわかるでしょ…自業自得よ…

自分のためにホヨンが怒ってくれているという状況は、彼女に歪んだ優越感を与えます。チヒョクへの憎しみと、ホヨンへの愛情、そして目の前で起きている暴力への恐怖。これらの感情がごちゃ混ぜになり、彼女の思考は正常な判断ができない状態に陥っていました。

駆けつけた仲間たちとドンフンの介入

スギョンとドンフン登場

ダナがどうすべきか葛藤していると、教室のドアが開き、スギョンとドンフンが現れます 。教室の惨状を目の当たりにしたスギョンは、「うわ〜 こりゃちょっと…」「思ったよりひどいわね?」と驚きの声を上げました

「やめろ」- ドンフンの一喝

スギョンが「もうやめなさいよ〜」と止めに入りますが、怒りで我を忘れたホヨンは耳を貸しません 。スギョンが「それ以上やったらマジ死んじゃうわよ!」と本気で制止しようとしたその時、ホヨンの拳を、別のたくましい腕が掴みました

それは、なんとドンフンでした。彼は、いつも暴力を楽しむ側でしたが、この時ばかりは冷静に「やめろ」とホヨンを制止したのです 。

まとめ【人間関係アディクション】13話を読んだ感想(ネタバレあり)

第13話は、これまでダナの「王子様」であったホヨンの仮面が完全に剥がれ落ち、彼の底知れない暴力性と狂気がむき出しになる、戦慄の回でした。

チヒョクに対するホヨンの制裁は、もはや正当防衛や怒りの範疇をはるかに超えていました。躊躇なく相手を殴り続け、倒れた相手を踏みつける姿は、これまで登場した誰よりも暴力的で、恐ろしく感じられます。「てめぇ誰に手を出したかわかってんのか?」というセリフは、ダナを自分の所有物と見なしている彼の歪んだ独占欲の表れであり、彼の優しさが、怒りによっていとも簡単に残虐な暴力へと反転することを見せつけられました。

一方で、その暴力を見ながら「自業自得よ」と思ってしまうダナの心理描写も、非常にリアルで恐ろしかったです。目の前で人が血を流しているにも関わらず、その状況をどこかで肯定し、自分のために行われている暴力に酔っている。彼女自身もまた、この歪んだ人間関係の「アディクション(中毒)」から抜け出せなくなっていることが、はっきりと描かれていました。

そんな中、今回最も意外だったのは、暴力を止める側に回ったドンフンの存在です。いつもは率先して暴力を振るう彼が、なぜホヨンを止めたのか。彼なりのルールがあるのか、それともスギョンの身を案じたのか。彼のこの行動が、今後のグループ内の力関係にどのような変化をもたらすのか、非常に興味深いです。

チヒョクの暴力にダナが恐怖し、ダナを守るためにホヨンがさらに大きな暴力でチヒョクを制圧する。この負の連鎖はどこまで続くのでしょうか。もはや誰が正しくて誰が悪いのか、善悪の境界線が完全に崩壊したこの教室で、彼らはどこへ向かうのか。物語は一層ヘビーな領域へと踏み込みました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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