【人間関係アディクション】15話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【人間関係アディクション】第15話をネタバレありで簡単に解説する
第14話のラスト、ホヨンの暴行をドンフンが「俺がやった」と身代わりになるという、衝撃の展開で幕を閉じました。仲間を守るための、あまりにも大胆な嘘。第15話では、その嘘が招くさらなる混乱と、担任教師による執拗な追及、そして事件の裏で飛び交う無責任な噂が、登場人物たちを追い詰めていく様子が描かれます。
仕組まれた証言、ダナが堕ちた共犯の沼
ドンフンが罪を被った後、場面は教室での事情聴取へと移ります。担任は、ドンフンの服に血が付着していないことなどから、彼の自白を完全には信じていませんでした。「本当にお前が一人でやったのか?」と再度問いただします。
すると、ドンフンは悪びれる様子もなく、こう言い放ちました。
「疑ってるんですか? それならダナに聞けばいいでしょ?」
突然話を振られ、ダナの心臓は凍りつきます。彼女の頭の中では、「言うとおりにしとけば大丈夫なはずよね…」という自己保身の思考が渦巻いていました。そして、恐怖に負けたダナは、ついに共犯者となる一言を口にしてしまうのです。
「あ…はい そうなんです! ドンフンがチヒョクと一対一でケンカしたんです」
ダナの偽りの証言を聞いたドンフンは、畳み掛けるように「うっせぇな!」「俺がやったって言ってんだろ!」と担任に激昂し、机を蹴り飛ばして威圧します。彼の計算された行動により、担任もそれ以上追及することができなくなりました。
職員室への呼び出し、日常に潜む非日常
やがて救急車が到着し、騒ぎは一旦収束に向かいます。しかし、担任はドンフン、ホヨン、そしてダナとスギョンの4人に対し、「授業の後で職員室に来い!」と厳しい口調で命じました。「なんで私まで…!」と、ダナはパニックに陥ります。
ところが、スギョンの反応は全く違いました。廊下を歩きながら、不安がるダナに「あんたたち前にもこういうことあったの?」と聞かれると、彼女は笑ってこう答えます。
「当然でしょ?」「ひどい時は教育庁に行ったこともあるわ」
暴力事件や事情聴取が、彼女たちにとってはもはや日常茶飯事であるという事実。この感覚の麻痺こそが、彼らが身を置く世界の異常性を物語っています。スギョンは「どっちにしろあんたが巻き込まれることはないから安心しなさい」とダナをなだめますが、その言葉がダナをさらに深い沼へと引きずり込んでいくのでした。
無責任な噂と、スギョンの冷酷な本性
授業が再開されても、ダナは動揺して何も手につきません。一方、スギョンは平然とスマートフォンをいじり、友人たちとのチャットに興じています。そのチャット画面には、この事件がいかに無責任に消費されているかが映し出されていました。
友人たちの間では、この事件は「例の変な転校生をホヨンが半殺しにして救急車が来たんだって」という、事実とは異なる形で噂として広まっています。さらに、「ホヨンにはガッカリだな なんで半分しか殺さなかったんだよ」といった、人の命を軽んじるような悪質な冗談が飛び交っていました。
驚くべきことに、そのチャットグループには、ドンフン自身が投稿した、暴行を受け顔が腫れあがったチヒョクの写真まで共有されています。スギョンは、その惨状を笑いながら眺めているのでした。
見逃された面白いこと、そして始まる個別面談
この時、カースト最上位のランは学校をサボっていました。仲間と過ごす彼女は、「ちっ…学校行っときゃよかったな」「あんたたちのせいで面白いもんを見逃しちまった…」と、この騒動に参加できなかったことを心底悔しがっています。彼女にとって、暴力沙汰は最大の娯楽に他なりません。
そして放課後、ダナたち4人は職員室の前に集まります。担任は彼らを中に招き入れると、振り返り、冷たくこう告げました。
「一人ずつ面談をする」「ドンフン以外は外に出ていなさい」
担任の視線は、もはやドンフンだけではなく、この事件に関わった全員に向けられていました。ここから、嘘を暴こうとする教師と、それを隠蔽しようとする生徒たちの、新たな心理戦が始まろうとしています。
まとめ【人間関係アディクション】15話を読んだ感想(ネタバレあり)
第15話は、一つの嘘が次の嘘を呼び、登場人物たちが共犯関係という鎖でがんじがらめになっていく過程が、恐ろしいほどリアルに描かれた回でした。
特に、ダナがドンフンの嘘に同調してしまうシーンは、見ていて胸が締め付けられました。彼女はもはや、自分の意思で善悪を判断することを放棄し、スクールカーストという閉鎖的な社会で生き残るためだけに、思考を停止させてしまっています。「タバコも吸い始めた方がいいかな…」という彼女の独白は、完全に自我を失い、強い者にただ流されることを選んだ悲しい決意表明に聞こえました。
また、スギョンのチャット画面は、現代社会の闇を象徴しているようで非常に印象的です。匿名性の高いSNSの中で、他人の不幸は娯楽として消費され、暴力は面白おかしいゴシップとして拡散されていく。被害者の痛みなど誰も気にしない、その無責任さと残酷さには、現実世界にも通じる寒気を覚えました。
そして、ドンフンの身代わりの謎。スギョンが「中三の頃からね」と語ったことで、彼のこの行動が今回に限ったことではないと示唆されました。彼の異常なまでの仲間意識と自己犠牲の精神は、一体どこから来るのでしょうか。彼らの過去に、一体何があったのか。
物語の最後、担任が宣言した「個別面談」は、新たな嵐の到来を予感させます。ドンフンは一人で嘘を貫き通せるのか。そして、ダナ、ホヨン、スギョンは、それぞれ何を語るのでしょうか。嘘で固められた彼らの関係が、教師という大人の介入によってどう変化していくのか、目が離せません。
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