【人間関係アディクション】34話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【人間関係アディクション】第34話をネタバレありで簡単に解説する
前回、スギョンはついにボミを追い詰め、自分をヘンシに紹介した本当の理由を問い詰めました。第34話は、その緊迫した対決の続きから始まります。今回は、ボミの口からこの世界の残酷なルールと、彼女なりの歪んだ正義が語られます。そして、二人の対立はついに決定的な破局を迎え、ボミが用意した最悪の切り札がスギョンたちに襲いかかります。
開き直るボミ、「一軍」の代償とは
スギョンの鋭い問いに対し、ボミは少しも動じることなく、冷たく言い放ちます。
「…何かを得れば何かを失うもの」 「一軍女子になりたがってたのはあんたでしょ?」
さらに彼女は、「あんたこそホントに純粋な気持ちで私に近づいたの?」と反撃。スギョンが自分を利用して「一軍」の地位を手に入れようとしていたことを見透かした上で、この世界では誰もが何かを犠牲にして成り上がっているのだと、自らの行動を正当化するのでした。
「人脈が全て」、ボミが語る生存戦略
ボミは、スギョンがヘンシに逆らったせいで、自分たちの計画が台無しになったと非難します。そして、ランのような個人のカリスマ性を持ち出すスギョンに対し、痛烈な持論を展開しました。
「でもそれだって…ヘンシ先輩がいなかったから可能だったのはわかってるでしょ?」
彼女は、もしヘンシが生きていたら、ランですら卒業までいじめの対象であり続けたと断言します。ケンカの強さや容姿だけでは意味がなく、「一軍として生き残るためには人脈が必要なの」と、彼女はこの世界の絶対的なルールを語るのでした。ボミにとって、ランのような存在ですら、巨大な権力構造の中では「いつでも交換可能な釘の一つ」に過ぎなかったのです。
呼び出された「先輩」、絶体絶命の窮地
理論でスギョンを追い詰めたボミは、ついに実力行使へと移ります。「この機会に人脈の意味をはっきり教えてあげるわ」と宣言すると、彼女はガラの悪い男の先輩たちを呼び寄せました。
そして、その先輩たちに「あのバカ女どもが私たちの悪口を言いふらしてるらしいのよ〜」と、ありもしない嘘を吹き込みます。ボミは、先輩たちがランの存在を気にするそぶりを見せると、「あの子たちランの知り合いみたいなのよ…」と巧みに情報を操り、ラン本人には手出しさせないよう立ち回るのでした。
嘲笑される過去、下される非情な決断
先輩の一人は、金髪のスギョンに見覚えがあると言います。ボミは待っていましたとばかりに、「ヘンシ先輩にしばらくイジメられてた子いたでしょ?」「髪切られた子でしょ?」と、スギョンの最も触れられたくない過去を暴露し、嘲笑しました。
さらに、その場には過去のいじめに加担していた女の先輩までおり、「ヘンシにあの女をシメてくれって頼まれたことがあってね」「あん時は超笑えたわ」と、スギョンの心の傷をえぐります。
数の上でも、精神的にも完全に追い詰められたスギョンたち。ボミはそんな彼女たちを見下ろし、「じゃあ決まりだな」と、先輩たちによる暴行を決定づけます。「こっち来い、クソ女ども」と、男たちがゆっくりとスギョンたちに迫る、絶望的な場面で物語は幕を閉じます。
まとめ【人間関係アディクション】34話を読んだ感想(ネタバレあり)
第34話は、これまで虎の威を借るだけの小物に見えていたボミというキャラクターの、底知れない恐ろしさが描かれた回でした。彼女は単なる虎の威を借る狐ではなく、この歪んだ世界を生き抜くための、確固たる哲学と生存戦略を持った、非常に計算高い人物だったのです。
特に「人脈が全て」「ランだって結局いつでも交換可能な釘の一つ」という彼女のセリフは、この物語が描くスクールカーストの本質を、あまりにも残酷に、しかし的確に表現していて、読んでいて鳥肌が立ちました。彼女の言葉は、正論ではないかもしれませんが、この世界における一つの「真理」なのかもしれないと感じさせられます。
そして、過去のいじめを、当事者の前で楽しそうに語る先輩たちの姿。人間の醜さと、この世界の救いのなさを改めて突きつけられ、重い気持ちになりました。理論で打ちのめし、過去の傷をえぐり、最後は暴力で完全に叩き潰す。ボミが見せた支配のフルコースに、新たな恐怖を感じずにはいられませんでした。
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