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【みんな、ボドになった。】6話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【みんな、ボドになった。】第6話をネタバレありでわかりやすく解説する

祭りの説明会が終わり、沙織は母親の運転する車で実家へと向かいます 。同級生たちといる気まずさから逃れるための帰宅でしたが、その先で彼女を待ち受けていたのは、想像を絶する光景と、母の悲痛な告白でした。

村の「最下層」という現実

爆発する沙織の不満

車に揺られながら、沙織の中で抑圧されてきた感情が爆発します。彼女は、この村に帰ってきて早々に「相変わらず最悪だって思っただけ」と、母親に怒りをぶつけるのでした

うちは村一番の ボロ屋住まいの 貧乏一家だって

私達だけ どうしてこんな みんなと違う生まれなのよ!!

友人との会話の中にすら感じる身分の差、そして「村の帰村井さんの中で誰よりも最下層」という烙印 。この村にいるだけで思い知らされる自分たちの境遇に、沙織は涙ながらに叫びます 。

「ごめんね」としか言えない母

娘の悲痛な叫びに対し、母親はただ「…沙織ちゃん ごめんね…」と謝ることしかできません 。その言葉は、娘を不憫に思う親心と、村の異常なシステムに抗えない無力さの両方を感じさせます。

唯一の希望、妹・実里との絆

連絡が途絶えた「たったひとりの味方」

沙織がこれほどまでに嫌う村へ帰ってきた理由、それはたった一人、心の支えである妹・実里(みさと)の存在でした 。沙織が大学進学で村を出る時、「大学!行きなよ 家は私にまかせて!」と背中を押してくれたのも、他ならぬ実里だったのです 。

彼女は、沙織にとって「たったひとりの 私の味方」 。しかし、その大切な妹は、沙織が送ったメッセージを既読にすらしておらず、連絡が取れない不穏な状況が続いていました 。

黒く塗りつぶされた実家と母の告白

意図されたエンスト

早く実里に会いたいと願う沙織を乗せた車は、実家近くの雑木林を抜ける道で、突如エンストしてしまいます 。しかし、それは偶然のガス欠などではありませんでした。母親は「…ごめんね……本当にごめんね……」と繰り返し謝罪し、懇願するようにこう言います 。

何を見ても どうか驚かないで… …お願いよ…………

村から「消された」我が家

車を降り、実家を目にした沙織は絶句します。そこにあったのは、信じがたい光景でした。

沙織の家だけが、まるで黒いペンキか泥のようなもので、不気味に塗りつぶされていたのです 。それは、この村から自分たちの存在そのものが「消された」かのような、異様な光景でした 。

「あなただけは絶対に失敗してはだめ」

「一体誰が…何が起きてるの!?」と叫ぶ沙織に、母親はついに真実を語る覚悟を決めます

話すわ どうしてこうなったのか

でも これだけは約束してちょうだい

沙織 あなただけは 絶対に失敗してはだめよ

母の口から語られる真実とは。そして、「失敗」が意味するものとは一体何なのか。物語は最大の謎を目前に、幕を閉じます。

まとめ【みんな、ボドになった。】第6話を読んだ感想(ネタバレあり)

これまで断片的に示唆されてきた沙織一家の村での立場が、「最下層」というあまりにも直接的な言葉で語られ、胸が締め付けられるような回でした。友人との何気ない会話にすら存在する「身分の差」。この村に根付く、封建的なカースト制度のような闇の深さに、改めて恐怖を覚えます。

そんな絶望的な状況における沙織の唯一の光が、妹・実里の存在です。彼女を思う気持ちだけが、沙織をこの村に繋ぎとめている。しかし、その実里と連絡が取れないという事実が、不吉な影を落としていて気が気ではありません。

そして、ラストで明かされた「黒く塗りつぶされた実家」のビジュアルは、まさに圧巻の一言でした。第3話で百一が語った「ボド様」の伝承(悪さをした者は泥を塗られ、消される)が、ここで現実となって沙織の目の前に現れたのです。これは、沙織の一家が村全体から「悪」と認定され、「穢れ」の対象とされていることの何よりの証明でしょう。

母親の最後の言葉、「あなただけは絶対に失敗してはだめよ」が重く響きます。これは、明日から始まる「ボド祭り」での役目を指しているに違いありません。沙織の「失敗」が、一家の、そして実里の運命を左右するのでしょうか。ついに語られるであろう真実を前に、緊張感は最高潮に達しています。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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