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【みんな、ボドになった。】17話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【みんな、ボドになった。】第17話をネタバレありでわかりやすく解説する

絶望的な状況の中、颯爽と現れ沙織を救った同級生・清太郎(せいたろう)。彼こそが唯一の希望だと誰もが思ったはずでした。しかし、この第17話は、その期待を根底から覆す、衝撃的な告白から幕を開けます。

惨劇の森と、駆けつけた救いの手

悪夢からの目覚め

物語は、ボドに襲われ、雑木林で意識を失っていた沙織が目を覚ますシーンから始まります 。頭を殴られたはずなのに、痛みはそれほど感じません 。それよりも、恐怖で気を失っていた、という方が正しいのかもしれませんでした 。疲労困憊し、身動きが取れない沙織 。もし、あのボドが戻ってきたら、今度こそ殺される。そんな絶望が彼女を包みます

現れた「清太郎」

その時、茂みの中から彼女を呼ぶ声が。現れたのは、あの清太郎でした 。彼は心から安堵した様子で沙織に駆け寄ると、彼女の頭の傷を手当てします 。幸い傷は深くないようでしたが 、恐怖と混乱で破れてしまった服を見て、彼は自分の上着をそっとかけてくれるのでした 。その優しさは、沙織にとって何よりの救いに思えました。

救出劇の裏に潜む、不自然な綻び

曖昧な目撃証言

沙織は、自分を襲ったボドがどこへ消えたのかを尋ねます。すると、清太郎は不可解な経緯を語り始めました。彼は祭りの後、寺の出口を間違えて道に迷い 、沙織の姿を見つけて後を追っていたといいます。しかし、少し目を離した隙に、彼女は

一本道で忽然と姿を消してしまった、と 。その後、慌てて探したところ、倒れている沙織を発見したが、その時にはもうボドの姿はどこにもなかった、というのです

湧き上がる疑念

その話を聞き、沙織の心に疑念の種が生まれます。子供の頃に住んでいた村で、そんな簡単に道に迷うだろうか 。一本道で人が忽然と消えるなど、まるで手品ではないか 。そもそも、この村に実家がないはずの彼が、なぜ自分の集落の方へ向かっていたのか 。あまりにもタイミングが良すぎる彼の出現は、

どう考えても不自然でした

違和感の正体―あなたは誰?

優しい少年の記憶

沙織の脳裏に、いじめられていた自分をいつも守ってくれた、優しくて面白い、本当の清太郎の記憶が蘇ります 。目の前の男の親切な行動と、子供の頃の彼の姿が重なります。しかし、沙織の中で、ずっと燻っていた「違和感」が、ついに確信へと変わりました。

「・・・目の前に いるのは 清太郎じゃない」

突きつけられた真実

沙織は、目の前の男に静かに、しかしはっきりと問いかけます。

「……ねえ」

「あなた 誰なの…?」

その問いに対し、男は観念したように、穏やかな表情で衝撃の事実を認めるのでした。

「君が 思ったとおり」

「僕は本物の 清太郎じゃないよ」

まとめ【みんな、ボドになった。】17話を読んだ感想(ネタバレあり)

希望のヒーローだと思っていた清太郎が、まさかの偽物だった。第17話は、読者の予想を鮮やかに裏切る、驚天動地の展開でした。物語の冒頭で「僕は本物じゃない」と結論を提示し、そこから「どうやって沙織がその事実にたどり着いたか」を描くという構成が、非常に巧みだと感じました。答えがわかっているからこそ、偽清太郎の言動に隠された嘘や綻びを、沙織と一緒にハラハラしながら見つけていくような、新感覚のサスペンスを味わうことができました。

特に、偽清太郎の「君が手品みたいに消えた」という一見不可解な証言。これは、彼が犯人ではないことを示唆すると同時に、この村にはまだ私たちの知らない超常的な力が働いている可能性を匂わせています。ただの人間ドラマやサスペンスに留まらない、本作の底知れぬ魅力を感じさせるセリフでした。

信じられる仲間だと思っていた人物が、実は全くの別人だった。この展開は、沙織が再び絶対的な孤独に突き落とされたことを意味します。では、この偽物の目的は何なのか。そして、最も重要なのは、本物の清太郎は今どこで何をしているのか。一つの謎が解けたかと思えば、さらに大きく、根深い謎が提示される。この息もつかせぬ展開こそが、「みんな、ボドになった。」の真骨頂でしょう。次話で語られるであろう、偽清太郎の正体から目が離せません。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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