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【みんな、ボドになった。】19話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【みんな、ボドになった。】第19話をネタバレありでわかりやすく解説する

清太郎(せいたろう)の遺書に記された「友達に人殺しをさせた」という罪の告白。そして、その「友達」がお前ではないのか、とウィリアムに問われた沙織。物語は、彼女の失われた記憶の、さらに奥深くへと迫っていきます。

衝撃の告白、恩人は襲撃者だった

清太郎の死の真相を探るウィリアム

ウィリアムの問いに、沙織は何も答えられません。彼女の脳裏には、またしても記憶の「行き止まり」が立ちふさがります。その様子を見たウィリアムは、沙織が犯人だとは信じられない、としながらも、清太郎の死の理由が、あの血塗られた「不要品」ファイルにあると確信していました。

しかし、そのファイルをなぜウィリアムが持っているのか。昨日、沙織の家にあったはずのファイルは、祭りの間に何者かに盗まれたはずでした。沙織がその矛盾を指摘すると、ウィリアムは信じがたい事実を口にします。

「あの時 君を襲ったボドは 僕だ」

裏切りと怒り

ウィリアムは、沙織の留守中に家に忍び込んでファイルを置き、彼女がそれを見つけるのをボドの姿で待っていたのです 。そして、恐怖を与えることで、彼女の失われた記憶を呼び覚まそうとした、と。

ごめん やりすぎだと思ったけど…」 。そう謝罪するウィリアムに、沙織は「最低……」 と吐き捨て、その場を去ろうとします。恩人だと思っていた男は、自分を恐怖に陥れた張本人だったのです。

仲間たちの取引と、ファイルの行方

百一と幸信の登場

ウィリアムの裏切りに怒り、彼を拒絶する沙織。その時、一台の車が彼らの前に停まります。運転席には幸信(ゆきのぶ)、そして降りてきたのは百一(もいち)でした。仲間たちが、一同に会したのです。

明かされる取引の内容

百一は、ウィリアムの腕を掴む沙織を制し、衝撃の事実を明かします。

このニセモノとは そういう関係だ

俺に手を貸せば 欲しい情報を渡すと 約束した

百一は、本物の清太郎の死の真相を知りたがっているウィリアムを利用し、彼に協力させていたのです。友人たちは、それぞれが自分の目的のために、複雑な利害関係で繋がっていました。

百一が語る禁忌の書物

百一はウィリアムからファイルを取り上げると、「そもそも一般民家にあるはずがない書類だ」 と語ります。このファイルには、村の禁忌が詰まっており、外部に漏れれば相当厄介なことになる、と 。そして彼は、沙織が祭りに参加している隙に、支度部屋に忍び込みファイルを回収したのが自分であったことを白状するのでした 。

全ての始まり、最初の発見者

ファイルの存在が、母の失踪に関わっているのではないか。沙織がそう問い詰めると、百一は「よく聞け」と前置きし、この物語の全ての引き金となった、最後の真実を告げます。

「ファイルを見つけて 最初に持ち出したのは おまえの妹だ」

回想シーンに映し出されるのは、家の押し入れで、偶然にもこの禁断のファイルを見つけてしまう、妹・実里(みさと)の姿でした。

まとめ【みんな、ボドになった。】19話を読んだ感想(ネタバレあり)

息つく暇もないとは、まさにこのこと。第19話は、怒涛の告白と裏切りの連続で、読者の脳を揺さぶり続ける凄まじい回でした。ウィリアムが襲撃犯だったという衝撃の展開には、思わず声が出てしまいました。しかし、彼の動機が亡き親友のためであったと知ると、一概に彼を責めることもできない。登場人物たちが、単純な善悪では割り切れない「人間」として描かれている点が、本作の大きな魅力だと改めて感じます。

そして、仲間だと思っていた百一や幸信もまた、それぞれが打算で動いていたという事実。沙織は完全に孤立無援だったのか、と絶望的な気持ちになりました。しかし、彼らもまた、この異常な村で生き抜くために必死にもがいている被害者なのかもしれません。この複雑な人間関係が、物語に深い奥行きを与えています。

何よりも衝撃的だったのは、ラストで明かされた「最初の発見者が妹の実里だった」という事実です。沙織が帰郷したことで始まったと思っていたこの物語は、実はそれ以前に、実里が村の闇に触れてしまったことから始まっていたのです。彼女の家出は、単なる村への反発ではなく、この恐ろしい真実を知ってしまったが故の逃避行だった。そう考えると、彼女の安否がますます心配になります。

全ての謎が、妹・実里へと繋がった今、物語は最終局面に向けて一気に加速していくことでしょう。沙織は、仲間たちと、そして自分自身の失われた過去とどう向き合っていくのか。次回を待つのがもどかしい、最高の引きでした。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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