【その天才様は偽装彼女に執着する】4話あらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!

【その天才様は偽装彼女に執着する】第4話をネタバレありで簡単に解説する
天才プログラマー・若月郁(わかつき いく)からの、あまりにも突然で、あまりにも真剣なキス。第3話のラストで二人の関係が大きく前進したかと思いきや、第4話では元親友・紗矢(さや)の策略によって、二人の間に深い溝が生まれてしまいます。甘い展開から一転、急転直下のすれ違いが描かれます。
突然のキスと兄の乱入
郁からの不意打ちのキスに、凛(りん)が思考停止しているまさにその瞬間、部屋のドアが勢いよく開きます 。そこにいたのは、凛の兄でした。二人の様子を見て「違うんだ!」と何かを勘違いした兄は、慌てて割って入ります 。気まずい空気が流れる中、兄は「でも俺は凛と郁に仲良くなってほしくて…」と、この状況を生み出した張本人として申し訳なさそうにするのでした 。
「告白」の余韻と混乱する心
ひとまずその場は解散となり、凛は郁を見送ります。玄関先で、郁は凛の額に優しくキスを落とし、「さっきの…」と先ほどのキスに言及します 。そして、「返事は今すぐじゃなくていいから」「とりあえず考えといて」と、凛に考える時間を与えました 。
一人になった凛は、ようやく事態を飲み込みます。「キスされて特別って言われて」「それは…つまり――
告白…ってこと!?」 。突然の出来事に心当たりが全くなく、頭が追いつきません 。それでも、郁のことを想うと、彼女の心の中には「イヤではないかも…?」という、確かな戸惑いと変化の兆しが生まれていました 。
天才の胸中と変化の兆し
一方、郁もまた、凛に対する自身の心境の変化を自覚していました。彼のモノローグによれば、最初の頃の彼は、凛に対してコミュニケーションを取るつもりは全くありませんでした 。非効率で非合理的な彼女の姿は、見ていてイライラするほどだったのです 。しかし、彼女の状況を「見てられなくて」つい声をかけたのが始まりでした 。今ではそんな彼女を「ほんと面白いな」と感じ 、「凛を見てたいだけ」という、彼自身にとっても「想定外」の感情が芽生えていたのです 。
紗矢、郁に接触する
凛が郁への返事をどうするか悩んでいる頃、水面下では紗矢が行動を起こしていました。会社の社長を通じて郁に連絡を取った紗矢は、「凛の友人」として彼との面会にこぎつけます 。
そして、心配している友人を装いながら、紗矢はとんでもない嘘を郁に吹き込みます。 「実はあの子…
浮気症なんです」 。
常に複数の相手がいないと満足できず、会社を辞めたのもそれが原因だと、事実を完全に捏造して語ります 。さらに、信じられないなら「録音もある」とまで言い、用意周到に郁を騙そうと試みるのでした 。
偽りの親友、その本当の目的
紗矢の目的は、凛を貶めることだけではありませんでした。彼女の本当の狙いは、郁本人です。凛に関する嘘を並べ立てた後、紗矢はついに本性を現します。「私昔から若月さんのこと知ってて…」「ずっと会ってみたいと思ってたんです」と、熱烈なファンであるかのように振る舞い、ついにはこう切り出しました 。
「凛じゃなくて私はどうですか…?」 。
凛を陥れて、自分がその座に収まること。それが、紗矢の卑劣な計画の全貌でした。
突然の別れと最悪の光景
郁は紗矢の誘いを冷静にあしらってその場を去りますが、紗矢は「この調子だと時間の問題ね」と勝利を確信します 。その頃、凛は郁の想いにきちんと向き合おうと決意を固めていました 。
まさにその時、郁から電話がかかってきます。しかし、告げられたのは、凛が最も聞きたくない言葉でした。
「今日からしばらく来なくていい」 。
立て込んでいるから、と一方的に電話を切られ、凛は呆然とします 。
いてもたってもいられず、郁のマンションへ向かった凛。しかし、彼女はそこで信じがたい光景を目にします。マンションのエントランス前で、
郁と紗矢が二人で親しげに話しているのです 。さらに、凛の存在に気づいた紗矢は、追い打ちをかけるように「今日はお部屋 入れてくれるってことですよね?」と郁に尋ねます 。郁が「信用した人しか家に入れない」はずだと知っている凛にとって 、それは絶望的な光景でした。
まとめ【その天才様は偽装彼女に執着する】4話を読んだ感想(ネタバレあり)
甘いキスの余韻も束の間、一気にどん底へ突き落とされる、まさに天国と地獄を味わったような第4話でした。ようやく二人の心が通じ合うかと思った矢先の、あまりにも残酷なすれ違いに胸が締め付けられます。
今回、郁自身の口から、凛への気持ちが単なる興味本位ではなく、本物の好意に変わってきていることが明かされたのは大きな収穫でした。だからこそ、その後の紗矢の策略がより一層腹立たしく、そして二人の状況がもどかしく感じられます。
紗矢の悪女っぷりも、ここにきてフルスロットルです。計算し尽くされた嘘と大胆な行動力は、悪役として完璧と言えるでしょう。彼女の存在が、今後の物語に大きな嵐を巻き起こすことは間違いありません。
そして、あまりにも衝撃的なラストシーン。郁は本当に紗矢の嘘を信じてしまったのでしょうか? それとも、全てを知った上で何かを試しているのでしょうか? 「天才」である彼がそう簡単に騙されるとは思えませんが、凛が目撃してしまった光景は決定的です。二人の間に生まれてしまった誤解が、今後どのように解き明かされていくのか。早く続きが読みたいと、心から思わされる引きでした。
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