【その天才様は偽装彼女に執着する】11話あらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!

ずっちー

【その天才様は偽装彼女に執着する】第11話をネタバレありで簡単に解説する

「絶対離さない」――。第10話で、若月郁(わかつき いく)の力強い言葉によって、ついに再会を果たした二人。第11話では、二人の間に横たわっていた大きな誤解が解き明かされ、ついに凛(りん)が自身の本当の気持ちを告白します。しかし、物語は誰も予想しなかった衝撃の展開で幕を閉じます。

逃げられない想い、そして真実の吐露

郁に捕まえられた凛は、なおも彼を突き放そうとします 。自分のせいで彼に迷惑をかけたくない一心で、「郁さんの気持ちには答えられないので」と、心にもない理由で契約破棄を申し出ました

しかし、郁はそんな凛の嘘を完全に見抜いていました 。彼は「いい加減やめたら?そうやって黙って不幸面するの」と凛を追い詰めます 。その鋭い言葉に、ついに凛は堪えきれなくなり、泣きながら全てを打ち明けました。紗矢(さや)に「私と別れないと郁さんの仕事がダメになる」と脅されていたこと 、そして、これ以上彼を巻き込みたくなくて、身を引くしかなかったこと を。

天才の愛は全てを超越する

真実を知った郁の反応は、凛の想像とは全く違うものでした。彼は、凛が自分のために背負おうとしていた重荷を、いとも簡単に吹き飛ばしてしまいます。

「仕事がダメになるとかいつものことだし」

「そんなのより凛は何も悪くない」

彼にとって、仕事の成功など、凛を失うことに比べれば些細なことでした。「嫌だ」「そばにいてよ」と、彼はただ真っ直ぐに、凛だけを求めます 。その揺るぎない想いを前に、凛の心のダムはついに決壊しました。「もう認めるしかない」「郁さんが好き」。彼女は、涙ながらに、ようやく自分の本当の気持ちを告白するのでした

全ては想定内?郁の反撃計画

ようやく素直になれた凛。しかし、郁は驚くべき事実を明かします。実は彼は前日に凛の兄から彼女の過去について聞いており、凛が自分を犠牲にするかもしれないと予測していたのです 。凛を問い詰めた厳しい言葉は、彼女の本音を引き出すための、計算ずくの芝居でした

彼は、凛の回りくどい考え方を「めんどくさい」と一蹴しながらも、とびきり優しい笑顔でこう告げます。

「そういうめんどくさいところも含めてやっぱり凛のことが好き」

彼女の不器用さも、弱さも、全てを愛しているという、最高の告白でした。

契約破棄、そして新たな関係へ

お互いの気持ちを確かめ合い、これ以上ないほど幸せな空気に包まれる二人。しかしその直後、郁はとんでもないことを言い出します。

「やっぱり契約破棄しよう」

「へっ?」と、何が起こったのか理解できない凛。そんな彼女に、郁は「ていうことで」「いったん受理するね」と、にこやかに契約解消を宣言します 。物語は、最大の謎を残したまま、次へと続くのでした。


まとめ【その天才様は偽装彼女に執着する】11話を読んだ感想(ネタバレあり)

待ちに待った、最高の和解シーンでした。紗矢の卑劣な罠によって引き裂かれた二人が、お互いの本心をぶつけ合い、そしてようやく結ばれる。その過程は、涙なしには読めませんでした。

特に印象的だったのは、郁の器の大きさです。自分のキャリアを天秤にかけられても、「凛のほうが大事」と言い切る姿は、まさに理想のヒーロー。そして、凛の幸せを願うあまり、あえて厳しい言葉を投げかけるという彼の作戦も、天才的で彼らしいと感じました。

そして、ついに聞けた凛からの「好き」という言葉。彼女が自分の殻を破り、素直な気持ちを伝えられた瞬間は、この物語屈指の名シーンだと思います。

しかし、全てが丸く収まったかと思った矢先の、郁からの「契約破棄」宣言。これには本当に驚かされました。もちろん、二人の関係を終わらせるためでないことは明らかです。「偽装」や「契約」という形だけの関係を一度清算し、本当の意味での「恋人」として、新たに関係を始めようという彼の決意の表れなのでしょう。彼の次なる一手は一体何なのか。これ以上ないほどの最高の引きに、次号への期待が最高潮に達しました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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