【その天才様は偽装彼女に執着する】13話あらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!

ずっちー

【その天才様は偽装彼女に執着する】第13話をネタバレありで簡単に解説する

悪女・紗矢(さや)の策略を天才的な頭脳で打ち破った若月郁(わかつき いく)。第12話で完全勝利を収めたかに見えましたが、第13話では、追い詰められた紗矢との最後の対決が描かれます。そして、全ての障害を乗り越えた凛(りん)と郁が、ついに「本当の恋人」になる、感動のフィナーレを迎えます。

悪女の断末魔と凛の強さ

全ての嘘が暴かれ、解雇を突きつけられた紗矢は、理性を失いヒステリックに叫びます。「全部凛のせいよ!!」「あんたがいなければ上手くいった!!」。その矛先が凛に向けられた瞬間、郁は怒りを露わにしますが、それを止めたのは凛自身でした。

彼女は、もはや紗矢の言葉に傷つく弱い女性ではありませんでした。凛は冷静に、そして毅然と紗矢に向き合います。「私のせいでいい」「それで上手くいくならぜひそうしてほしい」。彼女は、人生は思い通りにいかないことばかりであり、ひとつでも上手くいったならそれはすごく幸せなことだ、と紗矢を諭します。それは、数々の苦難を乗り越えてきた彼女だからこそ言える、強く、そして優しい言葉でした。

完全敗北、そして復讐の誓い

凛の成長した姿に、紗矢はさらに逆上しますが、もはや彼女の味方はいません 。会社の社長は、彼女の解雇が会社の総意であることを告げ、これ以上騒ぐなら警察を呼ぶと最後通告します

警備員に連行されながら、紗矢は憎悪に満ちた目で凛を睨みつけ、「復讐してやる…」と捨て台詞を残して去っていきました 。嵐は去りましたが、その不穏な言葉は、凛の心に小さな影を落とします。

全ての誤解が解けるとき

紗矢が去った後、今回の件に協力してくれた取引先の池田社長が、凛に謝罪します。郁から凛の過去の退職理由の真相(全て紗矢が原因だったこと)を聞いていたのです 。こうして、凛の過去の汚名は、公の場で完全にそそがれました。

そして、池田社長は二人に尋ねます。「本当に恋人同士なのかい?」。その問いに、凛は一瞬の迷いもなく、満面の笑みで答えました。

「付き合ってます」

それは、郁への気持ちに素直になった彼女の、初めての力強い肯定でした。

契約終了、そして「本当の恋人」へ

アパートへ戻った凛は、ようやく一連の出来事の答え合わせをします。郁が言った「契約破棄」は、紗矢を油断させるための作戦だったのです

郁は、パーティーで彼女が「付き合ってます」と答えたことを引き合いに出し、「肯定したってことでいいの?」と、改めて彼女の気持ちを確かめます。凛は、はっきりと頷きました。その答えを聞いた郁は、凛を優しく抱きしめ、こう宣言します。

「じゃ 今日から本当の恋人だ」

長かった偽装関係に終止符が打たれ、二人はついに、本当の恋人として新たな一歩を踏み出したのです。


まとめ【その天才様は偽装彼女に執着する】13話を読んだ感想(ネタバレあり)

長かった紗矢との因縁に、ついに終止符が打たれました。読者として、これ以上ないほどスッキリする、最高の決着だったと思います。

今回のハイライトは、なんと言っても凛の目覚ましい成長です。かつての彼女であれば、紗矢の暴言に心を痛め、自分を責めていたかもしれません。しかし、今の彼女は、相手を冷静に受け止め、自分の言葉で諭すほどの強さを手に入れました。彼女が紗矢にかけた言葉は、この物語全体のテーマの一つでもあるように感じます。

そして、ついに、ついに二人が「本当の恋人」になりました。幾多の困難とすれ違いを乗り越えてきた二人だからこそ、郁の「今日から本当の恋人だ」というシンプルな言葉が、何よりも重く、そして尊く響きます。偽りの関係は終わり、ここからが本当のラブストーリーの始まりです。

紗矢の復讐という不穏な要素は残りつつも、今はただ、ようやく結ばれた二人の幸せな未来を祝福したい。そんな温かい気持ちにさせてくれる、感動の最終回でした。(※本章の最終回)

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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