【その天才様は偽装彼女に執着する】9話あらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!

ずっちー

【その天才様は偽装彼女に執着する】第9話をネタバレありで簡単に解説する

若月郁(わかつき いく)からの情熱的なキスで幕を閉じた第8話。二人の関係はついに本物になるかと思われましたが、第9話では最凶の悪女・紗矢(さや)の魔の手が郁の仕事にまで及び、凛(りん)は究極の選択を迫られます。愛する人を守るため、彼女が下した悲しい決断とは――。怒涛の展開から目が離せません。

キスの直後、再びの邪魔者

パーティー会場で、答えをはぐらかす凛に情熱的なキスをした郁。しかし、その甘い時間は、仕事相手の登場によって無情にも中断されてしまいます。郁は仕事の話をするためその場を離れ、凛は一人、彼の「なんで答えられないの?」という言葉を胸の中で繰り返すしかありませんでした。

因縁の再会と紗矢の宣戦布告

一人になった凛の前に、最も会いたくない人物、紗矢が姿を現します。「どうしてここに…?」と驚く凛を、紗矢はあざ笑うかのように見つめます。そして、凛が思ったよりもしぶといから、と前置きした上で、はっきりとこう告げました。

「あんたを本気で潰すため」

もはや友人としての仮面をかなぐり捨てた紗矢は、その悪意を隠そうともしません。「人って簡単に裏切るんだよ」「可哀想な郁さん」と、無知で愚鈍な凛を選んだ郁を嘲笑い、不気味な言葉を残してその場を去っていきます。

帰宅後の気まずさと紗矢の新たな攻撃

パーティーの後、凛と郁の間には気まずい空気が流れます。あの日のキスについて話が進まないまま、時間は過ぎていきました。そんなある日、凛のスマホに、紗矢からと思われるメッセージが届きます。そこに添付されていたのは、**「共栄システム社 若月郁との協定を取りやめに」**という衝撃的なタイトルのネット記事でした。

記事が事実なのか、それとも紗矢が自分を揺さぶるために偽装したものなのか。凛が混乱していると、帰宅した郁が「ダメになりそうな案件があって」と、記事の内容が事実であることを示唆します。

「別れて?」狂気に満ちた脅迫電話

その直後、凛に紗矢から電話がかかってきます。紗矢は狂ったように笑いながら、協定の取りやめは自分の仕業だと告白します。「あんたさえいなければ上手くいった」「あんたみたいな底辺の女がいるせいで…」と、全ての責任を凛に押し付け、常軌を逸した要求を突きつけました。

「郁さんと別れて? そしたら郁さんは許してあげる」

郁の輝かしいキャリアを人質に、凛に別れを強要する。それは、凛にとってあまりにも残酷な脅迫でした。

凛の決断

自分をかばったせいで、郁の人生がめちゃくちゃになってしまう。紗矢の狂気に満ちた言葉に、凛はこれ以上郁を巻き込むことはできないと悟ります。

愛する人を守りたい。その一心で、凛は涙を堪えながら、紗矢の要求を飲むことを決意します。「わかったから…」。そう告げると、彼女は兄に電話をかけ、助けを求めました。

契約解消の置き手紙

その夜、郁が静まり返った自室に戻ると、そこに凛の姿はありませんでした。いつもなら起こしに来てくれる彼女がいないことに、一抹の寂しさを感じます。

そして、テーブルの上に置かれていた一枚の置き手紙を見つけます。そこには、凛の丁寧な文字で、こう綴られていました。

「本日限りで契約を解消させて下さい。申し訳ありません。 凛」

あまりにも突然な、そしてあまりにも一方的な別れの言葉。郁は、その手紙を握りしめ、ただ呆然と立ち尽くすのでした。


まとめ【その天才様は偽装彼女に執着する】9話を読んだ感想(ネタバレあり)

胸が張り裂けそうになる、悲しみに満ちた回でした。二人の気持ちがようやく通じ合いそうだった矢先に、これほど残酷な形で引き裂かれてしまうとは、あまりの展開に言葉を失います。

紗矢の悪意は、もはや恋敵の範疇を超え、犯罪的な領域に達しています。自分の欲望のためなら、人の人生すら平気で破壊しようとする彼女の姿は、まさに悪魔そのものです。

そして、そんな悪魔の脅迫に屈するしかなかった凛の決断が、あまりにも切ないです。自分の気持ちを押し殺し、ただ愛する人の未来を守るために身を引く。それは、彼女ができる最大限の愛情表現であり、自己犠牲でした。

何も知らずに、凛からの別れの手紙を突き付けられた郁の心中を思うと、本当に胸が痛みます。この悲劇的なすれ違いを、二人は乗り越えることができるのでしょうか。天才・郁が、この卑劣な罠の真相にたどり着き、凛を救い出してくれることを、今はただ祈るばかりです。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【その天才様は偽装彼女に執着する】8話あらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!
【その天才様は偽装彼女に執着する】8話あらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【その天才様は偽装彼女に執着する】10話あらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!
【その天才様は偽装彼女に執着する】10話あらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました