【203号室】全話ネタバレ解説|あらすじや感想を簡単にまとめてみた

ずっちー

『203号室』の結末はどうなるの?」「これまでの話を時系列で整理したい」など、物語の核心に迫る情報を求めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、漫画「203号室」の第1話から最新話までのあらすじを、ネタバレありで分かりやすく解説します。物語の全体像を把握する手助けになれば幸いです。本作は、大学進学を機に一人暮らしを始めたごく普通の青年・金井蓮が、アパートの隣室に住む謎多き女性・高梨さんとの出会いをきっかけに、穏やかだったはずの日常が徐々に狂気に侵食されていくサイコホラーサスペンスです。

ただし、物語の結末や重要な展開に触れる内容を多く含んでいるため、ご自身の判断で読み進めてください。まだ作品を読んでおらず、初見の驚きや恐怖を楽しみたい方には、この記事を読むことはお勧めできません。

【203号室】ってどんなあらすじ?世界観や登場人物を解説(ネタバレあり)

どんなあらすじ?世界観や設定をわかりやすく解説!

物語の舞台は、ごくありふれたアパート。主人公の大学生・金井蓮は、隣の部屋に住む203号室の女性、高梨さんからの異常な執着に悩まされていました 。彼女は蓮に一方的な好意を寄せ、彼の生活を監視し、偶然を装ってつきまとうなどのストーカー行為を繰り返します。

蓮が想いを寄せる大学の友人・さくらにもその魔の手は伸び、高梨さんはさくらの家にまで上がり込み、蓮に近づかないよう直接脅迫します 。恐怖に支配されたさくらは蓮を避けるようになり、事態を知った蓮は怒りを爆発させ、高梨さんと対峙します

しかし、高梨さんの狂気は蓮の想像をはるかに超えていました。実は彼女は、3年前に隣人トラブルの末に殺人を犯した過去を持つ危険人物だったのです 。証拠不十分で不起訴となったものの 、被害者の兄である城さんは、復讐のために彼女を監視し続けていました

異常な隣人に心と体を蝕まれていく若者たちの恐怖と、過去の事件の真相を追う復讐劇が交錯する、現代社会の闇を切り取ったサイコ・サスペンスです。

主要な登場人物を紹介

金井 蓮(かない れん)

本作の主人公で、アパートの202号室に住む大学生 。隣人である高梨さんからのストーカー行為に悩まされています。心優しく穏やかな性格ですが、想いを寄せるさくらが危険に晒されたことで、高梨さんと対決する決意を固めます 。

さくら

蓮が大学で想いを寄せている女性 。明るく心優しい性格で、蓮とも良好な関係を築いていましたが、高梨さんから直接脅迫を受けたことで精神的に追い詰められていきます 。弟に樹がいます 。

高梨 絵美(たかなし えみ)

蓮の隣の部屋、203号室に住む謎の女性 。蓮に対して異常な執着心を持ち、常軌を逸したストーカー行為を繰り返します 。その正体は、3年前に自身の恋愛を邪魔されたと逆恨みし、隣人女性を殺害した過去を持つ殺人犯です 。

城(じょう)さん

アパートの201号室に住む、強面の男性。当初は蓮とさくらを監視する不審な人物でしたが、その正体は3年前に高梨さんに殺害された女性の兄でした 。高梨さんを法の下で裁かせるため、決定的証拠を探し続けています 。

樹(いつき)

さくらの弟 。夜道で高梨さんに襲われていた姉を間一髪で助けました 。姉思いで、正義感の強い青年です。

漫画【203号室】ネタバレ解説・あらすじまとめ

【203号室】︎1話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

二浪の末に大学へ進学し、アパート「あけぼの荘」で新生活を始めた金井蓮。彼は、隣の203号室に住むどこか不気味な女性・高梨さんと出会います。おすそ分けをきっかけに交流が生まれるものの、蓮のバイト先で起きた同僚との口論を目撃した高梨さんは、突如として謎の涙を流し、「これで最後ですよ」という不穏な言葉を残しました

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【感想】 第1話は、日常に潜む狂気の入り口を巧みに描いています。高梨さんの第一印象は「少し変わった人」という程度でしたが、物語の終わりに見せた表情や言葉は、彼女が単なる変人ではない、深い闇を抱えた人物であることを予感させました。これから蓮の身に何が起こるのか、期待と不安が入り混じる見事な導入だったと感じます。

【203号室】︎2話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

蓮と口論になったバイト同僚の真帆さんが、突然無断欠勤を始めます 。高梨さんはその失踪を喜ぶかのような言動を見せ 、蓮への執着を隠しません。そして、蓮が大学の友人である小島さくらと親しく話す姿を学園祭で目撃した高梨さんは、嫉妬に満ちた表情を浮かべるのでした。

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【感想】 高梨さんの異常性がより明確になった回です。「あのブスのこと?」 というセリフには、彼女の人間性に対する歪んだ見方が表れており、強い恐怖を覚えました。また、蓮の過去の思い出として登場したさくらの存在が、この暗い物語の中での唯一の光のように感じられ、彼女の身を案じずにはいられません。

【203号室】︎3話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

高梨さんのストーキング行為は、蓮本人から彼が想いを寄せるさくらへと、そのターゲットを移していきます。さくらの自転車のサドルが切り裂かれる陰湿な事件が起き 、ついには彼女の家の前まで押しかけた高梨さんは、「あなた 蓮くんのなんなの?」と直接的な言葉でさくらを問い詰めました

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【感想】 これまで蓮に向けられていると思われていた狂気の矛先が、さくらに向けられていたことが判明し、物語の構図が大きく変わりました。高梨さんの行動原理が、蓮への一方的な好意からくる「嫉妬」であることがはっきりし、その執着の深さに底知れぬ恐ろしさを感じます。201号室の住人・城さんの謎の行動も相まって、サスペンスが一気に加速した回でした。

【203号室】︎4話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

高梨さんの狂気はさらにエスカレートし、蓮のスマートフォンには2500件を超える異常な数のLINEメッセージが届きます 。蓮はさくらの身を案じ、彼女を家まで送り届けますが、その日の夜、悪夢のような光景がさくらを待ち受けていました。最も安全なはずの自宅のリビングのソファに、彼女の母親と談笑しながら、高梨さんが座っていたのです

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【感想】 最も安全なはずの「家」という空間が、いとも簡単に侵されてしまったラストシーンは、ホラー作品として一線を画す絶望感がありました。物理的な障壁が彼女の前では全く無力であることを突きつけられ、読者であるこちらも息が止まるほどの衝撃を受けます。この最悪の状況をどう切り抜けるのか、全く予想がつきません。

【203号室】︎5話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

高梨さんは「お財布を届けてくれた善い人」という嘘をつき、さくらの家に上がり込むことに成功します 。彼女はさくらの両親を巧みに騙しながら、さくらの部屋に侵入して蓮との関係を探り、帰り際に本人へ「彼にはもう近づかないでね」と直接脅迫しました 。高梨さんの狂気に満ちた警告に恐怖を覚えたさくらは、翌日から蓮を冷たく突き放すようになります。さくらの態度の豹変と、彼女のスマートフォンに映っていた高梨さんとの写真から全てを悟った蓮は、怒りを爆発させ、高梨さんのいるアパートへ向かうのでした

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【感想】 第5話は、心理的な恐怖が頂点に達した回でした。最も安全なはずの「家」という空間が、高梨さんによっていとも簡単に恐怖の舞台に変えられてしまったことには、改めて戦慄を覚えます。特に、さくらのご両親の人の良さが、結果的に娘を追い詰める片棒を担いでしまうという皮肉な状況は、非常にリアリティのある恐怖として胸に突き刺さりました。そして、これまで受け身だった蓮が、さくらを守るために初めて怒りを露わにするラストシーンは、この物語の大きな転換点です。彼の怒りが、この絶望的な状況を打破する一筋の光となるのか、次回の展開から目が離せません。

【203号室】︎6話のあらすじ・感想(ネタバレあり)

蓮が高梨さんに「さくらちゃんに何をした!!!!」と詰め寄るも 、彼女は「美味しいハンバーグができてるのよ♡」などと話が通じず、全く取り合いません 。そこへ201号室の住人・城さんが割って入り、蓮を中華料理屋へ連れて行きます 。そこで城さんは、3年前に自分の妹が高梨さんによって殺害されたものの 、証拠不十分で不起訴になったという衝撃の過去を告白しました 。彼の目的は、高梨さんを法で裁くための決定的証拠を集めることだったのです 。一方、精神的に追い詰められたさくらは、夜道で高梨さんに襲われ絶体絶命のピンチに陥りますが 、弟の樹が駆けつけ、彼女を救いました

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【感想】 第6話は、高梨さんが過去に殺人を犯していたという衝撃の事実が明らかになり 、物語のサスペンス性が一気に加速しました。城さんの妹さんが辿った悲劇は、現在の蓮とさくらの状況と「似てる」と城さん自身が語るように 、他人事ではないリアルな恐怖を感じさせます。「証拠不充分」で不起訴になったという現実は 、法の限界と、城さんが復讐に執念を燃やす理由を浮き彫りにしており、物語に深みを与えています。絶望的な状況の中、ラストで弟の樹が「姉ちゃん 何してんだテメエ!!!!」と叫びながら駆けつけるシーンは 、まさに希望の光でした。新たな守護者の登場で、物語がどう動くのか、次回の展開から目が離せません。

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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