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【宮廷鍵師、【時間停止(ロック)】と【分子分解(リリース)】の能力を隠していたら追放される】6話をあらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!

ずっちー

【宮廷鍵師、【時間停止(ロック)】と【分子分解(リリース)】の能力を隠していたら追放される】第6話をネタバレありでわかりやすく解説する

B級冒険者アスキンとの試験に勝利し、晴れて冒険者として認められたユーリ。いよいよアストリアと共に、彼女の仲間を救うための第一歩を踏み出します。この記事では、ユーリにとって記念すべき初クエストの様子を描いた第6話を、ネタバレを交えて詳しくご紹介します。

旅立ちとダンジョンへの道

馬車に揺られて

冒険者専用の馬車に乗り、ユーリとアストリアは第1層のダンジョンへと向かいます。初めてのクエストに緊張しつつも、ユーリの心には追放された宮廷への心配が残っていました。そんな彼の不安を煽るかのように、宮廷の紋章を掲げた馬車が猛スピードで彼らの馬車を追い抜いていきます。

車内で明かされる衝撃の仕事内容

アストリアは、ユーリが宮廷で就いていた「宮廷鍵師」という仕事に興味を持ち、内容を尋ねます。ユーリは少し迷った後、周囲に聞こえないよう小声で打ち明けました。 「…魔王の封印を担当してました」 その言葉に、同乗していた他の冒険者たちは驚愕。あまりに重大な内容に、御者から「乗車中はお静かに!」と注意されてしまいます。アストリアは、ユーリの後任は大変だろうと気遣いますが、ユーリは「僕でもできた仕事ですから」と謙遜するのでした。

初クエストと「期待の新人」

噂が一人歩きするユーリ

ダンジョンの入口に到着した一行は、今回の依頼主である商人のバーマンと合流します。バーマンはユーリの顔を見るなり、目を輝かせました。ギルドでの一件は、すでに尾ひれがついて広まっていたのです。 「あのアスキンが手も足も出ず 泣かせて土下座までさせたとか!!」 とんでもない話になっていることに、ユーリは顔面蒼白。意図せずして、彼は商人たちの間で「期待の新人」として有名人になっていました。

いざ、ダンジョン内部へ

バーマンの護衛として、一行はついに第1層のダンジョン内部へと足を踏み入れます。そこは、灯りが全くないにもかかわらず、壁に自生する光苔によってぼんやりと明るい、幻想的な空間でした。初めて見るダンジョンの光景に、ユーリは素直に感動します。

ダンジョンに潜む異変の影

第1層に潜むはずのない魔物

クエストは第2層までの護衛任務。バーマンは、S級冒険者と「期待の新人」が護衛なのだから安心だと上機嫌です。しかし、彼は道中、本来この層にはいないはずの魔物の名前を口にしました。「ホブゴブリンが出ても問題ないでしょう!」。普通のゴブリンしか出ないはずの第1層に、より強力なホブゴブリンがいる。これは、ダンジョンに何らかの異常が起きていることを示唆していました。

異常の原因「魔力溜まり」

アストリアは、ホブゴブリンの出現は「魔力溜まり」の影響だろうと推測します。これは、ダンジョン内の特定の場所に大気中の魔力が滞留し、濃い魔力の渦となってしまう現象のことです。この魔力溜まりの影響で、本来の生息域より弱い魔物が大型化したり、強化されたりすることがあるというのです。 アストリアは、この厄介な魔力溜まりを解決すれば、多額の報酬が手に入り、下層への旅の時間を短縮できるかもしれないと考えます。

仕掛けられた罠と、初めての戦い

ゴブリンの奇襲

一行が慎重に進んでいると、突如として一体のゴブリンが商品を奪い、逃走しました。 「ウチの商品ッ!!!」 悲鳴を上げるバーマン。ユーリはすぐに後を追いますが、魔物の気配を全く感じ取れなかったことに違和感を覚えます。

ユーリの初陣

ゴブリンを追いかけた先は、洞窟の奥深く。そこは、壁や天井に無数のゴブリンが潜む、完全な巣でした。罠だと気づいた瞬間、四方八方から矢の雨がユーリに襲いかかります。 絶体絶命のピンチ。しかし、ユーリはアストリアとの訓練の成果を発揮し、持っていたナイフ一本で降り注ぐ矢を冷静に弾き飛ばしました。 そこにアストリアが駆けつけ、「やるね ユーリくん」と彼の成長を称賛します。そして、ユーリの背中を守るように並び立ち、力強く告げました。 「訓練の成果をみせるには ふさわしい初陣だ!」 ユーリは覚悟を決めた表情でナイフを構え、初めての実戦に挑みます。

まとめ【宮廷鍵師、【時間停止(ロック)】と【分子分解(リリース)】の能力を隠していたら追放される】第6話を読んだ感想(ネタバレあり)

第6話は、ユーリの冒険者としての記念すべき第一歩が描かれました。まず面白かったのは、ユーリの噂がとんでもない形で広まっていたことですね。「アスキンを泣かせて土下座させた」という、もはや原型を留めていない伝説に、本人が一番驚いている様子には思わず笑ってしまいました。

また、「魔力溜まり」という新しい設定が出てきたことで、物語の世界観にさらに深みが増しました。ダンジョンの環境が魔物の生態に影響を与えるという設定は、今後の冒険で様々な予期せぬ事態が起こることを予感させ、ワクワクさせてくれます。 そして何より、今回の見どころはユーリの成長でしょう。これまでは彼の規格外の「鍵魔法」に焦点が当たりがちでしたが、今回はアストリアとの訓練で得た純粋な戦闘技術が光りました。無数の矢をナイフ一本で捌く姿は、彼がもはや単なる魔法使いではなく、一人の戦士として歩み始めたことを証明しています。

アストリアに「初陣だ!」と送り出され、二人で背中を合わせるラストシーンは、最高のコンビの誕生を予感させる、胸が熱くなる展開でした。初めての本格的な戦闘で、ユーリはその真価を発揮することができるのか。次回のバトルシーンが今から待ち遠しいです。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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