【カラダ探し】3話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【カラダ探し】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回のラストで、仲間たちを出し抜いて逃げた結果、たった一人で「カラダ探し」をすることになった明日香。第3話は、その絶望的な状況から幕を開けます。果たして、彼女たちを待ち受ける運命とは。今回は、二度目の「カラダ探し」に挑む彼らの作戦会議と、深まる謎について徹底解説します。
崩れ去った作戦と、全員に下された呪い
「今日は私ひとりで『カラダ探し』――」 。友人であったはずの遥から告げられた、あまりにも残酷な宣告。明日香はただ、早く朝になってこの悪夢から覚めてほしいと願うことしかできませんでした 。
しかし、悪夢から覚めた教室で、明日香を待っていたのはさらなる絶望でした。
6箇所同時出現?逃走は無意味だった
「明日香ぁ!!!」と泣きながら駆け寄ってきたのは、クラスメイトの留美子でした。「どうしよう… また私 頼まれちゃったよ…」 。その言葉に、明日香は自分だけではなかったのかと驚きます 。
結局、バラバラに逃げたはずの6人全員が、遥に捕まり「カラダ探し」を頼まれてしまったのです 。
このありえない状況に、メンバーのまとめ役である翔太が冷静な分析を下します。 「遥がそんなに足が速いわけないじゃん」 。
「6箇所同時に遥が現れたってことだろ」 。
つまり、遥という存在は物理法則を超越し、どこにでも現れるということ。この事実は、「逃げる」という選択肢が全くの無意味であることを、彼らに残酷に突きつけました 。
恐怖の中で練られる、二度目の作戦
逃げられないと悟った彼らは、今夜の「カラダ探し」をどう乗り切るか、作戦を練り始めます。授業中も、彼らの頭の中は恐怖と不安でいっぱいでした 。
メモで交わされる情報と忍び寄る視線
彼らは授業の合間を縫って、メモを回して連絡を取り合います 。そこには「理科室はイヤだよ!!」 といった悲鳴に近い不安が書き連ねられていました 。
そのやり取りの最中、明日香は誰かからの視線をずっと感じていました 。しかし、気のせいかと自分に言い聞かせます 。この不気味な視線は、一体何を意味するのでしょうか。
「カラダ探し」のルールを再確認する
昼休み、翔太の呼びかけで、彼らは改めて「カラダ探し」のルールと現状を整理します 。
- 「カラダ探し」の最中、もし「赤い人」に出会ってしまったら、絶対に振り返らずに逃げるしかない 。
- もし殺されてしまったら、またあの耐え難い痛みと苦痛を味わい、再び11月9日に戻ってしまう 。
- あの気味の悪い「無視するな」メールは、携帯の電源を切っても無駄で、おそらくメールを開くまで無限に送られ続ける 。
改めて突きつけられる絶望的なルール。しかし、彼らはただ恐怖に震えているだけではありませんでした。
今夜こそ終わらせるための具体的な計画
翔太は、この絶望的な状況を打開するための、具体的な探索計画を立て始めます。彼の冷静さが、パニックに陥るメンバーたちにとって唯一の光となっていました。
男女に分かれて校舎を分担
翔太が提案した作戦は、効率性を重視したものでした。
- 「カラダ探し」が始まったら、男子チームと女子チームの二手に分かれて行動する 。
- 男子は玄関から入って左側の東棟、女子は右側の西棟を探索する 。
- 校舎は3階建てなので、1人1フロアを担当すれば、効率よく探索できるはずだ、と翔太は説明します 。
「赤い人」への対策
「『赤い人』が出たらどうするのよ…」 。留美子の当然の疑問に対し、翔太は対策を用意していました。
「昨日の夜は校内放送で『赤い人』の出現場所を知らせてくれた」 。
その情報を元に、出現場所が分かったら、とにかくそこから離れることを徹底する 。これが、彼らのできる唯一の「赤い人」対策でした。
そして再び、夜の学校へ
翔太の冷静な作戦説明に、他のメンバーは感心しつつも、恐怖を拭いきれません 。
放課後、明日香はまたしても教室の窓の外に、無表情でこちらを見つめる遥の姿を目撃します 。
夜、明日香は「また殺される」という恐怖に襲われます 。「他の人でも良かったでしょ」「嫌!!!!」と、理不尽な運命に叫び声をあげるしかありません 。
そして、運命の0時。彼らは再び、夜の学校の生徒玄関前に立たされていました 。
こうして、彼らの二度目の「カラダ探し」が幕を開けたのです 。
まとめ【カラダ探し】3話を読んだ感想(ネタバレあり)
第3話は、逃走という選択肢が完全に絶たれ、いよいよ本格的に「カラダ探し」という絶望的なゲームに挑まざるを得なくなる、物語の大きな転換点でした。「6箇所同時出現」という超常現象は、相手がこちらの常識や物理法則の通じない、抗いようのない存在であることを明確にし、恐怖を一層深いものにしています。
そんな絶望的な状況の中で、翔太の存在が際立っていました。パニックに陥る仲間たちをまとめ、冷静に状況を分析し、具体的な作戦を立てる彼の姿は、この物語における一筋の希望の光のように感じられます。彼のリーダーシップがなければ、彼らはとっくに心の糸が切れてしまっていたかもしれません。
また、明日香が感じる「視線」や、窓の外に立つ遥の姿など、不気味な伏線が随所に散りばめられており、物語の謎が深まっている点も非常に興味深いです。 前回の「自分だけ助かればいい」というエゴを剥き出しにした姿とは対照的に、今回は「仲間と協力して困難に立ち向かう」という王道の展開が始まりました。しかし、一筋縄ではいかないのがこの作品の魅力。翔太の立てた作戦は、果たして通用するのでしょうか。それとも、彼らを待ち受けているのは、また新たな、そしてさらに深い絶望なのでしょうか。固唾をのんで次話を見守りたいと思います。
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