【カラダ探し】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【カラダ探し】第6話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回のラスト、仲間と決別し一人で東棟を探索していた明日香は、ついに「赤い人」と遭遇してしまいました。第6話では、明日香と「赤い人」による、息もつかせぬ絶望的な鬼ごっこが描かれます。この記事では、死に直面した明日香の恐怖と、「赤い人」の新たな側面をネタバレありで徹底解説します。
教室での絶望的な鬼ごっこ
その頃、男子チームの高広も校長室らしき場所を探索していました。「『カラダ』探せってどうやって隠してあんだよ」と悪態をつきながら、この理不尽なゲームへの苛立ちを募らせています 。
一方、東棟2階の教室で「赤い人」と対峙した明日香は、絶体絶命の危機にありました。「まっかにまっかに そめあげて~」と不気味な歌を口ずさみながら迫りくる「赤い人」に対し、明日香は恐怖で体が動かせません 。頭では「早く逃げなきゃ」と分かっているのに、動いた瞬間に首をはねられるイメージが浮かび、体が完全にすくんでしまっていたのです 。
気づかれていた恐怖
信じられないことに、「赤い人」は教室に入ってくると、明日香を一旦やり過ごし、教室内をうろつき始めます。「遊んでるだけ!?」「まだ私に気付いてないはず」と、明日香の心に一瞬だけ希望の光が差し込みます 。
その隙に教室から逃げ出そうと、明日香が決死の覚悟で机の下を潜り抜けます。しかし、出口はあまりにも遠い。明日香が逃げようとしたその瞬間、まるで瞬間移動したかのように「赤い人」が目の前に回り込みました 。
「気付いていた――!!!」
その希望は、あまりにも無残に打ち砕かれます。「赤い人」は明日香の存在に気づいた上で、ただ弄んでいたに過ぎなかったのです。
「赤い人」の本質と明日香の死
恐怖で体の力が入らないながらも、なんとか廊下へ逃げ出す明日香 。追ってくる「赤い人」から必死に逃げる中で、彼女はその存在の恐ろしい本質に気づき始めます。
人間を昆虫のように扱う子供
「赤い人」は、ただ残虐なだけの怪物ではありませんでした。その精神性は、どこまでも
無邪気で残酷な子供そのものだったのです。「ただこの少女にとっての昆虫が人間」という言葉通り、明日香が恐怖におののき、必死に逃げ惑う姿を、まるで虫を追いかける子供のように楽しんでいたのでした 。
二度目の死
このままでは、いずれ追いつかれて殺される 。焦った明日香が廊下の角を曲がった、まさにその瞬間でした。曲がり角の先には、待ち構えていたかのように「赤い人」が立っていたのです。
「『赤い人』を見たら振り返っては――」 。ルールを思い出した時には、もう手遅れでした 。
目の前に迫った「赤い人」は、血に濡れた顔で不気味ににたりと笑い、あの言葉を告げます。
「ねえ 赤いの ちょうだい」
それが、明日香が最後に聞いた声でした 。次の瞬間、彼女の体は無残にも引き裂かれ、人生で二度目の死を味わうことになったのです 。
まとめ【カラダ探し】6話を読んだ感想(ネタバレあり)
第6話は、明日香の視点を中心に「赤い人」との直接対決が描かれ、一瞬たりとも目が離せない、非常に密度の濃い回でした。これまでの断片的な情報ではなく、明日香の体験を通して「赤い人」の恐ろしさがまざまざと伝わってきました。
特に印象に残ったのは、「赤い人」の本質が**「無邪気な子供の残酷さ」**として描かれた点です。相手を殺すことに明確な悪意があるのではなく、ただの「遊び」として人の命を奪う。この底知れない不気味さと理不尽さが、物語の恐怖を一層深いものにしています。「人間を昆虫のように扱う」という比喩は、彼らが「赤い人」にとって対等な存在ですらないという、絶対的な力の差と絶望を突きつけてくるようで、背筋が凍る思いでした。
また、明日香が「気づかれていないはず」と希望を抱いた瞬間に、それが無慈悲に打ち砕かれる展開は、ホラー作品の王道ながら、やはり心臓が縮み上がるような恐怖を感じさせます。一瞬の安堵からの絶望への落差が、読者の感情を激しく揺さぶります。
こうして、二度目の死を経験してしまった明日香。この強烈な痛みと恐怖は、彼女の心にどのような傷跡を残すのでしょうか。そして、仲間と決別してしまったまま、三度目の「カラダ探し」にどう向き合っていくのか。絶望的なループの中で、登場人物たちの心がどう変化していくのかという人間ドラマの側面にも、ますます注目していきたいと思います。
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