【君が僕らを悪魔と呼んだ頃】24話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【君が僕らを悪魔と呼んだ頃】第24話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回、悠介は「悪魔」の仮面を被ることを決意したものの、その本心では強い嫌悪感を抱いていることが明らかになりました。第24話では、悠介が築こうとしていた束の間の平穏に、彼が最も遠ざけようとしていた人物、元カノの環が、残酷な真実を携えて現れます。
束の間の平穏と、招かれざる客
節約生活と、新たな日常
母の入院費のため、特売の時間を狙ってスーパーで買い物をする悠介。彼の周りでは、復讐者たちによる嫌がらせもひとまず落ち着き、平穏な時間が流れていました。「やっぱ新しいバイト探すか…」。そんな風に、未来に向けた小さな一歩を踏み出そうとしていました。
開いていた扉と、元カノの匂い
しかし、自宅に帰り着いた悠介を待っていたのは、静かな日常ではありませんでした。家には明かりが灯り、鍵も開いている。新たな復讐者の襲来を覚悟した彼の前に現れたのは、なんと元カノの環でした。彼女は、まるで当たり前のようにエプロンをつけ、悠介のために夕食の支度をしていたのです。
会澤が語った、全ての「真実」
「私、会澤くんに会ったよ」
なぜここにいるのか、と問う悠介に対し、環は衝撃の事実を告げます。「私さっき 会澤くんに会ったよ」。彼女は、悠介の「親友」を名乗るあの男から、全ての話を聞いてしまったのです。
悪魔の過去と、残酷な復讐劇
会澤は、環に対して全てを暴露していました。悠介が記憶を失う前の「悪魔」だったこと、その罪を思い出させるために、悠介の母を襲った兄妹に報復の「見せしめ」を行ったこと。環が突然別れを告げられたのは、悠介が彼女を巻き込まないためだったという、残酷な真実までも。
「お守り役」への罰と、歪んだ期待
無能のお守り役は君だ
回想シーンで、会澤が環を巧みに追い詰めていく様子が描かれます。会澤は、悠介が「悪魔」に成りきれないのは、環の存在が中途半端に彼を人間側に引き留めているからだと断じます。そして、彼女を**「無能のお守り役」**と罵るのでした。
「これは罰なんだよ」
さらに会澤は、自分の中に燻る、悠介が完全な悪魔に戻らないことへの苛立ちと失望を、環にぶつけます。「僕の期待を裏切り続けた罰なんだよ」。彼は、環が苦しむことすらも、自分の歪んだゲームの一部として楽しんでいたのです。そして、悠介に会って真実を問いただすよう、彼女を焚きつけました。
守るための「嘘」と、守られる者の「覚悟」
「俺に関わるな」という最後の優しさ
会澤から聞いた話が嘘だと言ってほしい。そう言って涙ながらに詰め寄る環に対し、悠介は彼女を守るために、最後の嘘をつきます。「俺の過去からお前を守るには」「もうお前…二度と俺に関わるな」。彼は、冷たく突き放すことこそが、彼女にできる唯一の、そして最後の優しさだと信じていたのです。
悠介を包む、環の抱擁
しかし、環はもう悠介から離れませんでした。彼女は、悠介の背中に、その全てを受け止めるかのように、強く抱きつきます。真実を知ってもなお、彼のそばにいるという、環の揺るぎない覚悟が示された瞬間でした。
まとめ【君が僕らを悪魔と呼んだ頃】24話を読んだ感想(ネタバレあり)
第24話は、悠介と環、二人の関係性にとって、あまりにも切なく、そして決定的な回でした。会澤の非道さが、また一段と際立ちましたね。悠介本人だけでなく、彼が最も大切に思う環の心まで弄び、地獄へと引きずり込もうとするやり口には、底知れない悪意を感じます。
そして、真実を知ってもなお、悠介を信じ、支えようとする環の強さには、胸を打たれました。彼女の最後の抱擁は、孤独な戦いを続ける悠介にとって、唯一の救いとなるのかもしれません。
しかし、それは同時に、環自身が復讐者たちの新たな標的になる危険性をはらんでいます。愛する人がそばにいることは、果たして悠介の力になるのか、それとも、守るべきものが増えることで、彼の新たな弱点となってしまうのか。二人の未来に、一筋の光と、さらに濃い影が差し込んだような、続きが気になる終わり方でした。
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