【のんのんの日常チャンネル】第9話をネタバレありでわかりやすく解説する

- 旅行先で三里さんの本性を知り絶望したななみは、仕事のミスやカードの不正利用など不幸が重なり、どん底の状態にいました 。
- そんな彼女の元にジローが現れ、「俺がお前がいないとダメだったんだ」「ずっとそばにいてほしい」と、まっすぐに愛を告白しました 。
- さらにジローは、「試しで俺と付き合ってみないか? 違うと思ったらすぐ元に戻ればいい」と、ななみに逃げ道を用意した優しい提案をしました 。
【のんのんの日常チャンネル】第9話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回、ジローからの「お試し」の交際という、優しさと覚悟に満ちた提案で幕を閉じた物語。第9話では、ついに二人の関係が新たなステージへと進みます。しかし、長年の幼馴染という関係が、恋人という形に変わった時、ななみの心に芽生えたのは、予期せぬ「違和感」でした。そして、彼女が下した大きな決断とは。物語が大きく動く、恋の三角関係の核心に迫る第9話の展開を、ネタバレありで徹底解説します。
「お試し」で始まる、ぎこちない関係
ジローからの「試しで付き合ってみないか?」という提案に、ななみの心は大きく揺れ動きます 。長年の幼馴染との、突然の新しい関係。彼女は戸惑いを隠せません。
混乱するななみと、ジローの覚悟
「私三里さんと別れたばっかりだし…!!」「気持ちの整理もまだついてないし…!!」とななみはパニックになります 。そもそも、「ジローってめっちゃ幼馴染じゃん!!」と、今更の関係の変化に頭が追いつきません 。
一方のジローは、ジムの客からの「『俺が弱いんです〜』というスタンスで弱みを見せろ!」というアドバイスを胸に、必死に想いを伝えます 。彼は「俺だってどうしたらいいのか分かんないんだよ」と本音を漏らしつつも 、「1%も可能性がない…?」とななみの答えを待ちました 。
幼馴染から恋人へ?変化する日常と違和感
ななみは、ジローの「お試し」の提案を受け入れます。しかし、二人の関係が変わったことで、ななみの日常と心の中に、少しずつ変化が訪れ始めました。
尽くしすぎる彼氏と、芽生える不協和音
「恋人」となったジローは、ななみを献身的に支え始めます。毎日部屋を訪れ、かいがいしく世話を焼くジロー 。以前のようにガミガミ言うこともなくなり、その変化にななみは驚きます 。
職場の後輩・花ちゃんは、そんなジローを「ベタベタに甘やかしてくれる幼馴染…?」「最高じゃないですかー!!」と大絶賛 。しかし、ななみの心の中では、言葉にできない違和感が芽生え始めていました。
違和感の正体と、Vlogという聖域
ジローは、ななみのVlog撮影のために知育菓子を買ってくるなど、協力を惜しみません 。しかし、ななみはその提案を断ってしまいます。その時、彼女は気づくのです。自分の心と「身体が変な感じ……ズレてるみたいな……」
そんな中、彼女の動画に、三里さん(アカウント名:大根おろし)から「本当にのんのんさんですか?」というコメントが届きます 。その一言が、ななみに全てを思い出させました。
そもそもVlogは、何でも自分より上手くできてしまうジローから離れ、「褒められたかった」自分が作り上げた、大切な「居場所」だったのです 。ジローの優しさは嬉しいけれど、彼が自分の聖域に踏み込んでくることに、ななみは耐えられませんでした 。
決別のメッセージと、雪の夜の再会
自分の本当の気持ちに気づいたななみは、大きな決断を下します。それは、ジローとの「お試し」の関係に、自ら終止符を打つことでした。
友達に戻ろう
ななみは、自分の領域を守るため、ジローにメッセージを送ります。
「ジロー 試しで付き合ってたけど やっぱり友達に戻ろう」「今までありがとう」
メッセージを送った瞬間、彼女を苛んでいた身体の違和感は嘘のように消え、心も体も「スッキリ!」と晴れやかになりました 。
「どこにも行くなよ」涙の告白
その夜、花ちゃんと飲みに行った帰り道、雪が舞い始めます 。感傷に浸るななみの手を、突然後ろから誰かが掴みました 。そこにいたのは、ジローでした 。
彼は、ななみからのメッセージを見て、いてもたってもいられず駆けつけたのです。そして、涙を流しながら、心の叫びをぶつけます。 「おれ お前がいないとダメだって言ったじゃん」「ののが帰ってこなくて さびしかった」「どこにも行くなよ」。 そして、彼はななみを強く抱きしめ、「ずっとそばにいてほしい」と、今度こそ計算ではない、ありのままの想いを告げるのでした 。
【のんのんの日常チャンネル】9話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、ななみとジローの関係が目まぐるしく変化する、まさにジェットコースターのような回でした。ジローの「お試し」の提案、そして彼が頼りにしていたジムの客からの恋愛アドバイスには、思わず笑ってしまいましたが、その裏にある彼の必死さが伝わってきて、とても愛おしく感じました。
ななみが感じた「身体のズレ」という違和感の表現は、非常に巧みだと思いました。長年の幼馴染という心地よい距離感が壊れ、恋人という未知の関係に踏み込んだ時の、心の不協和音を見事に表現しています。そして、Vlogが彼女にとって、単なる承認欲求を満たすツールではなく、ジローの存在から自立するための「聖域」だったという告白には、胸を打たれました。
だからこそ、彼女が下した「友達に戻ろう」という決断は、とても勇気ある一歩だったと感じます。ジローの優しさに甘えるのではなく、自分の大切な場所を守るために、一度関係をリセットする。彼女の成長が垣間見えた瞬間でした。 しかし、そんな彼女の決意を揺るがす、ラストのジローの涙の告白。計算やアドバイスなどかなぐり捨てた、彼の魂からの叫びは、あまりにも切なく、そして力強かったです。「さびしかった」というストレートな言葉に、彼の愛情の深さを改めて感じました。この告白を受けて、ななみはどうするのか。二人の関係は、本当の意味でここから始まるのかもしれません。
【のんのんの日常チャンネル】9話のネタバレまとめ
- ななみはジローからの「お試しで付き合う」という提案を受け入れ、二人のぎこちない恋人関係が始まります 。
- ジローは献身的に尽くしますが、ななみは心と身体に「ズレ」のような違和感を覚え始めます 。
- ななみは、Vlogがジローの存在から自立するための大切な「聖域」であることに気づき、彼がそこに踏み込んでくることに耐えられなくなります 。
- 自分の領域を守るため、ななみはジローに「友達に戻ろう」とメッセージを送り、関係をリセットします 。
- その夜、ジローはななみの元へ駆けつけ、涙ながらに「さびしかった」「ずっとそばにいてほしい」と、ありのままの想いを告白します 。
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