【のんのんの日常チャンネル】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する

- ジローからの「お試し」の交際提案を受け入れたななみでしたが、幼馴染との関係の変化に「違和感」を覚えていました。
- Vlogが自分の「聖域」であることに気づいたななみは、ジローに「友達に戻ろう」とメッセージを送ります。
- しかしその夜、ジローはななみの元へ駆けつけ、涙ながらに「さびしかった」「ずっとそばにいてほしい」と、ありのままの想いを告白するのでした。
【のんのんの日常チャンネル】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回、ジローからの魂の告白で幕を閉じた物語。第10話では、その告白を受けたななみの葛藤と、二人の歪んだ関係性が浮き彫りになります。恋人となったジローが見せる、甘くも危険な独占欲。そして、そんな二人を巻き込んで開催されたテーマパークでの一日が、彼らの関係に決定的な亀裂をもたらします。登場人物たちの想いが交錯する、波乱の第10話を徹底解説します。
涙の告白と、歪み始める関係
ジローの涙の告白を受け、ななみの心は罪悪感でいっぱいになります。「本当に傷つけちゃったんだ……」と、自分の言葉が彼を深く傷つけたことを痛感しました。
甘い束縛と、見えない未来
ジローの想いを受け入れたななみでしたが、彼の愛情は次第にポッシブな形へと変わっていきます 。彼はななみを後ろから抱きしめ、「どこ行くんだ」「俺を置いていくのか」と、彼女が離れていくことを極端に恐れるようになりました 。
さらに、「好きな奴が他の誰かに見られてるなんて耐えられない」という理由で、ななみにVlogの撮影をやめるように頼みます 。そして、「出来ないことは俺が全部やってあげる」「ののはそのままでいいんだからな」と、甘い言葉で彼女を自分だけの世界に閉じ込めようとするのでした 。
テーマパークで交錯する思惑
そんな中、ななみは後輩の花ちゃんとテーマパークへ遊びに行く約束をします。しかし、その計画にジローが加わったことで、楽しいはずの一日は思わぬ方向へと転がっていきました。
最悪の遭遇と、ギスギスした空気
当日、テーマパークにはななみと花ちゃん、そしてジローに加え、花ちゃんが誘った三里さんの後輩・ウメダくんの姿もありました。しかし、ウメダくんはジローを見るなり、三里さんの元カノの話を持ち出してしまい、場の空気は一瞬で凍りつきます 。
三里さんの名前が出たことで、ジローの機嫌は急降下 。ななみが「三里さんともう会ってない」と言っても、ジローは「お前のこと信用できない」と心を閉ざしてしまいます 。
花ちゃん、怒りの鉄槌
気まずい雰囲気のまま一日を過ごす四人。ついに、企画者である花ちゃんの我慢が限界に達します。彼女は「いい加減にしてください」と一喝 。「ここは楽しむための場所なんです!」「笑顔でいるのがルールです!!」と、二人の身勝手な振る舞いを厳しく叱責しました 。
涙の帰り道と、二人の本当の気持ち
最悪の一日を終え、ななみとジローは二人きりで帰路につきます。そこで初めて、二人はお互いの胸の内にあった本当の気持ちを打ち明けました。
「くるしかったよ」ななみの本音
ななみは「ジローは楽しかった?」「私はくるしかったよ」と、正直な気持ちを吐露します 。ジローが「そのままでいい」と言ってくれる優しさに甘え、自分自身が苦しくなっていたこと 、そして変われない自分をジローのせいにして甘えていたことを涙ながらに謝るのでした 。
「さびしかった…」ジローの告白
ななみの告白を受け、ジローもまた、自分の本当の気持ちを語り始めます。三里さんが現れてから、ななみが取られてしまう気がして不安だったこと 。そして、両親がいつも家にいなかった幼少期、ななみの家が唯一安心できる場所であり、その居場所を失うのが怖かったことを打ち明けます 。彼の過剰な束縛は、寂しさの裏返しだったのです 。
【のんのんの日常チャンネル】10話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、ななみとジローの長年にわたる歪んだ共依存関係が、痛々しいほどリアルに描かれた回でした。ジローの涙の告白から始まった関係は、彼の愛情が独占欲へと変わり、ななみを甘く束縛していく様子が非常にスリリングでした。「俺が全部やってあげる」という言葉は、一見すると優しさの塊のようですが、相手の自立を奪う最も危険な言葉なのだと改めて感じさせられます。
テーマパークでの一連の出来事は、読んでいて本当に胸が苦しくなりました。特に、普段は明るい花ちゃんが、二人の身勝手さに怒りを爆発させるシーンは、読者の気持ちを代弁してくれているようで、思わず「よく言った!」と声を上げたくなりました。 しかし、この最悪の一日があったからこそ、ななみとジローは初めて本音で向き合うことができたのでしょう。帰り道での二人の告白シーンは、涙なしには読めませんでした。お互いが自分の弱さ(ななみの甘え、ジローの寂しさ)を認め、謝罪する姿は、二人が本当の意味で大人になるための、大切な一歩だったように感じます。
ラスト、花ちゃんとウメダくんのデートシーンや、全ての元凶(?)であるワタナベさんの登場など、物語は新たな人間関係の交錯を予感させています。ななみとジローは、この痛みを乗り越え、健全な関係を築くことができるのでしょうか。今後の展開から目が離せません。
【のんのんの日常チャンネル】10話のネタバレまとめ
- ジローの涙の告白を受け、ななみは彼と付き合うことになりますが、彼の愛情は次第に独占欲へと変わっていきます 。
- ジローはななみにVlogの撮影をやめるように言い、彼女を自分だけの世界に留めようとします 。
- 花ちゃんが企画したテーマパークでのダブルデートは、ジローの嫉妬心から最悪の雰囲気となり、花ちゃんが激怒する事態に発展します 。
- 最悪の一日の帰り道、ななみとジローは初めて本音で語り合い、ななみは自分の甘えを、ジローは自分の寂しさを互いに告白し、謝罪します 。
- 物語のラストでは、ジローに恋愛指南をしていたジムの客が、三里さんやウメダくんの上司であるワタナベさんであることが判明し、人間関係のさらなる交錯が示唆されます 。
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